カバチタレ!
牛丼の特盛りかっ食らう深津っちゃん、可愛いっす。ちょっと見映えのいい高校生相手にニヤける姿も可愛いし、点数稼ぎで切符切りたがる婦警を法律並べ立てて論破しちゃうトコはカッコイイし、とりあえず、深津ファンにはんもうタマりません<ファンなのか?<かなりな。
個人的には、このクールの最期待ドラマでございます。原作は、例の『ナニワ金融道』青木雄二が監修する公認バッタモン漫画『カバチタレ!』(原作:田島隆、漫画:東風孝弘、週刊モーニング連載)。で、脚本は、その『ナニ金』テレビ版でも脚本協力を手がけたことのある大森美香。ある意味磐石、ある意味お手盛り。
原作では、深津っちゃん演じる栄田千春は、主人公である新米社員田村の教育係。で、常盤ちゃん演じる田村希美は、これまで原作で出てきた事件の依頼人の複合形、という事になるようですな。あまりにも原作とかけ離れた人物設定のせいか、モーニング誌上では「別物」扱いであまり大きくテレビドラマ化喧伝はしていない様子ですが。
まぁ、キャラクターよりもプロット重視の原作がついている場合、ごく稀にテレビ版で魅力的なキャラクターが生まれる場合もある訳でして(例:『きらきらひかる』。ただ、この他の例が全く思い浮かばないというのが難点と言えば難点)。
その『きらきらひかる』の成功に倣って、原作のキャラクターは大幅にいじるが各話のプロットは適当にイタダキ・・・というパターンを使う模様。
初回は、2つのエピソードを綺麗に絡めて、かなり順調な滑り出しでございました。ただ、原作のネタが結構シビアなことと、連載が始まってそんなに長くないため、11回をどうやって凌ぐかは心配項目。1時間にワンエピソードじゃ、ちょっと飽きるしもたつくしなぁ。22コもネタあったかな、あの原作・・・。
本日が非常にコナれた出来だっただけに、
「もしかしたらこれも『ナニ金』同様、年1〜2回の2時間の方が良さが出るんじゃないかしら」
と余計な不安も感じたり致します。
や、逆に言えば、それほど初回が面白かった・・・という事なんですが。お、久々に絶賛モードね。
常盤ちゃんって、何故か時々、すごーく不細工に見えることがあるんですわね。特に、あおり気味に顎の下から撮った画や、右斜め上辺りから見下ろしで撮った画面ってのは、
「ど、どうして?アンタ誰?」
という位に不細工だったりするんです。いや実際、御本人も得意アングルと苦手アングルがあるのは御存知らしく、例えば製作発表記者会見等の写真なんぞは、常に同じような角度を保つように気を配っておられる御様子。どこのプレスでも、ぜーんぶ“顎ヒキ左肩引き首右に少々かしげ歯の見える笑顔”っすから、気になる方はちょっとお調べになってみてはいかがでしょう。
で。
今回は、特別注意深く撮っているせいか、全面的に美人ちゃん。最初から最後まで、“人を信じ過ぎるカワイコちゃん”というキャラクターにぴったりの美麗さでございました。あぁ、良かった良かった。ただ、
「一食300円に抑えるのが目標」
というほど貧乏なくせに、お洋服がやけにお洒落なのは気にかかりますが。食費は必要最低限で服飾にお金使いまくるって・・・もしかして、アンタ桜子?
