プリティガール

    何故稲森いずみがいまだにこうして主役を張り続けるのかがさっぱり判らないワタシ。そういえば、『天気予報の恋人』で佐藤浩市とくっついた時も、
    「何故あの深津絵里ちゃんを差し置いて!」
    と怒り狂った記憶がございますが。どうしてあんなに稲森いずみが珍重されるのか、どうぞ誰かワタシに教えてくださいませ。

    ワタシがどうして個人的に稲森いずみを苦手としているかといいますと。
    このドラマの中のキャラクターに代表されるような、無神経で無遠慮で理想主義の楽天家で無意味にポジティブなバカ女を演じさせるとあまりにもハマりまくるんで、(いくら演者と役柄は別とはいえ)どうしても苛々しちゃうんですよね。で、そういうキャラクターを中心に据えるとなると、話そのものもあまりにも現実味が無くなってしまいますんで、バカバカしくなってドラマも稲森も嫌いになってしまう、と。
    初回の今夜も、心配した通りのバカ大爆発。そんなのありかのてんこ盛りで、青柳祐美子サンの行く末が心配になってしまう出来映えでございました。

    恋人に逃げられたばかりか借金まで残されてしまい、おまけにバイト先まで火事で潰れてしまった天涯孤独の女性。道に飛び出した仔犬を助けようとして自分も跳ねられそうになり、遼(田辺誠一)に助けられる。抱き上げられた瞬間に遼の胸の痛みを察知した彼女は、「救ってもらったからこんどはワタシが救ってあげよう」と決意する。
    遼が落とした社員章を頼りに彼を見つけ出すべく、まずは遼がその中に消えた巨大デパート・アンドリュースに乗り込む彼女。悪意無くブランド物の財布をニセモノと指摘した彼女は、他店の営業妨害と勘違いされ、事務所へと引き立てられてしまう。そこに、人事部長である伊能(片平なぎさ)が現れ、彼女の輝きを見出してアルバイト店員としてスカウトすることに・・・。おまけに、家に帰れない彼女は、アンドリュースの家具売り場で呑気に寝ている所を社長(宇津井健)に発見され、何故か社長の知己まで得てしまう。
    男の借金もあって実名を明かせない彼女は、「野山花」という名前でアンドリュースのアルバイトとして採用された。花は、初日から型破りなセンスで営業成績を伸ばすが、黒岩課長(渡辺いっけい)はそんな花のことがどうにも気に喰わない。
    花を気に入らないのは、アンドリュース総合職の歩美(米倉涼子)も同じ。売っていた財布をニセモノと指摘されるわ、借りようとしていた『シンデレラ』のビデオを
    「王子様を待ってるだけ?」
    とクサされるわ、なれなれしく友達呼ばわりされるわで、ネガティブ思考の歩美にはいちいち花の言動が鼻につくのである。
    「ここの魚を全部売らなきゃクビだ!」
    という黒岩の嫌がらせに立ち向かい、鮮魚コーナーの魚をばりばりと売り捌く花だったが、取引銀行の頭取(仲谷昇)を招いて行われるパーティのために用意された明石鯛も売り切ってしまったことが発覚し、青ざめる黒岩と歩美。頭取は鯛が大好物で、パーティに鯛を出さないと融資が滞ってしまうのだ。
    「諦めちゃダメ!」
    と手配に走り回る花。結局鯛は手に入らず、アンドリュースは業界のパーティのメイン料理としてなんと鮭の塩焼きを出すことに。しかし、頭取はその素朴な味に感激し、花のクビはかろうじて繋がることとなった・・・。

