何が一体どうしたわけなのか、突然相模湖で遊覧船に乗っているにしたにだったりします。
先日同様、何もビジョンも無いままにふらりと電車にのって、気付いたら相模湖にいたのでした。
よって、当然デジカメ画像は無し(それは判るのだが、にしたにどーしてパソコン持って歩いているのだろう)。ああ、残念・・・と言うほどの景色でもなかったりする、というのが本音のトコロだったりもするのですけれど。
平日の夕方と言う事もあって、妙にさびれた感じの駅前から湖畔に降りる道は、さすがにいわゆる情緒には欠ける部分が多かったですわ。
おまけに、湖畔に着いたら着いたで、「こりは一体どのよーな態度でこの状況に接したら良いのであろうか」と一瞬躊躇してしまうような、ものの見事な“旧式の観光地”でしてねぇ。
大体、ナゼ?何故湖畔にしょぼーいゲームセンターが無くてはならんのだ?それも、機器のラインナップが、かつてよくデパートや大型スーパーの屋上で見うけられた類のシロモノばかりで・・・せめて“相模湖プリクラ”位おいとけっちゅーの。
“相模湖”といえば、やれピクニックランドだの何だのと、どーもとても遠くて遥かなレジャー地みたいな気がするんですが。ここに着くまでは、乗換えが巧くいったこともあって、鈍行列車で1時間程。ほぉぉぉぉと思ったのは、PHSがまるまるガンガン繋がるんですわ。湖の上から、会社で働くダンナちゃんに向かってメールを発信する不良ツマ(笑)。
それにしても、湖の上って、本当に風が渡って気持ちいいのね。
ほんの少し外気より冷たく感じる風が、頬に腕にあたって、するりと表面を撫でていく訳。決して吹き付けているわけじゃない分、却って肌の熱さと風との温度差がはっきり感じられて、すごく穏やかに涼しい。
相模湖は山間湖なんで、駅から湖畔にたどり着くまでには、結構急な坂を降りる格好になるんだけど、四方を山にすっぽり囲まれていながら、湖面には意外なほど風が吹いてるんですわ。
遊覧船が停泊して西日を浴びている最中は、暑くてたまらなかったんですけど。ゆっくりと遊覧船が移動するにつれ、気持ちのいい涼しさが。
ほんの2時間前まで、スターバックスで冷房に震えていた事を考えると、やっぱり(莫迦くさい言いぐさだけど)自然の涼っていいなぁ・・・と実感してしまいますわ。
「のほほん茶」か何かのコマーシャルで、松たか子の兄が船に乗って「仕事したくなーい」とごねているのがありましたが(どうでもいいけど、隠し子発覚して、あのCMの“女好きのほほんお坊ちゃま貴族”という設定が、ミョーに味わい深いものになったと思いません?)。
平安貴族って、こういう贅沢な避暑をしていたんでしょうねぇ。実際に船上の涼しさを体感してしまうと、あの頃の金持ちがやたらと池を掘りたがったのも頷けますわ。
船のゆっくりとした移動につれて、ダイナミックにその景観を変えていく山々の重なり・・・を見て、「もののけ姫・・・」としかつぶやけない自分の感性とボキャブラリーが憎い(笑)。
夏休みの終わりの平日の、しかも夕方という条件のせいで、人影はまばら。
湖上にも貸しボートの姿は殆ど無いし、湖畔の公園にもほろほろとカップルがそぞろ歩いている程度。
ひとりでのんびりぷらぷら歩くには、絶好の状況かも知れません。家族連れやアベックでごちゃごちゃの場所だと、女性の一人歩きはちょっと浮くもんな。
船にも、こども3人を連れた二人連れのおかあさんとワタシだけしか乗ってない(だから、遊覧も短め。このペースでこのルート取りだと、思った以上にすぐに終わっちゃいそう、湖上一周。しくしく)。
ああ、涼しくて気持ち良かったなりー。
降りるときに、遊覧船の運転手(ってゆーのか?こういうのは)やらもぎりのおばちゃんやらに、目一杯不審なまなざしを向けられてしまったが(笑)、爽快だったのでまぁ良しとしよう。