どうも、新聞の広告などで深津っちゃんが
「常盤ちゃん、役とりかえてー」
と叫んでおられたようですが。そういえば確かに、どっちがどっちでも充分対応できるような気がしますな。そう考えると、お二人とも、非常にレンジの広い役者さんですわ。
ただ、やっぱり、常盤貴子のどうしても甘くなる語尾と深津絵里の身長を考えると、これはこれで正解かと。深津絵里の場合、小作りな上に顔の作りが甘ったる過ぎるくらいに甘いので、どんなにキリキリと険のある役をしても、どこかで相殺されて可愛気が出るんですわね。それに、純粋に絵面的にも、小さい深津絵里が身長的には大分差のある男の後輩(岡田義徳)を引きずって歩く姿は、かなりオモシロイし。
・・・あぁ、でも、確かに逆も見てみたいなぁ。スペシャルでやらないかな、遊び半分で。
陣内さん、相変わらずおいしいトコばっかり取って行くなぁ。彼が演じるのは、千春(深津絵里)が勤務する行政書士事務所の所長。『ナニ金』における同じスタンスの役どころが緒形拳(また良いんだコレが!)なので、陣内さんじゃちょっと弱いかな?とも思ったんですが、いえいえどうしてどうして。
「正義の味方となるも悪魔の手先となるも、リモコン(=依頼者)次第」
鉄人28号のような、法律公認のヤクザのような行政書士のお仕事。同郷の青年の出現にオヤジ丸だしで喜んでしまう部分と、ヤの字相手に清濁併せつつ凄む部分との両面を、何の齟齬も無く同一人格としてみっちり見せてくれるのは、陣内孝則の真骨頂と言っても良いでしょう。いやもう、御立派お見事な出来映えでございました。ごちそうさま。
たったったっ田窪一世さんそのお髭は何事?原作の重森にはお髭は生えておりませんのに!でも、確かに、青木雄二のマンガに出てきそうなビジュアルではございますわね。大野行政書士事務所の大番頭格で、所長同様広島出身という設定の重森寛治役。色眼鏡と併せ技で、無駄に爽やかな主演の常盤ちゃん尻目に“ナニ金カラー”を醸し出しておられます。ところで、田窪さんって本当に広島御出身なのでしょうか?<誰に尋ねている?あ、いやいやもにょもにょ・・・。深津っちゃん演じる千春に日々虐げられる金田銀四郎に岡田義徳、同じく大野事務所のメンバー長谷川幸男に岡田浩暉。とりあえず、常盤ちゃんの可愛さと深津っちゃんのヒーロー性を描写するのが中心になろうと思われますので、事務所のその他メンバーにどれほど活躍の場があるのかはちょっと心配。折角なんだから、事務所を挙げて何かのデカい案件に取っ組んで行く・・・という展開も期待したいところです。
しかし、それとは全く別に、篠原涼子って一体何のタメに出てきたんだ?いや、そういえば、この山口プロデューサーって『タブロイド』『きらきらひかる』『危険な関係』と手がけてますからね、女優陣はその繋がりというのもあるんでしょうか。でもなぁ、篠原涼子。婦人警官のコスプレしただけで退場とは、何とも無駄な使われ方で。
で。
最後に出てきたあの大杉漣は一体何?海辺で罵り合う二人に向かって、
「きみたち・・・れず?」
と茫洋と問いかける知的浮浪者。あれ、一発ゲストなんだろうか。もしかして、毎週毎週ああやって一発ゲストが落とす形で〆るんだろうか。だったら毎週楽しみだなぁ。ビッグウイング
ぐおー!ばりばりばりばり(<喉元を掻き毟る音声)助けて!たーすーけーてー!痒い、全身が痒いわー!ぼりぼりぼり(<全身を掻き毟る音声)
ぶち。ぜいぜいぜい・・・。
という訳でスミマセン、結局耐え切れず途中で音声切ってしまいました。
苦手なドラマは数々あれど、このテの木下プロドラマはもっとも苦手なワタシ。これはワザと?確信犯?と叫びたくなるような脚本と演出でございます。
「ワタシビッグウィングが大好きなんですッ、ここで働くのが小さい頃からの夢だったんですッ」
という台詞1本で全てのトラブルを乗り越えようとするハタ迷惑バカ女が、その“熱意”を認められて、周囲の常識人を悪感化していってしまうという最悪の展開。どう考えても「お前はクビ!」とバカ女にいいつのる栗山(柏原崇)の方が圧倒的にタダシイと思うんですけどねぇ。
また、体調充分なのか4年ぶりの主演に気合充分なのか、内田有紀が何時にも増して可愛らしいのが、ドラマ的には思いっきり逆効果。こんなに可愛くてこんなにドジ、となると、
「アンタその可愛さだけで世の中渡ってきたんでしょ」
とがっくりしてしまい、とてもじゃありませんが感情移入出来ません。台詞も棒読みだし(堀ちえみが、「『スチュワーデス物語』ではわざと“棒読みにするように”と演出されて辛かった」と言っていますが、それを想起させるような大根っぷり)。
もう1つ気に入らないのが、この“熱血バカ女”をいびり倒すイジワル組の存在。藤崎奈々子(好演。でもこんな役好演してもしょうがないとワタシは断言する)を中心とする若手が、久美子(熱血バカ女=内田有紀)をいびり倒すんですが。いやしくもサービス業の職場ドラマで、こんなイジメが横行しているかのような描写は大丈夫なんでしょうかね?
