カバチタレ!

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ビッグウイング

    ぐおー!ばりばりばりばり(<喉元を掻き毟る音声)助けて!たーすーけーてー!痒い、全身が痒いわー!ぼりぼりぼり(<全身を掻き毟る音声)
    ぶち。
    ぜいぜいぜい・・・。
    という訳でスミマセン、結局耐え切れず途中で音声切ってしまいました。

    苦手なドラマは数々あれど、このテの木下プロドラマはもっとも苦手なワタシ。これはワザと?確信犯?と叫びたくなるような脚本と演出でございます。
    「ワタシビッグウィングが大好きなんですッ、ここで働くのが小さい頃からの夢だったんですッ」
    という台詞1本で全てのトラブルを乗り越えようとするハタ迷惑バカ女が、その“熱意”を認められて、周囲の常識人を悪感化していってしまうという最悪の展開。どう考えても「お前はクビ!」とバカ女にいいつのる栗山(柏原崇)の方が圧倒的にタダシイと思うんですけどねぇ。

    また、体調充分なのか4年ぶりの主演に気合充分なのか、内田有紀が何時にも増して可愛らしいのが、ドラマ的には思いっきり逆効果。こんなに可愛くてこんなにドジ、となると、
    「アンタその可愛さだけで世の中渡ってきたんでしょ」
    とがっくりしてしまい、とてもじゃありませんが感情移入出来ません。台詞も棒読みだし(堀ちえみが、「『スチュワーデス物語』ではわざと“棒読みにするように”と演出されて辛かった」と言っていますが、それを想起させるような大根っぷり)。

    もう1つ気に入らないのが、この“熱血バカ女”をいびり倒すイジワル組の存在。藤崎奈々子(好演。でもこんな役好演してもしょうがないとワタシは断言する)を中心とする若手が、久美子(熱血バカ女=内田有紀)をいびり倒すんですが。いやしくもサービス業の職場ドラマで、こんなイジメが横行しているかのような描写は大丈夫なんでしょうかね?

    これはもう、野際陽子の壮大なる無駄遣い、としか言い様の無いドラマでございます。せっかく、毅然として美しい女性総支配人・・・という、“姑”でも“コスプレ”でもない知性的な役どころが野際さんに来ているというのに、とにかく主人公の造型が酷過ぎ。これは、内田有紀の咎というよりは、まぁ企画脚本の段階からダメダメ確定だったんでしょうなぁ。大体、無理矢理内田有紀にウエディングドレスを着せるというストーリー展開(しかも、良く考えると必然性など何も無い)自体、
    「初回だしこれくらい派手にしておきましょう、キレイなコのウエディングドレス姿は映えるし」
    という視聴者を莫迦にした風情がありありで・・・。
    今時こんなバカドラマを堂々と垂れ流すなんて、正直TBSはどうしちゃったの?という位に哀しいで出来映えでございます。TBS金曜9時のドラマより、テレ朝木曜9時(『お前の諭吉が泣いている』)の方が断然出来が良いなんて・・・!
    きっと、『教習所物語』の評価がまずまずだったんで、勘違いしちゃったんだろうなぁ。あのね、人生黄昏時のオヤヂ達のドタバタはまだ“哀愁”というフィルターがかかるけれど、若くて可愛い女の子の職場でのドタバタは、単に“職業意識の欠如”としか映りませんのよ。それに、『教習所』には、“安全運転”という非常に巨大なコアがあったし。
    あぁ、こんなんじゃ東京国際空港に行きたく無くなるわー。

    いやもうホントに、これには参りました。
    短くはございますが、どうかこのドラマに関してはこのヘンで勘弁してやってください。とにかく、内田有紀の
    「ワタシビッグウィングが大好きなんですッ、ここで働くのが小さい頃からの夢だったんですッ」
    という台詞、思い出すだけでジンマシンが・・・あぁ、ボリボリ。

    あ、最後に付けたし。
    久々ドラマ出演の島崎和歌子、ついにイジメ役から脱却。
    「婚期を逃すまいと焦る、主人公には優しい姐御肌の先輩」
    ・・・島崎和歌子、やっぱり第2の和田アキ子狙ってるな・・・。
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ストロベリー・オンザ・ショートケーキ

