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ワタシは松嶋菜々子がでーきれーである。出てくるだけでチャンネルを変える。あの人気ドラマ・『魔女の条件』だって見なかったし、最近ではあのタルタルチンタラ喋っているお茶のCMが流れるたびに、破損の無い範囲で手近な物品をテレビに投げつけるのが恒例となっている程である。 理由は簡単。 松嶋って、 「○○しない?」 「これ、いらない?」 などと人(特に男性)から薦められると、妙に自信たっぷりに、 「いえ、アタシはいいわ・・・」 って一歩下がりそうなタイプの女だからだ。 もちろんキモは、自信たっぷりである。 僻み丸出しで言わせてもらうが、松嶋タイプの女が 「あら、アタシは結構ですわ・・・」 と一歩下がる時って、実は大抵、“もともと人より前に出ている”からこそ”一歩下がる”スペースのゆとりがあるのだ。 これが、ワタシのように、初手から後ろのほうに回されてもうがけっぷち、後退する余裕もあらばこそ・・・という人間の場合は、何か薦められると尻尾を振って前進するしかテが無いのだが。松嶋タイプは、すでに最初の時点でかなり後方にゆとりのある位置取りを行っているので、自信たっぷりに「あら、アタシは・・・」と一歩でも2歩でも下がることが出来るんである。むきーっ! で、この女の今夏のコピーが、『夏の白雪姫』(マックスファクター)。 あらさいざんすか、ケ、ってなもんであるが。 迎え撃つ資生堂がこれまた凄い。 『うぶ肌』をキャッチに葉月里緒菜の投入である。 真田広之にイチローにと、さんざん世評を踏ん潰してのやりたい三昧自分本意な恋愛沙汰で名をはせた葉月嬢。あまりのファム・ファタルぶりに、一時期は好感度ゼロ(というよりマイナス)と取り沙汰されていたはずの彼女が、こともあろうに女性相手のCMに堂々登場しているのだ。 これを、一昨年あたりから行われている、かなり無理からの「葉月好感度アップ大作戦」が成功したのか・・・と見るのは、はっきりいって甘い。 実は、松嶋菜々子と葉月里緒菜が化粧品CMのメインキャラを張っているのは、おおむね同じ理由なんである。 結局CMというのは商品を買わせないと意味が無い訳で。つまりは、 「この化粧品を使えば松嶋菜々子になれますよ」 「この化粧品を使えば葉月里緒菜になれますよ」 だから買ってね、というのが各化粧品会社の訴えたいところ。 で、翻って葉月の巨大ポスターをみるとこれがもう簡単至極で。南の島で、逞しげな男の肩にしなだれかかる葉月の姿を見れば、 「この化粧品を使えば葉月里緒菜(のように艶福<“艶福”とはまたエラいこと古いな)になれますよ!」 と言っているのとおんなじコトだったりするんである(ちなみにこの資生堂、同じ文脈で江角マキコも起用しているが、どう考えてもこのケースにおいては葉月嬢の方が訴求力が高い。どうせなら、江角バージョンは、オトコにしなだれかかってるんじゃなくて、10代半ばの美少年にしなだれかかられてるビジュアルにすればよかったのに。更にいえば、ちっともモテそうには無いのに何年も化粧品のCMをしていた中山美穂ってのはある意味稀有な存在である。そいえば中山美穂、いつぞやのCMでは、「せっかく中山美穂(並の美貌)になったのにフラれた」というシチュエーションすらやってたな)。 但し。 葉月里緒菜の場合、その起用はあくまでも「敢えて」である。見るからに、 「夏のあばんちゅーる(<死語)を楽しみたければ、葉月里緒菜のファンデでGO!」 という狙いがスケスケなのだ。つまり、その起用には明白なポイントがあり、ポイントを外した葉月里緒菜にはほぼ何の価値も無い(とはいえ、この「葉月みたいに艶福に!」というニーズは、化粧品のみならずエステ・ジュエリーを始めとして、後を絶たないとは思うのだけれど)。だから、そのポイントさえ避けてとおれば、思わぬところで葉月に遭遇してうろたえる危険性は非常に少ないのだ。 ところが、松嶋の場合、困ったことにオヤヂ受けが非常によろしい。というよりも、松嶋菜々子に本当の意味で“好感”を抱いているのは、「息子のヨメに・・・」などと鼻の下を伸ばしつつ、例の 「いいえ、アタシは・・・」 にテも無くだまされるオヤヂを中心とした勢力だけだと言っても過言ではないのだ。