アジア旅行記 【2】 2003年8〜9月
タケオゲストハウスについて(シェムリアップ)
 アンコールワット観光の拠点・シェムリアップには、タケオゲストハウスやチェンラゲストハウスなどの日本人ばかりが集まる安宿がある。そのうちのタケオに僕は泊まった。


タケオゲストハウス入り口付近

 噂通り、とてもアットホームなので、カンボジアについて殺伐としたイメージを持っていた人(自分も含む)はとても癒されるだろう。

 そればかりか、僕はここがひとつのシェムリアップの観光地なのではないか?とまで思う。それくらいにアットホームで、気軽に現地の人とふれあうことができる面白い場所だと思う。

 ここは、オーナーのモムさん(40くらいの女性)を中心として、いくつかの家族?で運営されているようで、大人も子供も合わせて(つまり旅行者以外の人が)常時15人くらいが働いている。


右がオーナーのモムさん

 10〜15才くらいの女の子は炊事・洗濯・掃除と黙々と働きつつも、すれ違う度に微笑を見せてくれる。


よく働く女の子たち

 そして、何人かいる幼児は、自分が地べたに座ったりすると、すぐ膝の上に乗ってくる。そして何匹の犬もホテル内をいつもうろちょろしている。


じゃれつく子供。彼はかなりのいたずらっ子

 ある時、僕はお腹が空いていて、モムさんが食べようとしている骨付き鶏肉を指差して、これを作ってくれとお願いした。すると、「ないのでこれを食べなさい」という気さくさ。これだけでは全然言い尽くせないが、タケオはこんなところだ。

 うるさいだけの物売りでは見られない、シャイな接し方をする少女たち、お客さんなのにかまわずぶったり蹴ったりする小さな子供たち(結構痛い)。出入りしているバイタクの運ちゃんと客の日本人はいつもプロレスごっこをしている・・・

 サービスをする側と客との関係に明確な一線が引かれている日本ではあり得ない、接し方がここでは味わえると思う。


自分が泊まった部屋。あいにくシングルはなかった。

 タケオというのは日本人の名前のように聞こえるが、カンボジアにはタケオという地名がある。いつからここが日本人宿になったかは知らないが、長期に滞在したり(バックパッカーの間ではこの行動を沈没と呼ぶ)宿の運営に関わったりしている日本人さえいる。

 そのうちの一人は40くらいのオドオドしたオッサンなのだが、もしかしたら彼は日本では冴えない会社員なのかもしれない。

 しかし彼にとってここは自分を必要としてくれる人たちがいる「承認」を得られる重要な場所なのかもしれないと思った。彼にシェムリアップのことを聞くと、嬉々として答えてくれるし、新しく作られている新館建設の手伝いも、とても楽しそうにやっている。


新館建設を手伝う日本人たち

 タケオゲストハウスは旅の情報収集をしたり、ちょっと離れた遺跡のツアーの人数を集めたり、食事に行ったりする仲間を見つけるのがとても容易だ。

 しかし、100%日本人客というのはある意味閉鎖的で、仲違いをしたり、仕切ったりする奴がいたり、派閥が出来たりと、よくない面も見え隠れしてウザく感じることもある。

 人によって旅のスタイルは様々だとは思うが、タケオゲストハウスは、大勢の20代の男女が集まり、修学旅行気分を味わえる楽しい場所だと、自分は結論付けたい。


新館建設記念パーティにて

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