恋愛詐欺師
時報から3分間、延々コマーシャル。 自信の無さの現れなんでしょうか。いや、事前情報では、『金と気合をかけた、テレ朝今クール最大級プッシュドラマ!!』というコトらしいんですが。それにしても、何故3分にわたって本編流さずコマーシャル・・・うーん。
「All You Need is Love」でおなじみのビール発泡酒(<区分は明確に!)コンビが主演。 女性を舌先三寸でコロコロ転がす詐欺師役に、椎名桔平・・・うーん。
TBSならトヨエツ、フジならキムタク/竹野内。日テレは・・・逆を突いてさんまか、王道なら大沢たかお。同じ設定でも、予想されるキャスティングは大きく違う訳ですが。 ま、普通なら、こういう“結婚詐欺師”系のモノは、素晴らしい美男子に(あ、さんまはあくまで“逆を突いて”ですからね)コロコロと騙される、いわゆる“夢物語”系に行くんじゃないかと思うんですけどね。テレ朝、乾坤一擲のこの企画に、ちょっとヒネって椎名桔平。ラ王桔平。サッカーインターハイ三重県代表椎名桔平。 で、ヒネった挙句に、“夢物語”にしたいのか“コン・ゲーム”にしたいのか“ピカレスクロマン”にしたいのか全く判らなくなってしまったという・・・ことほどさように、キャスティングというのは大事な訳ですね、ハイ。皆さん、肝に銘じましょう<銘じてどうする。うーん。
何せ椎名桔平、ヘンに重たくってなぁ。 多分、「椎名桔平のフェロモンに学ぶ!」とかっていう男性ファッション誌の見出しにうっかり騙されちゃったんでしょうが。あんな調子のずっしりヘビーな騙しっぷりでは、どう考えても“軽妙な夢物語”にはなりませんわな。どこからどう見ても、単なる“犯罪”。 しかも、脚本が悪いのかスタイリストが悪いのかキャメラが悪いのか、それとも本人が少しお太りになられたのか・・・椎名桔平、妙に野暮ったし。 元々椎名桔平って、顔面が異様に巨大なのを、なんとか台詞の気障さや物腰のムードでゴマカしてきたヒトなんですから。最初にブレイクした『きっとまた逢える』なんて、 「どうして福山雅治を差し置いてあの顔デカ短足男に走る?」 と、視聴者(主に女性)から桜井幸子にバカほど突っ込み入ったんですから。彼のテレビキャリアで過去最も評価が高かったのって、『彼女たちの時代』の哀しいリストラサラリーマンなんですから。 椎名桔平、役者としては確かに骨太かも知れませんが、“女性を蕩けさせる”能力は比較的低いんですってば。ほら、『チープ・ラブ』の項でもちょっとソリマチとタケノウチを比べて見ましたけど、“格好いい”という属性が即“恋愛体質”というふうに繋がる訳ではないんですのよ。 「夢をお金に換える恋愛詐欺師」役には、はっきり言って全く似合いませんですわ。どうせギャンブルするなら、ここらで一発ヒガシか岡健(岡本健一)辺りを突っ込めば良かったのに(もちろん、『8時だJ』繋がりね<この番組終わったのか?)。 もしかすると、“ホンモノの結婚詐欺師”って、ああいうちょっとサエない感じのオッサンなんかもなぁ・・・と、逆にヘンなリアリティ感じちゃったりして。うーん。
天海祐希サン、ホントに乾いてますなぁ。っつか、彼女を初回に招いたあたりから既にこの番組のヤバさが・・・。えぇ、何せ彼女は、ウワサの“レーティングクラッシャー”。宝塚退団時には「百恵の再来」と持ち上げられておきながら、出るドラマ出るドラマ視聴率に苦戦しまくった挙句に、結局このあたり(テレ朝ドラマの初回ゲスト)に落ちついてしまった方ですからねぇ。 で、Jリーガーとは如何なさったのかしら・・・?うーん。