    巨大デパートの人事部長が、偽名を使うようなどこの馬の骨とも知れない娘を簡単に雇うか?夜中のデパートにそんなに簡単にお泊りできるのか?花が売り上げアップに使ったコ道具類はどこから持ち出したんだ?食品衛生法には抵触しないのか?デパート一つ潰すぐらいの融資が、頭取の胸先三寸(しかも食い物の好み)で簡単に決定しちゃうのか?
    きょうび、漫画でもこんなに酷い設定無いと思うのだがいかがでございましょうかしら。
    「何も考えずにのんびり見る事が出来るファンタジックなドラマ」
    というのが、制作側及び擁護派の文言らしいのですが。冗談じゃない、正直言ってあまりにもあちこちほころんでるので、いちいち突っ込むのが面倒で「何も考えずに」どころの騒ぎじゃございませんことよ。あー、苛々。
    何かというと「人生楽しまなきゃ!」「諦めちゃダメだよ!」と語尾にビックリマークを付けずにはおられないアホっぽい稲森いずみ(の演じるキャラクター)も鼻につき放題で、初回のほんの10分ばかりの延長時間がどれほど辛かったことか。
    「まだ終わらんのか!まだこれを見なければならんのか!」
    と泣き喚きながらそれでも最後まで見届けた自分に乾杯。しくしく。

    “オトナ組”に顔を揃えるのが、花の中間管理職専門役者こと渡辺いっけいと、2時間ドラマの女王こと片平なぎさと、日本一うさんくさい男こと羽場裕一。あぁ、そういえばどことなくデジャヴュ、と思ったら、片平さんと吉沢悠クンって『女子アナ。』つながりだったんですね。
    見るべきもののほとんど無いドラマの中で、いっけいさんのアホアホ中間管理職っぷりはコントとして秀逸。精密機械のような緻密さで、「上におもねり下には強気な見る目の無いおバカ中年サラリーマン」を演じておられます。廊下でクネクネ蛇と化しちゃう辺りは、正に職人芸ですな。相変わらず何処においても見事な仕事っぷり、惚れますわ。惚れるけど・・・いっけいさんのためだけに1時間我慢してこのドラマを見るのは流石にとても無理・・・。

    そうそう、なんとか無理やり“いいトコ探し”を続行するならば、今回は意外と米倉涼子が良うございました。
    これまで米倉涼子って大の苦手だったんですが、今回のネガティブシンキングな役どころは、まずまず可愛らしゅうございます。ま、結局は稲森演じる花との比較で浮いて見えるだけなのかも知れませんけども。そもそも、バカ系主人公に翻弄される常識人のセカンドポジションって、やっぱり視聴者からすれば感情移入しやすいスタンスでもありますしねぇ。
    米倉涼子がこれまでのイメージと違うキャラを振ってもらって得をした分、いつもと同じキャピキャピお調子キャラでちょっと割り喰っちゃったのが片瀬那奈チャンですな。番宣等では3本柱のような扱いだった割に、出番もインパクトも少ない少ない。ま、主役の花が取り扱い注意の危険物みたいなキャラクターなだけに、これからも浮上は難しいかも・・・。この程度の扱いなら、いっそハセキョーにやらせちゃっても良かったのにねぇ。那奈チャンにはお気の毒ですが、次回作に期待しましょう。今回は捨てゲームだな、こりゃ。

    ええと、『ビッグウイング』(内田有紀主演)に素直に感激出来た向きには超オススメ。ワタシは当然アウトでございます。しかし、『平成夫婦茶碗』も苦手なんだよなぁ・・・あの浅野温子のおっかない笑顔がどうもホラーで・・・『明石家うけんねん』も面白くないし、あー、水曜日はどうやって暮らしていったらいいのか・・・しくしくしく。
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婚外恋愛

    宮迫目当てでチャンネル合わせたんですが、ほとんど出番なし。
    そりゃそうよね、あれだけバラエティでも重宝されてるんだし、雨上がり決死隊としてのライブも止めるつもりは無さそうなので、昔ほどはドラマに時間割けないわよねぇ。仕方ないとはいえちょっと淋しい初回の今夜でございました。

    友達夫婦のみつる(永作博美)と拓也(堺雅人)。仕事重視のみつるを支える拓也、といういかにも今時の夫婦関係は、一見巧く行っている様に見えた。しかし、互いが抱く小さな綻びが、真一郎(根津甚八)と志津香(釈由美子)という夫婦に出会う事によって顕在化していく事に・・・。