    あぁ、いけない、いけないわ、直前にスゴいモンを見てしまったせいで、野島伸司のドラマが真っ当に見える・・・。
    大体、♪失ったものは みんなみんな埋めてあげる♪というあの『らいおんハート』の歌詞でさえ、
    「そんなに軽いもんかよ、ケ」
    と否定的に見ていた野島アレルギーのワタシですが(メロディラインはスキよ)。前枠のトンデモドラマのおかげで、何だかとっても素直な気持ちで視聴してしまいましたわ。あまつさえ、なんかマトモなドラマにすら見えてしまうとは・・・あぁ、相対の悪魔。

    出た出た、最初のモノローグと最終回とをループ状に繋ぐお約束の手法。
    「忘れはしないよ、狂おしい恋に生きた、愛おしい僕の妹」
    とりあえずこれで、最後に誰かが死ぬか記憶を失うのは確定という訳ですな。最有力はもちろん深田恭子。
    今更野島伸司相手に、誰も殺さずにドラマを終えてみせろとは言いません。えぇ、どうせ言ったって無駄なんだし。でもね、せめて、せめて、いきなりテレビ雑誌のキャスティング表に「今回はコイツか」と墓標を書きこみたくなるような導入だけはいい加減止めていただきたいと切に切に希望する訳で。嗚呼。
    今回も、野島チックめるへんワールド炸裂状態。どこか浮遊して自閉した別宇宙の中で、ある一定方向に純化されたキャラクターたちがふわふわと飛び交う世界。タチの悪い大島弓子、なんつったら綿の国星ファンから袋叩きに遭いそうですが。

    しかし、TBSは相変わらず“野島伸司の演出法”を判っておりますな。連綿と受け渡されるのだろうか、「あの脚本はこう撮れば間違い無い」というテクニック。そのうち家元制になったりしてね。
    今回は、いきなり冒頭。学校の下駄箱、ばすっと床に投げ落とされる一対の上履き。そうそう、上履き履く時って、かならず上から投げ落とすんだよね。誰もが経験した事のあるあの“学生時代”の一端を、ビジュアルだけでなくサウンドでも響かせて切りとって見せるという見事な手腕。
    演出の土井裕康氏は、野島伸司の『美しい人』をはじめ、野沢尚『青い鳥』や北川悦吏子『愛していると言ってくれ』『真昼の月』『BL』(きゃー!)、遊川和彦『魔女の条件』など、どちらかといえば画像表現頼みの情緒的なホンに強いタイプ。今回も、コッテコテの抒情映像で目くらましさせて下さっております。
    おまけに、持ち回りで演出の松原浩氏に至っては、TBS野島ドラマにほとんど全て関わっていると言う“純粋培養野島組”。画面に関しては、安定度の高い透明感・ファンタジック感はすでに約束されたものと考えて良いでしょう。

    ところで、タッキーファンはこれってどうなんでしょうか。いじめられてるし屈折してるし下着泥棒だし女装させられてるし。しかし、ファン以外の目で見ると、「鄙には稀な美少年」という実状と乖離した過大評価が削ぎ落とされた分、
    「あら結構いいかも」
    という感じがありますわ。小柄で華奢で中性的なため、繊細で屈折したイジメられっ子がよく似合います。己の心象風景を巧く言葉で表現し切れないもどかしさを、ぶつぶつと途切れたコトバで現すようなセリフも、なかなかに情感が乗っておりますし。
    ただ、少しでも長めのセリフになると集中力が途切れるキライが。特に、今回かなりいい演技をしている内山理名ちゃんとのカラミは、少々厳しいものがありそうです。TBSの金曜10時を背負うのは、年齢的にもちょっと難しいんじゃないかなぁ。脇抑えが石田ゆり子に永島敏行という、いかにも頼りににならなさそうな組み合わせだけに、ちょっと不安。