ナニがマズイって、脚本の徹底したユルさが1番マズいですな。 とりあえず、「女が何かを水中に投げる」「男が飛び込んで拾いにいく」「女、感激」というシチュエーションはやめい。ワタシがもしもその場に居たら、 「こんなべしょべしょの男と一緒に街中を歩きたくない」 とまず最初に思うわな(<悪魔)。 “恋愛詐欺師・・・満たされない/渇いた女たちを口先で蕩けさせてお金を頂く、夢の行商人” というコトらしいんですが。 「この台詞で、ホントに女がトロけるとでも思ってるのかい?」と思わず机の1つも叩きたくなるような、あまりにも考え無しのセリフが続出。今日びのオンナがこの程度のコトバを200万円で買うと思ったら大間違いだっての。 どうせならもっと徹底してあれこれ研究し、 「たとえ椎名“どんくさ”桔平が相手でも、こんな台詞なら騙されてみたいわぁん!」 と視聴者が思うようなシチュエーションを作って見せろや!ドンドン!(<机を叩いている)・・・うーん。
岡田くん髪切ったのね。すっきりしてるけど個性が無くなっちゃいましたなァ。とっても貧相。うーん。
ちなみに、サウンドプロデュースは『古畑任三郎』でおなじみの本間康輔。芸も何も無い同じ曲調(笑)。多分、「ああいう感じでオネガイします」というリクエストが製作側から来てたんだろうなァ。自分で自分を猿真似するほど情けないコトも無かろうに・・・お気の毒。うーん。
とりあえず、何から何まで“うーん(煩悶)”なこのドラマ。 こうなると、石田ゆり子サンの欲求不満気味ストレス女刑事っぷりが、なんだかエラく健闘中のような印象。えぇ、これっていわゆる“相対評価”ってヤツなんですけどね。 でも、ホントこのひと苛々キリキリしてるの似合うなァ(笑)。ありゃ、多分地だな。 『オーバータイム』での超ブリっ子ダメダメ系女もなかなか良かったけど、この“いかにも乾いちゃってます”なヒステリーぶり、妙にリアルでいい感じ。 数年前までは、「溌剌とした妹に比べて地味過ぎ/石黒賢と別れてから精彩に欠ける」なんてさんざん勝手なことを言われてましたが(<言ってたのはオマエやろ!)。なんだか最近、“サラダひかり”よりも頑張ってますわねぇ。
最後にヒトツ、本ドラマ随一の拾いもの。 詐欺師が常宿とするホテルの、ちょっぴり胡散臭いオーナーに、森本レオ様。 ・・・良くってよ! 最近、ちょっと情けない中間管理職の役ドコロが多かったレオ様(<レオナルド・刑事プリオではない)ですが。今回は、裏の顔の存在を匂わせる、酸いも甘いも噛み分けた男・・・というシブ目のキャラクターナだけに、あのソフトで深い声が全開ですのよ!全開!優しい瞳と甘い声に、スパイスのようにまぶされる後ろ暗い陰。うっとり・・・。 願わくば、TBSのドラマ辺りで同じシチュエーションを見たかったけどなー(涙)。ち。
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科捜研の女
折角一段落ついたと思ったら。 残ってたよ、残ってたよ“問題作”が。 誰か代わりになんか書いといてくれません?この項。
トヨエツを始め、色々な俳優さんにダイコン疑惑をかけてきたワタクシですが。沢口靖子と小林ネンジ(<漢字出るんだけどさ、変換面倒クサイのよね)は、“疑惑”どころか“既定事実”ってヤツですもんな。この2人を見事にセンターにもってくるこの確信犯!クーッ!テレ朝ったらチャレンジャー!