    拓也愛しさに無言電話をかけるストーカーちっくな釈ちゃんが怖かった初回。しかし、電話を受け取る拓也は、それがまさか自分宛の電話とも知らずにみつるに疑いの目を向けたりして。この辺の拓也の鈍感ぶりは、堺雅人本人の微妙なドン臭い個性と相俟ってなかなか良かったんですが。しかし、『最後の家族』といい『R−17』といい、なんだか妙に“ドラマとして楽しむ”にはシビアすぎるテーマばっかり持ってくるよね、この枠。一人でまったり酒でも飲みながら観るならともかく、他の家族が居る時にはゼッタイに気まずくて見る事が出来ない類のドラマでございます。木曜の夜、じっとりとした沈黙が食卓に舞い降りるのが嫌なら、黙って静かに『どっちの料理ショー』へとチャンネルを合わせるのが正解かと。とにかくもう、“仲良し”“思いやり”という言葉の下に押し隠した想いが夫婦のそれぞれに鬱屈していく、という描写のディテールがなかなかにリアルで、息苦しい展開になっております。この空気感の重苦しさは一体何、と考えていたら、そういえば『週末婚』『嫉妬の香り』も空気がじとじとしてて重かったよなぁ、と。ジメジメ系ドラマ、ってヤツでしょうか。

    『嫉妬の香り』堺雅人、『生きるための情熱としての殺人』釈由美子、『ただいま満室!』宮迫、『OLビジュアル系』原田龍二と、テレ朝お抱えとも言えるキャスティングが勢ぞろい。中で注目は、やはり釈ちゃんでしょう。実年齢よりかなり年上の、かなり辛い状況を背負った専業主婦役。やっぱりコイツただの不思議ちゃんじゃねぇ、と机を平手でバンバン叩きたくなる様な好演っぷりでございます。ジト目が怖いよ、釈。

    相変わらず可愛らしいけど笑顔が作り物めいててちょっと怖い永作、へなへなとした存在感がなんとも頼りない堺雅人、この二人はジメジメドラマの主軸を支えるに磐石な布陣ですな。大高さん演じる上司に嫌味を言われながらも、
    「今日は結婚記念日なんで帰りまーす」
    とさっさと退社してしまう拓也(堺雅人)の笑顔がなんともキショくて(この場合、“気持ち悪い”でも“不気味”でもなく、やっぱり“キショい”という語感が正解かと)たまりません。
    で、根津甚八って何か病気でもしているの?とても心配なんですが、あの舌の回らなさ。気の毒になるほど舌足らずな喋り方をしているので、台詞が聞き取りづらい上にシリアスなシーンの緊張感が途切れてしまって・・・。そういえば『ロシナンテ』でも気になってたんですが、あれって根津甚八の特徴だったっけ?昔はもう少しハキハキ喋っていたような印象があるんですが・・・いずれにしても御身お大切に、と祈らずにはおれません。

    結婚3年目の人妻が突然他所の亭主に
    「お宅のご主人とうちの妻を、婚外恋愛させて下さい」
    と言われて、
    「いいんじゃない?すれば?」
    というリアクション。普通ならどう考えても無理があるんですが、みつる(永作)が何となくそう言っちゃいそうな(言わざるを得ないような)状況を作り込んでいく手腕は、脚本浅野妙子なかなかに頑張ったかと。コイツなら「すれば?」って言っちゃいそうだよなぁ、とついつい思わせる風情が永作にきっちり出ていたので、とりあえずコントではなくドラマとしてギリギリ成立している感じがございます。
    「だって仕事が忙しかったんだもん」
    でついうっかり結婚記念日を忘れてしまう妻、というのもありそうな無さそうな微妙なトコロですが、だからこそ“婚外恋愛”の深みに足を取られそうな危うさが出てる、とも言える訳で・・・しかしホントに湿ってるよなぁ空気が。振りほどいても振りほどいてもまつわりついてくるような世界観を逆に快感と捉えられるタイプの方は、一気にハマるドラマかと。内館牧子系(『週末婚』『昔の男』)や『嫉妬の香り』を愛した向きはぜひオススメでございます。うーん、そういえばワタシ、『週末婚』も『昔の男』も観てたんだっけ・・・。