    深田恭子、おぉ!マスカラの量が、旧機種に比べてなんと半分!睫毛が無い分可愛く見える(笑)。
    常に何処と無くサイボーグの匂いを感じさせる彼女ですが、“永遠の片思い”の中心ヒロインとして、とても丁寧に綺麗に撮ってもらっている雰囲気がいたします。特に、ファーストシーンの黒いロングタイトスカートに赤いミュール(どうかすると20年前のヤンキーサンダルみたいだったけど)というスタイルは、あの年代独特の危うい色気が出ていて宜しゅうございましたわ。
    ただ、こちらも、TBS金曜10時を支えるのはちょっと荷が重いかも。大体、週の終わりのゴールデン最終枠、オトナの視聴者が多いはずのこの枠に、若年層中心のキャストで野島伸司ってのは・・・ちょっと厳しいかもなぁ。

    内山理名ちゃんが演じるのは、タッキー演じるまなとに片思いの、健康族健気系純真派少女。主演の二人が重責背負ってちょっと辛いのに比べて、随分といい感じ。『バスストップ』の無理からな脳天気娘も可愛かったですが、こういう繊細な感情表現をさせてもなかなかにヨロシイようです。深田恭子に比べて派手さは無いけれど、オクテでひたむきな遥ちゃんを清新に演じておられます。得なポジションとはいえ、それを“得”として巧く活用するのは本人の技量。滑り出しは快調ですな。ただ、(これは深田恭子にも言えることですが)どうも制服姿がコスプレ臭くてなぁ。桜井幸子のイメージが強過ぎる(あのセーラーは『高校教師』と同じデザインなんだそうで)せいか、“似合わない”というには語弊があるとしても、どうもぴったり来ないというか・・・。うーむ。お二人とも、私服の方が可愛いかと。

    石田ゆり子さん、何をどこでどう吹っ切っちゃったんでしょうか。無駄に色っぽく退廃的な女教師役。しかも生徒(留年してるんでもう20歳だけど)とイケない関係を続けているという設定で。
    主演『不機嫌な果実』では思いっきり脱ぎケチってたクセに、初回からラクダシャツ丸だしで頑張っておられます(しかしラクダってのもどうか)。

    で、センセイとイケナイ関係に陥っているのが窪塚洋介クン。コスプレめいた制服姿がたまりませんったらたまりません。ハイ。あぁ、たしかに窪塚クン、あんなんが高校に居たらさぞモテるでしょうねぇ。独特のセクシーさと浮遊感が宇宙人ぽくってたまりません。っていうかまぁ、ドラマ的な必然として、いかにもモテそうなキャラクターを配置しておる訳ですが。
    高校と言う同世代社会の中で、浮遊した“ちょっとオトナ”の2留生。同級生同士の喧嘩を1番いい場所でストップさせたり、ピアノつまびいたり(ここで深田恭子と繋がるわけね)と八面六臂の大活躍。ただね、語尾を独特のイントネーションで延ばすあの喋り方、そろそろ脱却しないと他の芝居出来なくなるよ、いやホントに。

    オトナ関係、永島敏行と岡田奈々。それぞれまなと(タッキー)の父親と唯(フカキョン)の母親であり、中学の同窓会をきっかけに再婚をするという役どころ。芝居的には、どう考えても頼りになりません(笑)。
    とりあえず、遥(内山理名)→まなと→唯→哲也(窪塚洋介)→真理子(石田ゆり子)→死別した恋人、という片思いの連鎖だけが大筋になってくるんでしょうから、主人公の親なんてなモンは、極端なことを言えば“概念の存在”足り得ればいいだけの話でして。別に居ても居なくても(暴言)。その割に、二人の出会いのシチュエーションや人物背景が妙に細かく設定されているのが気になるといえば気になりますが。ハイ。

    野島伸司のドラマって、毎週見るの辛いのよねー。うっかり再放送なんかで見始めちゃうと中毒性あるんだけど。多分これも、3月も半ばになって、思い出したようにちらっと最後だけ見るんだろうなぁ。これ、“観る”っていわないわな。一般的には、“とりあえず確認する”と申しますな<確認だけはしておきたい貧乏性。
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向井荒太の動物日記 愛犬ロシナンテの災難