沢口靖子のコメディエンヌとしての資質については、実はワタクシそれなりに評価してるんですよね。 今“コメディエンヌ”なんていうと、うっかりすると財前直見辺りの名前が挙がって来ちゃったりする訳なんですが。 「そこに立ってるだけでナニか変、そこに居るだけで無性にオカしい」 という、いわゆる“たたずまいが醸し出す不可思議な面白さ”に於いては、沢口靖子って他の女優を圧してる気がしません? 「笑わせよう!」と苦労している財前直見はどうしても息苦しいんですが。沢口靖子の場合、例のあの顔でニコっと笑うだけで、見ている方がなんとなく脱力するというか。あのカン高い声でぴーちく囀られるだけで、なーんか笑っちゃうというか。真面目にやればやるほど、どうもちぐはぐになって面白いというか。 ・・・何て言うのかな、「どこに置いても場違い」な面白さがあるんですよね、沢口靖子。
そんな沢口靖子なだけに、いじりを最小限にして本人には至って真面目な演技を要求している演出の姿は、コメディとしてはかなり正しい方向性と言えるんじゃないでしょうか。却って、オーバーアクションで沢口靖子に対抗しようとしている伊藤裕子が浮いちゃって気の毒かも。
いやしかし、伊藤裕子ってホントに気の毒。なんだなんだ、あのユルい役は。 マリコ(沢口)の科学的捜査能力にどーっと心酔しておきながら、実は彼女が自分の恋人(何と渡辺いっけい!)の前の妻だったと知るやカーッと逆上。しかし、気を取り直して 「女の友情やりなおししましょ♪」 なんてヌケヌケと言い放つ、どう考えても狂言回しのおバカな役回り。 何時の間にかずり落ちてた原千晶とか古川理科よりも、ある意味もっと気の毒かも。この気の毒さは、鳴り物入りでデビューしたのに結局日立のCM以外に出番が無くて、それもコイズミに取られた挙句に日立提供の『世界・ふしぎ発見!』に責任取って貰ってる渡辺由紀(<説明が長いな)と似てるなァ。とほほほほ。 で、どうしてそんなユルい役に伊藤裕子・・・?と考えて見たんですが。沢口と二人並んでるシーン見てて、うっすらとその理由が見えた気が。 このキャスティング、結局決め手は“顔”なのね・・・。 つまり、伊藤裕子って、目の大きさとか笑顔の口元とか頬のつやが沢口靖子にちょっと似てるのよ。で、この相似を使って、 「渡辺いっけいはまだ沢口靖子に未練がある」 というコトを視覚的に示したいんじゃないかしらん・・・? それにしても。伊藤裕子・・・あぁ伊藤裕子伊藤裕子。玄関先で靴磨きしてたあの頃にはもう帰れないのね・・・しくしく。
渡辺いっけいがエリート・・・(笑)。 ペコペコ系中間管理職ばっかり見てきたんで、どうしてもエリート(しかも、マリコの同僚に至っては「割とイケてる」という評価を下す!)には見えないのが難ですな。 ま、所詮今後は、マリコ(沢口)と準子(伊藤)の間で、存分にペコペコバッタっぷりを発揮して下さるんでしょうが。いやしかし、どこまで“使い勝手のいい役者”なんだ渡辺いっけい。沢口靖子と真逆で“どこに置いてもおさまりがいい”ってのは、これまた凄い。敬服。
いつまでたってもちっとも上達しない沢口靖子(ついでに言えば、ついに東宝のカレンダートップの座を水野“どさくさ”真紀に奪われたらしいっすね)。ま、彼女のお芝居は放っておくとして(<ほっといていいのか?)。 ここで問題にしなくてはならないのは、脇役のヘンな充実ぶり。 佐戸井けん太、斉藤暁、橋本さとし(関西超有名劇団『新感線』の2枚目スター)、小林隆(『古畑任三郎』の制服警官)。 ・・・どうしてここまで濃いのばっかり揃える必要が?タダでさえ、ダイコンが真中に2本突っ立ってるせいで、なんとも言えない香りが漂ってると言うのに・・・。