これはもう、野際陽子の壮大なる無駄遣い、としか言い様の無いドラマでございます。せっかく、毅然として美しい女性総支配人・・・という、“姑”でも“コスプレ”でもない知性的な役どころが野際さんに来ているというのに、とにかく主人公の造型が酷過ぎ。これは、内田有紀の咎というよりは、まぁ企画脚本の段階からダメダメ確定だったんでしょうなぁ。大体、無理矢理内田有紀にウエディングドレスを着せるというストーリー展開(しかも、良く考えると必然性など何も無い)自体、
「初回だしこれくらい派手にしておきましょう、キレイなコのウエディングドレス姿は映えるし」
という視聴者を莫迦にした風情がありありで・・・。
今時こんなバカドラマを堂々と垂れ流すなんて、正直TBSはどうしちゃったの?という位に哀しいで出来映えでございます。TBS金曜9時のドラマより、テレ朝木曜9時(『お前の諭吉が泣いている』)の方が断然出来が良いなんて・・・!
きっと、『教習所物語』の評価がまずまずだったんで、勘違いしちゃったんだろうなぁ。あのね、人生黄昏時のオヤヂ達のドタバタはまだ“哀愁”というフィルターがかかるけれど、若くて可愛い女の子の職場でのドタバタは、単に“職業意識の欠如”としか映りませんのよ。それに、『教習所』には、“安全運転”という非常に巨大なコアがあったし。
あぁ、こんなんじゃ東京国際空港に行きたく無くなるわー。
いやもうホントに、これには参りました。
短くはございますが、どうかこのドラマに関してはこのヘンで勘弁してやってください。とにかく、内田有紀の
「ワタシビッグウィングが大好きなんですッ、ここで働くのが小さい頃からの夢だったんですッ」
という台詞、思い出すだけでジンマシンが・・・あぁ、ボリボリ。
あ、最後に付けたし。
久々ドラマ出演の島崎和歌子、ついにイジメ役から脱却。
「婚期を逃すまいと焦る、主人公には優しい姐御肌の先輩」
・・・島崎和歌子、やっぱり第2の和田アキ子狙ってるな・・・。ストロベリー・オンザ・ショートケーキ
あぁ、いけない、いけないわ、直前にスゴいモンを見てしまったせいで、野島伸司のドラマが真っ当に見える・・・。
大体、♪失ったものは みんなみんな埋めてあげる♪というあの『らいおんハート』の歌詞でさえ、
「そんなに軽いもんかよ、ケ」
と否定的に見ていた野島アレルギーのワタシですが(メロディラインはスキよ)。前枠のトンデモドラマのおかげで、何だかとっても素直な気持ちで視聴してしまいましたわ。あまつさえ、なんかマトモなドラマにすら見えてしまうとは・・・あぁ、相対の悪魔。
出た出た、最初のモノローグと最終回とをループ状に繋ぐお約束の手法。
「忘れはしないよ、狂おしい恋に生きた、愛おしい僕の妹」
とりあえずこれで、最後に誰かが死ぬか記憶を失うのは確定という訳ですな。最有力はもちろん深田恭子。
今更野島伸司相手に、誰も殺さずにドラマを終えてみせろとは言いません。えぇ、どうせ言ったって無駄なんだし。でもね、せめて、せめて、いきなりテレビ雑誌のキャスティング表に「今回はコイツか」と墓標を書きこみたくなるような導入だけはいい加減止めていただきたいと切に切に希望する訳で。嗚呼。
今回も、野島チックめるへんワールド炸裂状態。どこか浮遊して自閉した別宇宙の中で、ある一定方向に純化されたキャラクターたちがふわふわと飛び交う世界。タチの悪い大島弓子、なんつったら綿の国星ファンから袋叩きに遭いそうですが。
しかし、TBSは相変わらず“野島伸司の演出法”を判っておりますな。連綿と受け渡されるのだろうか、「あの脚本はこう撮れば間違い無い」というテクニック。そのうち家元制になったりしてね。
今回は、いきなり冒頭。学校の下駄箱、ばすっと床に投げ落とされる一対の上履き。そうそう、上履き履く時って、かならず上から投げ落とすんだよね。誰もが経験した事のあるあの“学生時代”の一端を、ビジュアルだけでなくサウンドでも響かせて切りとって見せるという見事な手腕。
演出の土井裕康氏は、野島伸司の『美しい人』をはじめ、野沢尚『青い鳥』や北川悦吏子『愛していると言ってくれ』『真昼の月』『BL』(きゃー!)、遊川和彦『魔女の条件』など、どちらかといえば画像表現頼みの情緒的なホンに強いタイプ。今回も、コッテコテの抒情映像で目くらましさせて下さっております。