だから、気を抜いてるといきなり競馬のCMなんかに登場して、 「ギャンブルとしての競馬の後ろ暗さ<松嶋菜々子の“息子のヨメにしたい”的好感度=最近女性に人気の競馬、更にイメージアップ」 なんて仕儀に至っちゃったりするんである。あぁ、油断もスキもありゃしない。 大体、“OLの教祖”とかっつったってさ、結局、 「あのマネしてりゃ、世代問わず男性ウケが良いもんねー」 「あのマネしてりゃ、遊びはともかく結婚相手はアッパーランクをゲットできそうだもんねー」 「あのマネしてりゃ、舅姑ウケもよさそうだもんねー」 というレベルの問題だぞ。若い男性だって、露骨に「葉月里緒菜ってちょっとイイよなぁ」とか「桜庭あつこ萌え〜」等という下品丸出しのことを言うより、「好みのタイプは松嶋菜々子・木村佳乃。ボク、欲望を節制できる大人の男です」と言ったほうが女性受け良いしな。 ・・・という訳で、実に押し出しの強い「控えめさ」でトップ女優に躍り出た松嶋サンですが。 「あんな風にやってれば、学歴家柄申し分無い結婚相手をゲットできそう」 という欲望の力で舞台中央に押し出された結果辿り着いたのが、反町隆史。日本語が読めない書けない反町隆史。台本総ルビの反町隆史。 ・・・いいのか、松嶋。女優的アイデンティティの危機だと思うぞ、はっきり言って。 勢いに乗ってもうひとり。 今井美樹の感じの悪さって何だろう、と。 結婚後のあの、ベロベロ幸せ満開です!アタシようやく幸せを手に入れました!今まで苦労してましたけど!でも今はラブラブです!毎日布袋サンにペペロンチーノとシーザーズサラダ作ってまーす!というけったくその悪い笑顔(バスルームからの愛を踏みにじられた久美子の立場なんて全く考慮してないよな。よくあの笑顔をPVに使ったもんだ。恥知らずめ)も腹立たしいけど、なんかその前・・・つまり、結果的に布袋と結婚出来るのか出来ないのか不明だった頃から、どうも感じが悪かったのよ、今井美樹。 元々、ベース5段階評価でBの上かAの下くらい(並よりはかなり上)だったんだから、同じBの上クラスのぬかみそくさいタイプの男とナチュラル満開にフツーの結婚(<これも相当ダメダメな単語満載だけど)をしとけば、ここまでいやな感じにならなかったと思うんだけども。たとえば、柳葉敏郎とかさ(<特に他意はありません。思いついただけ。ほかに、陣内孝則とかも可)。 明らかに“ランキングBの上”のクセに、評価不可能な芸術家タイプに必死で食い差がった挙句に、根性で略奪愛成就させました的視野の狭さと逆コンプレックスの香りが、鼻についてついて仕方ないんですわ。 今井美樹といえば、とりあえずトレンディ系な訳じゃないですか。ポポロとかジュノンあたりで恋愛論語っちゃうような。それなのに、“雑誌はロックフェス一本・パチパチなんか屁でもねぇぜ(<あ、すんません、よく判らないで書いてます。よりよい喩えをご存知の方はぜひご一報を)”のアニキ布袋がターゲット、という辺り、すでに臭み紛々。 よく、『東大生に聞く“頭のいい人”』で大抵たけし・所が上位にランクインする事を“逆説的学歴コンプレックス”などといいますが。なんか、今井美樹が布袋に食いついたのって、それと同じ香りがする。「ただのトレンディで終わりたくないの」「アタシってとんがったアートもOKなの」という変な臭さを感じちゃうのよね。 で、結局女優の切り札「ぷっつん」を駆使して(そう言えば石原真理絵ってどこに行っちゃったの?綺麗は綺麗だったと思うんだけどもね、彼女)結句布袋をゲットですか。 結婚した途端にすっかり「ぷっつん」もなりをひそめ、いきなりドラマ主演。で、そのドラマの現場でも、いつも愛想よく幸せ満開の“一皮向けた女優”として、 「撮影中の態度にも幸せな家庭を築いた余裕が感じられ・・・」 なんてテレビ情報誌に書かれる始末。長年のドロドロ不倫だろうがストーカー行為だろうが何だろうが、最後に結婚しちゃえばしちゃった方が強い、という「やったもん勝ち」な結婚という法的制度の構造が明らかになった形ですが。 あぁ、なんかけったくそ悪い。 くそ、出自はハナマルキのおみおつけの癖に(<それはおみおつけに対する偏見なのでは)。 |