    企画段階では別のモノだったのに、原作者には断られるわ出演者には逃げられるわで、21世紀のアタマから御難の日テレ土曜9時枠。
    本来の原作は、佐々木倫子の『動物のお医者さん』。そして、その『動物のお医者さん』に登場する名物教授漆原の役に、緒形拳。主人公ハムテルの親友二階堂役に高橋克典。さんざん先走って企画を立てたのはいいが、『ナースのお仕事』(『おたんこナース』)で懲りてしまったらしい佐々木倫子が「ゴメンナサイ」しちゃったせいで当初の目論見が全てパァ。前述のキャスティングも軒並み降板となり、ババを引いたのは事務所的にも降りるに降りられない堂本剛クン、ということになった訳ですな。気の毒に。

    今更企画の大幅変更も出来ないし、キャスティングも1部ブッキングは完了してるし、という訳で、仕方なく北海道大学を八王子大学に据えなおしての平行シフト的設定。この中途半端な路線変更がどこまで許せるか、によって、このドラマに対する感情も変わってくるんじゃないでしょうか。
    いやしかし、個人的には、この空気感は嫌いじゃないなぁ。もちろん、漫画『動物のお医者さん』は、人から借りてさんざん読んだくせに結局文庫で手元に揃え直すほど好きなんですが。それはそれ、これはこれとして、週の終わりにこの力のヌケ具合は意外と見易い感じがいたします。『カバチタレ!』の様に、
    「これは面白い!お勧め!」
    という程のインパクトは無いんですが、一通りドラマの初回を見終えて(『白い影』は?)ざっと考え直して見ると、意外と上位に来てしまうような独特の柔らかさが。ただこれ、苛々するヒトは苛々するんだろうなぁ・・・好き嫌いがかなりきっぱり別れそうな雰囲気はございます。

    初回は、99匹の犬を巡るトラブルと、ロシナンテと荒太との出会いを、人物紹介を絡めてもっさりと。あれだけ大量の犬を画面に出すというのは、結構大変なことなんじゃないでしょうか。現場はさぞかし大騒ぎだったことでしょう。今後も、舞台設定上、次から次へと動物が出てくると思われます。スタッフの皆々様におかれましては、どうぞ御身お大事に、とお祈りするばかりでございます。

    “不思議なお暢気クン”というキャラ設定のせいか、今回はかなり独特な台詞回しを多用している堂本剛。ちんたらした語り口には、ストーリー同様賛否両論あるかと思いますが。それにしてもやっぱり、巧いですわ。
    「それ、ボクのイヌです」
    という最後のキメ科白を、これ以上は無いというくらい技巧的にきっちり決めてくるあたり、流石に場数が違いますな。
    “ジャニーズの人気アイドル”ということで、何をやってもフィルターがかかってしまう気の毒さはあるんですが。今回も、本人なりにキャタラクターを作り込むというプロ意識がそこここに見え隠れいたします。しかし、今後のキャリアのためにも、そろそろ日テレ土9と夏のTBS金9は卒業しようね。

    その堂本剛演じる向井荒太は、低血圧で体力が無くておまけに知恵熱を出しやすいタイプ。で、駆け込む先は学校の医務室なわけで・・・校医・母はる子(“母”は苗字)を演じるのが樹木希林。荒太と母のまったりした会話は、いいアクセントとなっております。ただでさえもっさりしたストーリー展開なのに、何故あののってり感がアクセントに・・・?と、後から考えるとちょっと奇妙な気もするんですが、その辺はまぁ、樹木希林の持ち味ということで・・・。
    しかし、考えて見ると、根津甚八(緒形拳が降りた後釜)だの北村総一郎だの、年代高い方の出演陣も、案外結構きっちり抑えの利く面子を揃えてきてるんですね、このドラマ。