『きらきらひかる』を意識しているのか?というような、3Dアニメによる科学捜査の解説が挟まるこのドラマ。CM入りとCM明けに画面端に出る番組ロゴも含めて、どうも午後7時頃にやっている子供向け戦隊モノ風なテンションが横溢しております。 テレ朝も、どうしてこういう枠を懲りずに残しておくのかなァ。やっぱり、京都(舞台は京都府警なのだ)との繋がりを失いたくないからかしら。今やテレ朝って、“京都”ネタで食ってるようなモンだからなぁ(スキ間番組『都のかほり』・土曜ワイド劇場“山村美紗”シリーズ等)。 それにしても・・・このドラマ、どれくらいの視聴率を見込んでるんだろうか。あぁ脱力。そして、初回のゲストは斉藤陽子(友情出演)。
誰との友情なんだ、 教えてくれ。
・・・しまった、小林ネンジについて書くのを忘れていたぞ(<そのまま忘れましょう!)。
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ベストフレンド
こういうドラマの場合、大体得をするのはキヨカ役のコなんだけども。 キャリアの差なのか何なのか、どうも前田愛1歩リードだなぁ(歌がどヘタくそなのはご愛嬌だけどもな)。 "『木曜の怪談』の呪い"にかかって、すっかり顔が円形になってしまった前田愛ちゃんですが。その後、『はみだし刑事情熱系』という地味な(失敬!このドラマカルトファン多いんだよなー)ドラマで揉まれた結果、"子役演技"成分が身体から蒸発気味。この"子役演技"成分がすっかり蒸留されて熟成の域に達しつつある安達祐実とは、一味違ったお芝居を見せてくれております。うん、加藤あいちゃんも力演してるけど、どうも分が悪いかも。現状では、ドラマ全体を無理に引っ張って行ってるのは、前田愛と浅田美代子(意外!しかし、この枠では、なお美だの田中好子だのと、このランクの女優が"女優"として再出発してるケースが案外多い)。加藤あいちゃんにいきなり心臓病の役は・・・ちと荷が重いか・・・。倒れこむシーンなんて、おもわずテレビの前で踊ってゴマカしたくなりましたですわ・・・。
大滝龍宇一・・・久し振りに出てきたと思ったら、何という役ドコロだか・・・あぁ、まぁ、この枠はアレですからねぇ・・・(すっかり脱力気味)。 それと、ナニが哀しいかってもう、古川理科ですわよあーた。いつの間にこんなトコまで堕ちてしまったのか・・・しかも、いきなりヒトの家に上がりこんだ挙句に、年端もいかないコドモを脅迫する役だなんて・・・しくしくしく。この先どこまで行っちゃうんでしょう・・・せめて2時間ドラマの殺され役辺りくらいで滑り止めて欲しかったのに。あぁ。
ストーリーもへったくれも無い、かなりベタなドラマ。タイトルもベタだし(笑)。 確かに愛ちゃんリードだが、あいちゃんの方も鼻を摘まむほどの大根ではないので・・・却って引きが少なくなってます(ヒロインが大根だと、『スチュワーデス物語』効果が望めるんですがね<ま、ギャンブルだけども)。 『可愛いだけじゃダメかしら』ほどの捻りもインパクトも無いので、主演2人のコアなファンを中心に動いていく形となるでしょう。 羽場裕一(<なんか怪しい。たたずまいが怪しい)と浅田美代子の夫婦間に、恐ろしいドロドロが発生する・・・とでもいう展開が無い限り、一般視聴者は置いてけぼりと見ました。ま、そういう流れもこの枠のお約束ですから・・・えぇ、頑張ってくださいとしか申し上げようが。
しかし、美勇士(桑名正博とアン・ルイスの息子)も、わざわざデビューにこのドラマを選ばなくてもなぁ・・・。
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ヤマダ一家の辛抱
『谷口六三商店』。 さくらももこの原作をそのままドラマ化するという乱暴ぶりもさることながら、いきなり鷲尾いさ子を何のエクスキューズも無く“インド人”としてキャスティングしてしまうという暴挙を成し遂げた、久世光彦畢生の珍作。ま、いわゆる“伝説のカルトドラマ”というヤツなんですが。 これ、匂いが一緒だ(笑)。