おまけに、持ち回りで演出の松原浩氏に至っては、TBS野島ドラマにほとんど全て関わっていると言う“純粋培養野島組”。画面に関しては、安定度の高い透明感・ファンタジック感はすでに約束されたものと考えて良いでしょう。
ところで、タッキーファンはこれってどうなんでしょうか。いじめられてるし屈折してるし下着泥棒だし女装させられてるし。しかし、ファン以外の目で見ると、「鄙には稀な美少年」という実状と乖離した過大評価が削ぎ落とされた分、
「あら結構いいかも」
という感じがありますわ。小柄で華奢で中性的なため、繊細で屈折したイジメられっ子がよく似合います。己の心象風景を巧く言葉で表現し切れないもどかしさを、ぶつぶつと途切れたコトバで現すようなセリフも、なかなかに情感が乗っておりますし。
ただ、少しでも長めのセリフになると集中力が途切れるキライが。特に、今回かなりいい演技をしている内山理名ちゃんとのカラミは、少々厳しいものがありそうです。TBSの金曜10時を背負うのは、年齢的にもちょっと難しいんじゃないかなぁ。脇抑えが石田ゆり子に永島敏行という、いかにも頼りににならなさそうな組み合わせだけに、ちょっと不安。
深田恭子、おぉ!マスカラの量が、旧機種に比べてなんと半分!睫毛が無い分可愛く見える(笑)。
常に何処と無くサイボーグの匂いを感じさせる彼女ですが、“永遠の片思い”の中心ヒロインとして、とても丁寧に綺麗に撮ってもらっている雰囲気がいたします。特に、ファーストシーンの黒いロングタイトスカートに赤いミュール(どうかすると20年前のヤンキーサンダルみたいだったけど)というスタイルは、あの年代独特の危うい色気が出ていて宜しゅうございましたわ。
ただ、こちらも、TBS金曜10時を支えるのはちょっと荷が重いかも。大体、週の終わりのゴールデン最終枠、オトナの視聴者が多いはずのこの枠に、若年層中心のキャストで野島伸司ってのは・・・ちょっと厳しいかもなぁ。
内山理名ちゃんが演じるのは、タッキー演じるまなとに片思いの、健康族健気系純真派少女。主演の二人が重責背負ってちょっと辛いのに比べて、随分といい感じ。『バスストップ』の無理からな脳天気娘も可愛かったですが、こういう繊細な感情表現をさせてもなかなかにヨロシイようです。深田恭子に比べて派手さは無いけれど、オクテでひたむきな遥ちゃんを清新に演じておられます。得なポジションとはいえ、それを“得”として巧く活用するのは本人の技量。滑り出しは快調ですな。ただ、(これは深田恭子にも言えることですが)どうも制服姿がコスプレ臭くてなぁ。桜井幸子のイメージが強過ぎる(あのセーラーは『高校教師』と同じデザインなんだそうで)せいか、“似合わない”というには語弊があるとしても、どうもぴったり来ないというか・・・。うーむ。お二人とも、私服の方が可愛いかと。
石田ゆり子さん、何をどこでどう吹っ切っちゃったんでしょうか。無駄に色っぽく退廃的な女教師役。しかも生徒(留年してるんでもう20歳だけど)とイケない関係を続けているという設定で。
主演『不機嫌な果実』では思いっきり脱ぎケチってたクセに、初回からラクダシャツ丸だしで頑張っておられます(しかしラクダってのもどうか)。
で、センセイとイケナイ関係に陥っているのが窪塚洋介クン。コスプレめいた制服姿がたまりませんったらたまりません。ハイ。あぁ、たしかに窪塚クン、あんなんが高校に居たらさぞモテるでしょうねぇ。独特のセクシーさと浮遊感が宇宙人ぽくってたまりません。っていうかまぁ、ドラマ的な必然として、いかにもモテそうなキャラクターを配置しておる訳ですが。
高校と言う同世代社会の中で、浮遊した“ちょっとオトナ”の2留生。同級生同士の喧嘩を1番いい場所でストップさせたり、ピアノつまびいたり(ここで深田恭子と繋がるわけね)と八面六臂の大活躍。ただね、語尾を独特のイントネーションで延ばすあの喋り方、そろそろ脱却しないと他の芝居出来なくなるよ、いやホントに。
オトナ関係、永島敏行と岡田奈々。それぞれまなと(タッキー)の父親と唯(フカキョン)の母親であり、中学の同窓会をきっかけに再婚をするという役どころ。芝居的には、どう考えても頼りになりません(笑)。
とりあえず、遥(内山理名)→まなと→唯→哲也(窪塚洋介)→真理子(石田ゆり子)→死別した恋人、という片思いの連鎖だけが大筋になってくるんでしょうから、主人公の親なんてなモンは、極端なことを言えば“概念の存在”足り得ればいいだけの話でして。別に居ても居なくても(暴言)。その割に、二人の出会いのシチュエーションや人物背景が妙に細かく設定されているのが気になるといえば気になりますが。ハイ。