・・・というかですね、はっきりいって当然でしょう、そういう視線を浴びてしまうのは。大体、にしたに本人だって不審がってるんだから。
「ナゼワタシはこんなところで1人船に乗っているのだ・・・?」
しかも、船上でパソコン打ってるしな(笑)。不審者以外の何者でもない。
で、遊覧船から降りて、しばらく湖畔のベンチから雲を見ておりました。
微風に漣を立てる鈍色の湖面、晩夏を告げるあまりにも濃い緑、塗りつぶしたような単色の青い空、刻々と姿を変える雲。
湖をまたいだ向こう側の空にじっと目をやっていたら、こんな距離にこれだけ長い時間視線を飛ばしたのは、ものすごーく久しぶりだという事に気がつきました。普段は、5分でも時間があるとメールチェックをしたくなったり本を読みたくなったりテレビを点けたりするのに、ぽけらーっと雲を見ていたら、知らぬ間に15分も経っていましたですよ、奥さん(←誰に向かって・・・?おまけに、かなり“まねし”入ってるし)。
ああ、めちゃめちゃ目に良さそう。
ぽーっと景色に見惚れていたのはいいんですが、“旧式の観光地”らしく有線が大音量で流れていましてですねェ・・・。
何故こんな場所で美しい景色に心を洗われながら、ソリマチの「言いたいことも言えないこんな世の中はァ〜」を聞かねばならんのだ。
流れていたのが流行歌チャンネル(いやもうとにかく、眼前の景色はともかく、振り向けば「おみやげ・食堂・ソフトクリーム」だからさ。“ヒットチャンネル”っつーより“流行歌”って感じなのよ)だったらしくて、知念里奈やらポケビやら色々流れていたんですが。
やっぱり、こういう情景にはTUBEの曲が一番フィットするという事が判明。
(附記:家に帰ってテレビをつけたら、『歌の大辞テン!』でまさに“いつかどこかで”が放映されていた。でも、夕方聞いた音質の悪い“いつかどこかで”の方が名曲に聞こえたなァ。勿論、景色との相乗効果ってのもあるだろうけど・・・オープンスペースに大音量で流れる音楽特有の、あのざらざらとした風合いは、却ってCDなんかのクリアな音よりも耳に優しく響くのかも)
電車が1時間に2本、ってことで、行きがけに見ておいた時刻表を元に、少し余裕を持って湖を離れまして。
で、
「どうせなら、違うルートを通って駅まで戻ろう!とにかく北側に歩いて行けば、少なくともどこかで線路にはぶつかる筈よね。折角の小冒険なんだから、これくらいした方が楽しいし、これで迷ったらまた30分駅前で呆然とするのもオツだし・・・」
と、えっちらおっちら急な坂を登ってふと見上げると、もうすぐそこに駅が・・・。
ぐしー!
ドキドキしながら歩いてたのに、これじゃあっけなさ過ぎー!
・・・結局、駅前の案内カンバンを見て湖畔を目指した往路は、少しでも坂の大変さを緩和するために大きく迂回していたことが判明。
「行きに下り坂で10分以上かかったから、帰りは登りだし・・・余裕を持って25分前に出発!」
と意気込んでいたのに、坂はきついとはいえ直線距離で突っ切ってしまったため、徒歩5分で駅まで着いてしまったんですねぇ・・・。
また湖まで戻る根性も無いまま、駅のベンチでこうして日記を書いているにしたにだったりします・・・。***********************はい、ここまでが現地で書いた日記ね。
何故か小茄子の漬物と野沢菜ふりかけをお土産に、1時間半弱で無事ホームタウンへ帰りつきました。
これ、シリーズにしちゃおーかな・・・?今日だって、結構遠くまで行った気分は味わったけど、交通費往復で1000円をちょっと超えるくらいしかかかってないしなぁ。
うむ、これは実に手軽な楽しみかも(←ヒマ人過ぎ)。