とにかくこのクール、陰気な展開のサスペンスモノばっかりですからね。ひとつ位はこういうのも無いと、やってられませんよな(『ピーチな関係』はこの際ノーカウント)。 比較的濃い目のキャスティングは、ちょっとでも“通”を自認する(<な、何をもって“通”とするのだ?)方なら、「おぉ、これは豪華」と頷く顔合わせと言っていいでしょう。 拒食症からの復活がめでたい(でもまだ痩せ過ぎだと思うけど)ともさかりえ、子役タレント時代に鳴かず飛ばずだったのが却って吉と出ている雛形あきこ、いわずもがなの竹中直人・室井滋、伊東“ニン”四朗、由紀“スキャット”さおり、川原“週末婚”亜矢子に利重“民放はお久し振り”剛、鈴木その子。豪華だ(笑)<何故笑う<諸星を抜かしているのは故意か。
もうノリとしては一段落ついてしまった、郷ヒロミの「あーちーちー」を主題歌に持って来る辺りも、確信犯の匂いがして可。キャストてんこもり過ぎて視点が散漫になっているのも、日曜日のただでさえ視界散漫な視聴者に向けてのサービスと思えば可。なんともいえず懐かしい、天井抜きの俯瞰映像を使っているのもバカバカしくて可。 ともさかりえのリズム感ある演技、思ったほどには場違いではない(もちろんドヘタクソだけど)鈴木その子サン、そんな彼女を力技で引っ張り倒す室井滋(その子さんとの向かい合いシーンでは、円熟のワザを堪能させて頂きました。見事なカバーっぷり)、タフマン飲んでフットワークも軽い伊東四朗と、絶妙と言えば絶妙の取り合わせですな。センターが竹中直人なんで、どうかするとちょっと「お腹一杯」になりがちかとも思ったんですが、周囲が皆素晴らしく軽やかなんで、さらっと見ることが出来ますわ。 侮れないのは由紀さおり。涼しげなたたずまいと爽やかなお声で、今後の更なるご活躍ぶりが期待されます。
大体が週末枠ってのは、「頭使わないで楽しめる」というのが1番大切な訳で。家族団欒のおかずには、この程度のマンガっぽさが非常にヨロシいんじゃないかと思いますのよ。これからもこの調子で、散漫にパタパタと(ドタバタ、では無い辺りがまた可なのよねぇ)日曜の夜の気分を浮き立たせて頂きたいものです。 うーん、やっぱり久世光彦のさじ加減ってのは凄いなあ・・・。
ただ1つの心配は。 川越美和(初瀬かおる・・・?どっちなんだぃ!はっきりせい!)の激痩せぶり。あのなぁ、“拒食症激白”のともさかりえよりまだ細いぞ。大丈夫か・・・?
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青い鳥症候群
あはははは! ・・・って、楽しんじゃってどうするんだよ>自分。 安達祐実のフリークスっぷりがたまらない1時間ですわ。いや、楽しんだ楽しんだ。土曜日なだけに、日テレ9時テイストもびしびしで食い合いが心配なんですが(<いや、“心配”はしてないけど(笑))。 ナイス学芸会。
中心となる安達祐実の演技があくまでも“子役芝居”(<この違いをね、すっきり説明できると嬉しいんだけどなぁ・・・これが難しいんだ、なかなか。つまり、安達祐実は“子役芝居”としては上手なんだけど、普通の“女優芝居”はちっとも上手くないという・・・あぁ、うまく表現できなくて苛々する)なせいで、どうしても“日テレ土9”風味になってしまうのが困り者なんですが。 一応、この枠にしては社会派寄りのテーマと破格のキャスティングを持って来た(つもりなんでしょう、多分)、“問題作”となっております。
愛する人の命を救ってくれなかった臓器移植コーディネーターが、実は自分を捨てた母親と知り、逆恨み地獄に落ちて行くうら若き娘。 彼女は、昼は優等生・夜は悪女という二つの顔で、母親を追い詰めていく・・・という、“ミステリーロマン”なんだそうで。えぇ、ワタシたち位の世代の方なら、“ミステリーロマン”といえば皆思い出すあのシリーズ・・・『THE・大映』。 懐かしいよなァ、『ヤヌスの鏡』『アリエスの乙女たち』『この子誰の子』・・・はぅ。あの頃君は若かった。 そういえば、安達祐実のフリークスっぽさって、杉浦幸が『ヤヌス』でツッパリ演じた時のヤバさに共通してるよな。いや、あれはホントに正視できない気まずさだったもんなぁ(遠い目)。