    なっち、可愛いけど横髪うっとおし過ぎ。顔面膨張が気になってるんでしょうけど、髪は耳にかけた方が可愛いってば絶対。あぁ、事務所もいい加減、こき使うだけじゃなくて顔痩せエステに通わせてやるとかすりゃぁいいのにねぇ・・・。
    映画『ピンチランナー』のCM、
    「ワタス、ハシルっ!」
    から大分心配してたんですが、あら、台詞回しは意外と悪くないじゃない。なにしろ心配が大きかっただけに、予想外にマシ、という気が致します。
    多少能面っぽい顔面筋肉は、後々の訓練で何とでもなるでしょうが。セリフをこれだけ堅調に口に乗せることが出来るならば、娘。が解体してもとりあえずしばらくは食いつなぐ事も可能なんじゃないでしょうか。重畳重畳。

    出てくるだけで眩暈がしそうな水野真紀。本来は、原作マンガ(じゃないんだけどね、今となっては)随一の名物キャラクター・菱沼さんを演じる予定だった模様でして。好き嫌いは別として、とりあえずそのキャラクターはそれで悪くないかなぁとも思ったんですが、原作がポシャったためいきなり寮母さん役にシフト。どことなく音無響子を思わせる設定ではありますが、合コン好きの天然困ったちゃんという役どころは、あざと過ぎてどうにもこうにも・・・。
    で、引退してお菓子留学うんぬんってのはどうなったのよ?

    荒太の同級生役に、ジャニーズジュニアの秋山純と山田麻衣子(ちなみに、昨年末発売されたテレビ雑誌には、樹木希林と山田麻衣子の名前は影も形もございません。この企画の迷走ぶりが良く判る)。
    え?北村一輝(ダークいっこく堂)?と一瞬見間違える秋山純くん、ルックスも演技も、ジャニーズ規格外という感じが致します。ジャニーズJrといえば、今井翼に二宮和也と、中性的でちょっとヒネた感じのキャラクターを演じる事が多い訳ですが。秋山くんは、体格もルックスも男っぽく、しかもヒネた所のないお調子者のイマドキ大学生を実に自然に演じておりまして。ふーん、こういうのも居るんだねぇあの事務所、と視点を新たにしたワタクシでございました。
    山田麻衣子ちゃん、これまたイマドキの女の子役。珍しく陰の無いキャラクターですが、肩の力を抜いて気楽に演じて合格点。
    ・・・あ、なるほどね、ストーリー云々以前に、キャスティングでそうそう大きなでっぱりや引っ込みが無いんだ、このドラマ。『HERO』のような、溜め息が出るほどのアンサンブルも無いし、『カバチタレ!』深津っちゃんの芝居のような傑出した部分も無いし、『ビッグウイング』の泣きたくなるような紙芝居でも無いんだけど、全員が非常にバランス良くまずからぬ芝居をしているせいで、ドラマの空気がまるーく納まっているんだわな。
    細かく突っ込むと、
    「預かった動物をそんなにいい加減に扱って良いのか?」
    などという物語上の齟齬はいくらでもあるんですが。当初予測された手のつけられないドタバタぶりは、キャスティングの妙も含めてほとんど感じられません。
    コメディとも動物感動ドラマとも違う、敢えて悪く言えばどっちつかずの中途半端な展開。ただ、逆に、無理に笑わせようとか泣かせようという意図が透け透けで無い分、全体的に嫌味がありません。初回も、飼い主と飼い犬とのコミュニオンを前面に出したストーリーだっただけに、
    「くそううっかり泣いてしまったぜ」
    という視聴者も少なくなかったかと思うんですが。
    「ここが泣き!さぁ泣け!泣かねぇか!」
    という、『ハッピー 愛と感動の物語』みたいなあざとさが無い分、非常に素直に“うっかり”泣けるという利点がございます。
    我慢して連続視聴していれば、そのうちクセになるかも(<“我慢して”という辺りが多少問題ではあるが)。

    しかしくそう、ロシナンテの可愛さにすっかり騙されかかっている自分が憎い。
    しかも、初回は一瞬のご登場でしたが、高田聖子さんも出てるみたいだし。ロシナンテの声細川俊之だし。おまけに、ラストで細川俊之ったら着ぐるみで出てくるし。
    ・・・来週もうっかり見ちゃいそうだなぁ、自分。こういうノリ、嫌いじゃないモンなぁ。うーん(<何故困る?何故悩む?)。


白い影(すみません、やっぱり冷静にはなれませんでした)