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おもいっきり、ヒロミ・ゴー。


何をとち狂ったのか、9/21の日記に思わず長々と書いてしまったんですが。
良く考えるとこのネタ、こっちのカテゴリだよなぁ、ってことで転載することにしました。・・・しかしアレだ、ヒロミ・ゴーってホントに書きやすい位置なんだよなぁ。基本的にまったく興味が無いんで、何を書いても自分に対して忸怩たる思いが一切無いという・・・(笑)。

    最近、「アーチーチーアーチ」で見事にブレイク中の彼ですが、あれはどう考えても戦略勝ちですわなぁ。
    これはすごく勝手なイメージなのですが。ヒロミ・ゴーに対しては、昔から「自分を対象化して見る事がヘタな芸能人」という印象があるんですわ。どう考えても、彼の真面目に取り組んでいることって他所から見たらゼッタイに可笑しいのに、それを"対象化"する視線が欠落しているが故に、ナゼか中途半端になってしまう。松田聖子の名作(?)CM・「あんびりーばぼぅ♪」に見た"自己を対象化してヘイキで笑い者に出来る"タフさが無いんですね。

    いい例が、あの『ダディ』でしょ。
    はたから見てるとどう考えてもギャグなのに、本人がどこまでシャレなのか良く判らない(特に、「交差点の向こうから超人ハルクがやってきた」に見る、独特の言語センスね。あれ、どこまでマジでどこまでがジョークなんだか判らなくて、さしもの古舘伊知郎も突っ込み切れずにオロオロしてましたもんなぁ)んで、あるレベル以上に"笑いたい"欲が進んだところで、受け手側がちょっと戸惑ってしまう、と。
    「ここから先は、笑ってもいい場所なのかしら?」
    と、ちょっと引いてしまう部分があるんですね。心置きなく笑い飛ばせない。

    『雪国まいたけ』CMでの、あの中途半端な照れも、見ているほうはちと辛いんですな。思いっきりイロモノに徹することも出来ず、かといってスカし倒すだけでは近年の世相にそぐわず・・・というので、無理して「オチャメなヒロミ・ゴー」を演出している気配がありありと判る分、素直に笑えないんですわ。
    丁度、お笑い芸人が舞台の上で照れ始めると、途端にお尻の座りがもぞもぞと悪くなるのと一緒。ヒロミ・ゴーの作られた"オチャメ"さってのは、いつでもこの"照れ/衒い"から来る居心地の悪さが付きまとう。
    「いいのよ!笑って!嗤って!どこまでも!かまわないからどうぞどうぞ!」
    というセイコ・マツーダほどには、きっちり吹っ切れていないのよね(ま、彼女の場合は、「アタシが本気出したらこーんなモンじゃないのよ」という根拠無き強い自信があってこその、ある種の余裕なのかも知れませんけども)。

    ・・・いや、どうかするとヒロミ・ゴーってのは、全面的に「シャレ」てるつもりは無いのかも。いつも一生懸命、いつもマジメ。
    「あーちーちーあーち、燃えーてるんだろーか」
    なんて歌詞も、思いっきりココロを込めて歌い上げちゃったりなんかして。

    ところが、こないだの渋谷のおまぬけなゲリラライブは、その顛末も含めて、

    「ヒロ・ゴーに於けるヒロミ・ゴー的真剣さ/ヒロミ・ゴーに於ける相対的マヌケさ」
    ("相対的"ってのはね、例えばセイコ的な確信犯がヒロミ・ゴーと同じコトをしても、
    実はちっとも笑えない・・・って辺りの意味合いね)

    を非常にきっちりと浮き彫りにしたという意味で、とても効果的なプロモーションだったんじゃないか、と。

    だってさぁ、あの"ゲリラライブ"って、(実際に渋谷で被害をこうむった方々には申し訳無いけど)相当とんまなシロモノだったでしょ?少なくとも、

    「GLAYが代々木公園でゲリラライブ!一曲だけ演奏して風の様に去る!」
    とか、
    「ブリグリ渋谷のFMステーションをゲリラジャック!生ギター1本で『愛の、愛の星』を歌って去る!」
    とか、ましてや
    「井上陽水大井競馬場に現る!」
    みたいなのとは、全く位相が違うじゃないですか。
    どっちかっていえば、昔懐かしい『ドッキリ』番組系。さらに言えば、いきなりトレーラーの中からヒロミ・ゴーが現れて唄い踊ると言う趣向は、