野島伸司のドラマって、毎週見るの辛いのよねー。うっかり再放送なんかで見始めちゃうと中毒性あるんだけど。多分これも、3月も半ばになって、思い出したようにちらっと最後だけ見るんだろうなぁ。これ、“観る”っていわないわな。一般的には、“とりあえず確認する”と申しますな<確認だけはしておきたい貧乏性。向井荒太の動物日記 愛犬ロシナンテの災難
企画段階では別のモノだったのに、原作者には断られるわ出演者には逃げられるわで、21世紀のアタマから御難の日テレ土曜9時枠。
本来の原作は、佐々木倫子の『動物のお医者さん』。そして、その『動物のお医者さん』に登場する名物教授漆原の役に、緒形拳。主人公ハムテルの親友二階堂役に高橋克典。さんざん先走って企画を立てたのはいいが、『ナースのお仕事』(『おたんこナース』)で懲りてしまったらしい佐々木倫子が「ゴメンナサイ」しちゃったせいで当初の目論見が全てパァ。前述のキャスティングも軒並み降板となり、ババを引いたのは事務所的にも降りるに降りられない堂本剛クン、ということになった訳ですな。気の毒に。
今更企画の大幅変更も出来ないし、キャスティングも1部ブッキングは完了してるし、という訳で、仕方なく北海道大学を八王子大学に据えなおしての平行シフト的設定。この中途半端な路線変更がどこまで許せるか、によって、このドラマに対する感情も変わってくるんじゃないでしょうか。
いやしかし、個人的には、この空気感は嫌いじゃないなぁ。もちろん、漫画『動物のお医者さん』は、人から借りてさんざん読んだくせに結局文庫で手元に揃え直すほど好きなんですが。それはそれ、これはこれとして、週の終わりにこの力のヌケ具合は意外と見易い感じがいたします。『カバチタレ!』の様に、
「これは面白い!お勧め!」
という程のインパクトは無いんですが、一通りドラマの初回を見終えて(『白い影』は?)ざっと考え直して見ると、意外と上位に来てしまうような独特の柔らかさが。ただこれ、苛々するヒトは苛々するんだろうなぁ・・・好き嫌いがかなりきっぱり別れそうな雰囲気はございます。
初回は、99匹の犬を巡るトラブルと、ロシナンテと荒太との出会いを、人物紹介を絡めてもっさりと。あれだけ大量の犬を画面に出すというのは、結構大変なことなんじゃないでしょうか。現場はさぞかし大騒ぎだったことでしょう。今後も、舞台設定上、次から次へと動物が出てくると思われます。スタッフの皆々様におかれましては、どうぞ御身お大事に、とお祈りするばかりでございます。
“不思議なお暢気クン”というキャラ設定のせいか、今回はかなり独特な台詞回しを多用している堂本剛。ちんたらした語り口には、ストーリー同様賛否両論あるかと思いますが。それにしてもやっぱり、巧いですわ。
「それ、ボクのイヌです」
という最後のキメ科白を、これ以上は無いというくらい技巧的にきっちり決めてくるあたり、流石に場数が違いますな。
“ジャニーズの人気アイドル”ということで、何をやってもフィルターがかかってしまう気の毒さはあるんですが。今回も、本人なりにキャタラクターを作り込むというプロ意識がそこここに見え隠れいたします。しかし、今後のキャリアのためにも、そろそろ日テレ土9と夏のTBS金9は卒業しようね。
その堂本剛演じる向井荒太は、低血圧で体力が無くておまけに知恵熱を出しやすいタイプ。で、駆け込む先は学校の医務室なわけで・・・校医・母はる子(“母”は苗字)を演じるのが樹木希林。荒太と母のまったりした会話は、いいアクセントとなっております。ただでさえもっさりしたストーリー展開なのに、何故あののってり感がアクセントに・・・?と、後から考えるとちょっと奇妙な気もするんですが、その辺はまぁ、樹木希林の持ち味ということで・・・。
しかし、考えて見ると、根津甚八(緒形拳が降りた後釜)だの北村総一郎だの、年代高い方の出演陣も、案外結構きっちり抑えの利く面子を揃えてきてるんですね、このドラマ。
なっち、可愛いけど横髪うっとおし過ぎ。顔面膨張が気になってるんでしょうけど、髪は耳にかけた方が可愛いってば絶対。あぁ、事務所もいい加減、こき使うだけじゃなくて顔痩せエステに通わせてやるとかすりゃぁいいのにねぇ・・・。
映画『ピンチランナー』のCM、
「ワタス、ハシルっ!」