臓器移植という、時宜を得たテーマに乗っているとはいえ、全体的にはもうお見事としか言い様の無い大映テイストですわ。全てを知る存在である綾乃(<既に名前が大イカし。演じるは野際陽子)の住む家が、とにかく無駄に豪華なのも大映。羽田美智子にセーラー服着せた挙句に、全然紗をかけてやろうともしない意地悪さも大映。何かっつと“過去の愛が今ワタシを苦しめる”にしちゃうのも大映。ヘンに爽やかな別所哲也がとても怪しげなのも大映。とりあえず“安達祐実といえば心臓弱い恋人”っていう安易な設定も大映。そして何より、とてもさりげない松村雄基の存在がめちゃめちゃ大映。 いや、実際、購入した各種テレビ情報誌には松村雄基の写真が載っていなかったので(ほら、ああいうのってよく“人物相関図”を載せるでしょ?この場合、松村雄基は野際陽子の“隠密”であって、初手からはストーリーに絡んでこないので、“人物相関図”からだだ漏れしてるのね)、いきなりあの懐かしい眉毛をブラウン管の中に発見した時は、震えが来るほど笑っちまいましたわさ。あーびっくりした。
で、さ。 ホンットのところ、本当の所、羽田美智子と別所哲也って何なの?一体どういう関係なの?もうワタシの中では、この2人はすっかりコンビ芸人なんですけども。♪フタリっのっこっいっはっま〜る〜で〜♪のCMを始めとして、映画でもドラマでもやたらめったら共演しているような印象があるんですが。そういえば別所哲也って、羽田美智子の他には沢口靖子か斉藤由貴、っていう印象が・・・皆色白ぽってり肌だなぁ。ナニかあるんだろうか・・・うーむ。
見所は、見所は、えーと・・・すっかりふっきれちゃった野口五郎の悪党ぶりでしょうかね。いや、やっぱり安達祐実の“悪女”っぷりでしょうかしら。あぁ、何て言ったらいいのか判らないけど・・・来週見ちゃったら『THE・大映』の深みに嵌まっちゃいそうで自分がコワい(笑)。来週は絶対に見ないぞー、見ないったら見ないぞー(<自己暗示<そんなにコワいのか)。
で、『青い鳥症候群』ってことは、もしかして"赤い"シリーズの向こうを張ってるってコト・・・?ってことは、またシリーズ化・・・?あぁ世紀末。
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美しい人
連ドラの女王・常盤貴子復活。 しかし、復活にコレってのはいかがなものか。
大体が常盤サンの場合、「ちょっとばかりハッチャキな元気さが却って切ない」というキャラに絶対的な強みを持っている訳で。『真昼の月』『最後の恋』『タブロイド』いずれも、“明るく”“ひたむき”“でも切ない”というキャラクターですもんねぇ。 それが今回は、最初からめちゃめちゃ色々背負ってしまっているド暗い役ドコロ。彼女の特性である“元気の影に潜んだ深いせつなさ”を、いきなり最初から捻り無く暗さ全開で表現するってのは・・・ちょいと辛いかも。動きや台詞のテンポが全てローテンションなだけに、常盤サンの元々の本質部分がすごく枷をはめられてしまったようで、とても窮屈なんですわ。で、彼女の持ち味である明るさが半減してしまって、魅力もちょっとダウン気味。 折角の復活なのになぁ・・・あぁ、勿体無い。 どっちかっていうと、最初から陰気バリバリな中山美穂とか夏川結衣辺りの方が、キャラクターとしては合ってたんじゃなかろうか。演技力からいけば、夏川結衣か。手垢ついてない分、余計に良かったんじゃなかろうか・・・。
