唐招提寺金堂
 本尊をまつる建物を金堂と呼ぶ。ここではその寺院の中心となる建物を金堂・本堂としてまとめた。
 焼失を逃れた、もともと金堂でなかった古い堂を本堂としたり、復古建築である場合、本堂と呼ぶことが多いようである。
最古遺構 法隆寺金堂?


法隆寺大講堂
 僧が教義を学んだりする場所。現在、大学などで校舎が講堂と呼ばれるのもここから来ている。
 大勢に講義をするためか横に長い大きな建物が多い。
 伽藍を構成する重要な堂宇のひとつで金堂の後ろに配置される。
 金堂と同様、もともと講堂として作られていないものも多数ある。
最古遺構 法隆寺伝法堂?


霊山寺鐘楼
 文字通り鐘をつく場所。形態は4つの柱を建て、鐘を吊るすだけのものや、楼閣(2階建てで2階部分にバルコニーがある)の形式をとるものがある。


唐招提寺宝蔵
 経典などを収める蔵を指す。校倉造で作られた正倉院のような建物を想像するが、海龍王寺経蔵のように校倉造でないものもある。法隆寺経蔵は鐘楼と対に建てられる珍しい形式である。


法隆寺西円堂
 円堂とは言うが、実際には八角形や六角形で、法隆寺夢殿が代表的な建築。屋根は宝形造り(頂点が一点に集まる形式)でその上に宝珠がのっている。
最古遺構 法隆寺夢殿?


唐招提寺礼堂
 「らいどう」と読む。本尊をまつる金堂は特別の僧のみが入れる領域であった。それに対し、この礼堂はそれ以外の人でも仏を緒拝める場所であった。
 しかし、時代の変遷により役割が変わったものが多く、ここでは寺院で「礼堂」と実際に呼んでいるものを中心に本など参考にして分類した。


法隆寺食堂
 名前のとおり僧が食事を摂る場所。ただ、読み方は「しょくどう」ではなく「じきどう」と読む。
 生活空間であるためか、長く保存されなかったのか遺構は僅かしかない。
最古遺構 法隆寺食堂


法隆寺妻室
 僧が住む所を僧坊(または僧房)と呼ぶ。僧坊に住んでいるから「お坊さん」と呼ばれたともいう。
 寝泊りする建物といった見方では、単調な形が続く法隆寺妻室がいかにもという感じがする。


円成寺春日堂
 多くの寺院にある、土地を鎮める「神」をまつる建物を鎮守と呼ぶ。仏の領域に神もまつる神仏習合を如実に表している建物と言える。
 ここでは小さな鎮守だけでなく、寺院の中に存在する神社建築をとりあげた。
最古遺構 円成寺白山堂・春日堂


東大寺大湯屋
 いわゆるお風呂であるが、温水浴なのか蒸し風呂なのかはわからない。僧だけでなく大衆が利用するものとして建てられたものもあるようだ。
 食堂と同様、生活空間であるため遺構は少ない。


東大寺二月堂若狭井
 仏に供える水を汲む場所を閼伽井屋(あかいや)と呼ぶ。二月堂お水取りは堂から突き出される松明のシーンが有名だが、メインイベントはこの閼伽井屋から堂へ水を運ぶ儀式である。