から大分心配してたんですが、あら、台詞回しは意外と悪くないじゃない。なにしろ心配が大きかっただけに、予想外にマシ、という気が致します。
多少能面っぽい顔面筋肉は、後々の訓練で何とでもなるでしょうが。セリフをこれだけ堅調に口に乗せることが出来るならば、娘。が解体してもとりあえずしばらくは食いつなぐ事も可能なんじゃないでしょうか。重畳重畳。
出てくるだけで眩暈がしそうな水野真紀。本来は、原作マンガ(じゃないんだけどね、今となっては)随一の名物キャラクター・菱沼さんを演じる予定だった模様でして。好き嫌いは別として、とりあえずそのキャラクターはそれで悪くないかなぁとも思ったんですが、原作がポシャったためいきなり寮母さん役にシフト。どことなく音無響子を思わせる設定ではありますが、合コン好きの天然困ったちゃんという役どころは、あざと過ぎてどうにもこうにも・・・。
で、引退してお菓子留学うんぬんってのはどうなったのよ?
荒太の同級生役に、ジャニーズジュニアの秋山純と山田麻衣子(ちなみに、昨年末発売されたテレビ雑誌には、樹木希林と山田麻衣子の名前は影も形もございません。この企画の迷走ぶりが良く判る)。
え?北村一輝(ダークいっこく堂)?と一瞬見間違える秋山純くん、ルックスも演技も、ジャニーズ規格外という感じが致します。ジャニーズJrといえば、今井翼に二宮和也と、中性的でちょっとヒネた感じのキャラクターを演じる事が多い訳ですが。秋山くんは、体格もルックスも男っぽく、しかもヒネた所のないお調子者のイマドキ大学生を実に自然に演じておりまして。ふーん、こういうのも居るんだねぇあの事務所、と視点を新たにしたワタクシでございました。
山田麻衣子ちゃん、これまたイマドキの女の子役。珍しく陰の無いキャラクターですが、肩の力を抜いて気楽に演じて合格点。
・・・あ、なるほどね、ストーリー云々以前に、キャスティングでそうそう大きなでっぱりや引っ込みが無いんだ、このドラマ。『HERO』のような、溜め息が出るほどのアンサンブルも無いし、『カバチタレ!』深津っちゃんの芝居のような傑出した部分も無いし、『ビッグウイング』の泣きたくなるような紙芝居でも無いんだけど、全員が非常にバランス良くまずからぬ芝居をしているせいで、ドラマの空気がまるーく納まっているんだわな。
細かく突っ込むと、
「預かった動物をそんなにいい加減に扱って良いのか?」
などという物語上の齟齬はいくらでもあるんですが。当初予測された手のつけられないドタバタぶりは、キャスティングの妙も含めてほとんど感じられません。
コメディとも動物感動ドラマとも違う、敢えて悪く言えばどっちつかずの中途半端な展開。ただ、逆に、無理に笑わせようとか泣かせようという意図が透け透けで無い分、全体的に嫌味がありません。初回も、飼い主と飼い犬とのコミュニオンを前面に出したストーリーだっただけに、
「くそううっかり泣いてしまったぜ」
という視聴者も少なくなかったかと思うんですが。
「ここが泣き!さぁ泣け!泣かねぇか!」
という、『ハッピー 愛と感動の物語』みたいなあざとさが無い分、非常に素直に“うっかり”泣けるという利点がございます。
我慢して連続視聴していれば、そのうちクセになるかも(<“我慢して”という辺りが多少問題ではあるが)。
しかしくそう、ロシナンテの可愛さにすっかり騙されかかっている自分が憎い。
しかも、初回は一瞬のご登場でしたが、高田聖子さんも出てるみたいだし。ロシナンテの声細川俊之だし。おまけに、ラストで細川俊之ったら着ぐるみで出てくるし。
・・・来週もうっかり見ちゃいそうだなぁ、自分。こういうノリ、嫌いじゃないモンなぁ。うーん(<何故困る?何故悩む?)。白い影(すみません、やっぱり冷静にはなれませんでした)
どうやら中居正広が考えているであろう“シリアス演技”のパターンには、いくつかの“アイタタタ!”なポイントがございます。
例えば、
1.視線の力を強調したいのか、目線をわざと対象から一瞬外して、下か横から目線を流して改めて見返す(見様によってはメンチを切っているように見えるし、どうかすると杉良)
2.“言いたい事も口に出さない寡黙な雰囲気”を出したいのか、物も言わずに口だけをぱくぱくさせる(いかにも、“トークの中居”が抑圧された喋りを爆裂させたがっているみたいに見えて辛い)
3.“シリアス”を“明るく前向き”の逆位置と思っているせいか、生来小柄なのに更に姿勢が悪くなる(背筋が丸い!丸いわよ中居ちゃん!)