しかし、主役が田村正和なだけに、脇もなかなか重厚で。綿引勝彦(顔は怖いが、そのご面相から繰り出される独特の軽味がまた最高)から森下愛子(大根は相変わらずだが、それをカバーして余りある魅力的な透明感も相変わらず。ただ、ついつい『うちの子にかぎって』を思い出してしまって・・・)を挟んで、池脇千鶴(素晴らしい陰気っぷり!全く年齢相応の生気が無い!)までカバーする厚み。大沢たかおの狂気もなかなかいい感じだし、狂言回しとしての柳沢慎吾も分を弁えたバカっぷりでしたし。 流石に、TBSで野島伸司ともなると、キャスティングにも力が入るんでしょうか。
で、主演のアノお方な訳ですが。 田村正和は何をやっても田村正和。 ・・・なだけに、あの独特の手付きがベストマッチしたらもう無敵な訳で。 ちょっと世捨て人の匂いを漂わせた、“最愛の妻においてけぼりにされてしまった男やもめ”・・・これはもう、「観る」というより「拝見させて頂く」と言った方が言語的には正確ってもんでしょう(笑)。えぇ、見事なモンです。ハーブを摘む手付きまで優雅でらして。 流石に正和サマ、何の間違いで担ぎ出されたんだか全く不明だった『じんべぇ』の失敗(<断言)をモノともせずに、見事に軌道修正していらっしゃいましたな。しかし、雨の夜に訪れたみゆき(常盤)をハーブティでもてなす辺り、どうしても物腰が“古畑”(笑)。
整形手術って、確か(ドラマ中でもちょっと言及されていた通り)“犯罪者の身元隠し”を防ぐ為に、手続きを面倒にしてるんじゃありませんでしたっけか?必ず手術前の写真を保存しとかなきゃいけなかったり、念書書かされたり。 特に、今回の舞台は個人病院なだけに、その辺はうるさいんじゃないの・・・? と、軽く文句など垂れてみましたが。 えー、正直に申し上げて、野島伸司の割にはいい(笑)。 確かに、色々な点で「はい?何ですカそりは?」と言いたくなる部分もありますが。 主演が田村正和ということもあってか、いつものような奇天烈かつスキャンダラスな部分は多少影をひそめております。これまでの、“耳目を集める為には批判も誤解も厭わない”というような設定では無い(今回は少なくとも、『聖者の行進』『人間・失格』程には酷くない)し、ちょっとばかしの齟齬は大沢たかおの狂気がびっちし埋めてくれるし(これ見る限りでは、大沢たかおの結婚はどうやらプラスやね。芝居のスケールが大きくなっている)。 濡れたような深みのある画面が、いかにも金ドラの王道ですな。こちらも、前枠の『チープ・ラブ』に続いて、非常に安定感のある画面です。 「自信を持ってお送りします!」 というスタッフの気合と余裕が感じられるエンドロールも、奇を衒うことなく美しくまとまってますし。 常盤チャンの窮屈そうなトコロがもう少し弾ければ、かなりのセンに行くんじゃないかと思いますが。えぇ、金曜日1番最後のドラマですから、少々重たくても世間はついていきますしね。
しかし、村雨(大沢たかお)の職業が刑事とはなぁ・・・これは1本取られました、お見事って感じですわ。そりゃ、みゆき(常盤)が北海道まで逃げても捕まるっちゅーねん。家庭内暴力刑事かぁ・・・。 出世街道脱落刑事(仲村トオル)といいストーカー警官(本木雅弘)といいお飾り女性刑事(飯島直子)といい少年課(西村雅彦・くさなぎつよぽん・黒木瞳)といい組織不適合刑事(藤原紀香)といい科捜研の女(沢口靖子)といい欲求不満刑事(石田ゆり子)といいサーファー刑事(工藤静香)といい、もう今回のクールは、イヤっちゅうほど警察関係者ばっかりじゃわいのう。前のクールの“病院関係者”よりも、更に凄いんじゃないかい?あぁ、美しき日本の伝統・横並び。 おっと!大森巡査を 忘れちゃイカンぞなもし! (注:「大森巡査」とは、“金八”に出てくるあのおまわりさんのことです。 彼のプロフィールは、公式サイト参照のこと)
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