    冷蔵庫を開けたらいきなりボディービルダー
    「いっぽん、いっとく?」

    な『アスパラドリンク』のノリに近い。

    でも、そのあまりのとんまさが映像としてあちこちで公表されたおかげで、却って成功したよね、この場合。
    結果的にはCD売れちゃった(みたいだ)し。「違法行為で担当者書類送検」という厳しい処分も、一般消費者に届く頃にはイメージがしっかり緩和されちゃったし。
    ヒロミ・ゴー本人に"自己を対象化する視点"を強要しない("ゲリラライブ"/巨大トレーラーという字面の"カッコ良さ")まま、外部視点がヒロミ・ゴーに対して常に欲求しつつも中途半端な処でゴマカされていた「まぬけさ」を存分に現出させたこのプロモーションは、もの凄くバランスの取れた見事な戦略だったんじゃないか、と思うわけでして。で、つくづく感心する今日この頃のワタクシだったりするんですが。

    しかし、ちょっと不安なのが、今後のヒロミ・ゴーのスケジュール。

      9/28     これがキャイ〜ンだろ!? CX 23:00〜23:20
      10/3     のど自慢(北海道旭川)/生放送 NHK
      10/6     ヤミツキ NTV 24:42〜25:17
      10/12     PaPaPaPa PUFFYスペシャル ANB
      10/12     人気者でいこう!スペシャル ANB
      10/30     王様のブランチ/生放送 TBS 9:30〜14:00

      オンエア日未定   ぐるぐるナインティナイン NTV 19:00〜19:58
      オンエア日未定   歌謡チャリティー(名古屋) NHK
      オンエア日未定   メレンゲの気持ち NTV 12:00〜13:00
      オンエア日未定   恋のから騒ぎ

    うーん、うーん、うーん。
    バラエティばっかりじゃないですかいな。
    こういう中途半端なキャラをいじらせると日本一(何せ、サッチーだの橋田寿賀子だのタモリだのとのカラミでもって、経験は充分)なナインティナインはともかく、他者とのカラミに極端に弱いキャイーン(『これキャイ』)だの、遠慮会釈も気遣いもへったくれもないPAFFY(『パパパパスペシャル』)だの、ましてや、誰を相手にもどこからでもいかようにも突っ込める浜田雅功(『人気者SP』)/自分さえ面白ければ他人は全て踏み台の明石家さんま(『恋から』)/どうせ他人の話なんざ聞いちゃいねぇ森の磯松(『メレンゲの気持ち』)を相手にしたヒロミ・ゴーの寒さは・・・想像するだに恐ろしいというか、お気の毒極まりないというか・・・。
    大体が、現在のヒロミったら、ただでさえピントズレまくりの真剣さに加えて、現在楽曲大ヒット中!勘違いもマキシマム状態なのは間違い無しですもん。彼の場合、「自分のシングルが『イロモン』として売れている」という事実を把握出来るほどの“対象化視点”を持ち合わせてませんからね、ごく素直に
    「売れてる!ファンがたくさん!ボク嬉しい!」
    って認識で居るでしょうし。噛み合う訳無いよなぁ、特に浜田あたりとは。

    折角、ご本家リッキー・マーティンを破壊力バツグンの「あーちーちーあーち」歌唱で塗りつぶした(そういや、かつてあのワム!やフリオ“世界のババ転がし”イグレシアスもふっ飛ばしてるんだよなぁヒロミ・ゴーってば)というのに。
    ここでまた、視聴者を「このヒト本気?シャレ?」という混乱のるつぼに叩きこんじゃダメなんだってばぁ・・・。
    ようやく、「消費行動としての正しいヒロミ・ゴーの味わい方」がうっすら見えてきたと思ったんだけどなぁ。やっぱりあれはフロックか。しかし、フロックだけで30年間生き延びているのも流石といえば流石なんだけど・・・。



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