4.理由はさっぱり判らないが、首が左右にカクカクっと揺れる(コメディだと揺れないのになぁ)
・・・ここまで書いてきて、「やっぱりファンなのねぇワタシ」とちょっとアタマが痛くなりましたが。
あぁしかし今回は!今回は!この“アイタタポイント”が激減している!少なくとも、ただドラマを見ているだけなのに20分くらいから頭痛がしたり腹痛がしたり胸焼けがしたりしない!
中居くんが進歩しているのか演出が巧いのか編集が上手なのかは判然としませんが。少なくとも、やたらメンチ切ったり池の鯉の様に口をパクパクさせたりしない中居くんは、従前に比べると大分安心して見ていられそうです。
だからと言ってこのドラマがちゃんとしてる、という訳ではなくて。
やっぱりねぇ、“30歳の天才外科医”という設定は、かなりの無茶ですわ。24歳の誕生日以降、年々ルックス及びパーソナリティが実年齢と乖離を続けている中居正広に、こともあろうに実際よりも年上の役だなんて。違和感云々のレベルの問題ではございません。中居ちゃん、見てくれから言ったら、研修医でもちっともおかしくないのに・・・。
そういえば、原作『無影燈』にインスパイアされたという『振り返れば奴がいる』の時には、大して違和感は感じなかったんだけどなぁ(当時織田裕二25歳。今考えるとそれもどうか。大体国試って23〜4歳だろう)。それと、以前にも書いたことですが、ブラックジャックといい司馬(@『振り返れば奴がいる』)といい柊又三郎(@『外科医柊又三郎』)といい進藤(@『救命病棟24時』)といい、日本には天才肌の外科医が多いったら。我々も安心ね(<イヤミ)。
竹内結子。
演技云々以前に、そのくりくりとした目とでーんと座ったお鼻のインパクトが強過ぎて、“控えめだが芯が強く、聖母のような母性がある”という少女マンガのようなキャラクターが、どうにも板につきません。同じ少女マンガでも、ギャグマンガ系なんだよなぁ彼女の顔は。『おたんこナース』とか。
泣くシーンでは泣いて見せるし、一途で可愛いという“お芝居”は上手なんですけども。如何せん、その演技力にもかかわらず、生来のキャラクター(なんなら、“素の魅力”と言い換えても良し)の方がパワーが強いようで。これって、いくら鶴田真由がハイテンションで「脱ぎますわよ〜」と叫んで見ても(『真情あふるる軽薄さ』)、松たか子がキャバクラ嬢に扮してコスプレしても(『ひとつ屋根の下』しかし古いね)、痛々しいばかりでちっとも“新境地”では無いのに似てますな。いくら“演技力で勝負”と言っても、あまりにも本人のキャラに合わない役どころだと、却って魅力半減で痛々しいばかりです。
その分ちょっと得するかも、という予感は、小西真奈美。元々情念系の顔付きをしているだけに、じとーっと上川隆也を片思いしつづけるという役どころは、なかなかに好感触ですな。
小西真奈美嬢、超有名国際的モデルクラブ“エリートジャパン”所属ながら、何故か北区つかこうへい劇団員でもあるという不思議なオカタ。『深く潜れ〜八犬伝2001』では、初主演の鈴木あみを盛り立てる好演を見せた、若手脇役女優の逸材でございます。初回はさほど出番が無かったんですが、これから孤立無援になりそうな倫子(竹内結子)の良き友人、という位置も含めて、今後に期待が高まります。上手く使ってもらえるといいけどねぇ。
竹内結子の母親役に、市毛良枝。明るく元気な母親、というキャラクターは、なんだか竹下景子と区別が付かなくなっております。
この枠準レギュラー(?)津川雅彦。今回はお金が命の病院長という訳ですが、まぁある意味存在感だけで押し捲っておりますな。『合言葉は勇気』みたいな細かい技術を必要とされない分、なんだか気楽にやっておられるようですが。身も蓋も無く言ってしまえば、
「またか」
の一語につきますな。
『シンデレラは眠れない』で折角主演を張ったのに、その後どうも今一歩パッとしない原沙知絵嬢。またも上川隆也との共演になる訳ですが、今回は少々根性の悪そうな令嬢役。確かに、“庶民的”という単語を体現しているような竹内結子ちゃんに比べると、立派に令嬢風ですなぁ。ただし、初回で観る限り、竹内結子を苛める以外の見せ場はあんまり無さそうです。あぁ、やっぱり、“主演!”という扱いに目が眩んでヘタなドラマでセンターを張るとロクな事にはならないのね・・・南無南無。
東大卒女優菊川怜。最近インテリ系クイズ番組が減ったおかげか、視聴者に高田真由子ほどのイヤミを感じさせないという点でポイントの高い彼女。しかし、この役を彼女が演じる必要はどこにあるんでしょうか。直江(中居)と男女関係があるらしい、美貌の製薬会社営業レディ役。これまた原嬢同様使い捨て扱いの気色濃厚なキャラクターでございます。いくら直江と関係があってもさ、どうせ直江は倫子(竹内結子)とくっつくんだもんね。
そういえば彼女確か、ドラマデビューは『危険な関係』の看護婦役(しかも、1週の放送で30秒も出演できれば御の字、科白もせいぜい5〜6個)。事務所は一体どういう女優にしたいのかな?この東大チャンを。うーむ。
上川隆也、全然見所無しの初回。年末にかけて『宮本武蔵』で忙しかったのは判りますが、いくら何でもいきなりこの扱いは無いだろう、という印象の淡い1回目。大体、“いいモン役”ってのは、ドラマ的にもちょっと損だったり弱かったりするんですが。それにしても、こんなに印象が薄くていいんでしょうか。
放送後、
「このドラマは上川と中居が逆なら良かったのに」
という評をよく聞きますが。本当に、冷酷で心に鬱屈を抱える天才医師が上川・医療に夢と希望を抱く正しく真っ直ぐな研修医に中居・・・というキャスティングなら、まだずっと見応えのある話になりそうだったんですけどねぇ。でも、それはそれで冒険がなさ過ぎるもんなぁ。
どこまでも冒険無しの“キムタク”ったら“キムタク”な『HERO』木村拓哉と、それは無理だろういくら何でも時期尚早だろう冒険し過ぎだってばな『白い影』の中居正広。あーあ、どうしてこうも極端から極端に走るかね。足して2で割ってやれ、2で。
実はこの『白い影』、オンタイムで視聴していたんです。しかし、何をどう書けばいいのか逡巡するうちにあっという間に月日が経ってしまって・・・で、ずるずると水曜日。水曜日と言えば、ワタシが居住している地域では、週刊のテレビ雑誌が発売される日なんですが。
あぁ、今週号の『週刊TVガイド』の表紙!表紙ったら!お目目くりくりのきかん気そうな竹内結子ちゃんと、髪の毛サラサラの中居!二人揃って、愛玩用小動物的可愛らしさ!おもわず、ジャンガリアンハムスターのケージを覗いた時と同じ気持ちになってしまいましたわよ(ちなみに、『TV Life』の表紙もこの二人ですが、可愛さは『TVガイド』に軍配。特に竹内結子が秀逸)。
それでTBSは一体何をしたいんだ。こんなに愛らしい二人を揃えて敢えて渡辺淳一とはこれいかに。驚くほど可愛い万全の内田有紀を起用しての『ビッグウイング』のダメっぷりといい、さっぱりワカランぞい、このクールのTBS。
私だったらねぇ、私だったらねぇ、このキャスト押さえたら全く別の企画にするけどな。例えばこんなの(<ちなみに、リンクをクリックするに当たっては、充分な心の準備を整えてからお臨みください。自分でも、書き終えた後再読してあまりの莫迦さと痛さにアタマを抱えましたので・・・<ならアップするなよ<ゴモットモ)。