    それにしても気になったのは、主人公夫婦の友人達。みつるの学生時代からの友人・ユリ(気の毒なぐらいに老けた高橋由美子)と、その繋がりから拓也の友人となったユリの夫・孝(宮迫)なんですが。初回の今夜は、二人揃って
    「アンタの配偶者、浮気してるかもよ〜」
    と暗い話題をせっせと刷り込むことしかしないままに出番終了。そんな奴らと友人関係続けるなよ!と突っ込みたくなるような存在意義でして。ま、これから主人公夫婦の仲がこじれるにつれて、相談役としての位置も持つようにはなるんでしょうが・・・それにしたって、なんか単に意地悪なだけだったぞ、宮迫も高橋由美子も。高橋由美子演じるユリなんて、みつるを仕事中に呼び出しては
    「働いてるのがそんなにエラい?専業主婦は欲求不満だとでもいうの?」
    と叫ぶという迷惑女でございまして。え、もしかしてこれって、専業主婦ネガティブキャンペーン?浅野妙子ってイシハラりさたんの一味だったの?うーん・・・。
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恋ノチカラ

    深津絵里が何故女性にあまり嫌われないかといえば、やっぱりあの眉毛なんだよなぁ。依怙地のように細くならない彼女の眉毛は、何となく安心感を与えるというか何というか。
    しかも今回は、親友役の猫背椿がまたエラい描き眉(メーク落としたらきっと凄い顔になる)ですんで、よけいあの生え始めの部分が目立っちゃって・・・や、そこが可愛いんですけど(<単なるファンかい)。
    しかし、あれでまだ描くかね眉を(笑)。初回の今夜、「なかなか眉毛の形が決まらずに遅刻してしまう」というシーンがあったんですが、こりこりこりこり濃ゆい眉を眉墨でなすっている姿は、それだけでもうギャグでございましたとさ、ハイ。

    「ちゃんと普通に友達がいそう」なキャラクターを演じさせたら当代随一の深津絵里を軸に、人気実力共に安定の堤真一や若手の矢田亜希子・坂口憲二を配して贈る、ちょっとだけシビアなお仕事系恋物語。
    とりあえず、初回の今夜は深津っちゃんと堤のパワーで何とか乗り越えて見せましたが、冷静に考えると、脚本演出共に15年前のセンス、というのは否めません。それを考えると、本当に主演二人はタフだなー。この古臭くてアンチリアルなストーリーを、何とか1時間引っ張って見せちゃったもんなー。

    それは30歳の誕生日。
    折角の日に大風邪をひいて布団に籠もり止らない鼻水を拭いていた籐子(深津っちゃん)は、まるめたちり紙をゴミ箱に向かってシュートした。ちり紙は見事にゴミ箱に激突し、倒れたゴミ箱から散乱したゴミが部屋中に巻き散らかされ・・・そして籐子は、
    「なんだか人生どーでもよくなっちゃった」
    モードに入ったのであった。
    それから6ヶ月。親友真季(猫背椿)と酒を酌み交わすのだけが楽しみな籐子は、広告会社の庶務課という仕事にも、当然恋にも希望を持てずにぼんやりと日々を過ごすばかり。かつて憧れていた貫井(堤真一)が会社を辞めて独立するという噂も、「ふーん」と聞き流して相変わらずのぼんやりモード。ところが、突然木村壮吾(坂口憲二)という新進気鋭のクリエイターが籐子を指名して電話をかけてきた。
    「貫井さんが『あいつしか任せられない』というので、ぜひうちの会社に来て欲しいんですよ」
    引き抜き話にうろたえる籐子。「ぜひ行くべきですよ!」と若さならではのポジティブシンキングで転職を勧める同居人の春菜(矢田亜希子)、「25ならともかく30過ぎての転職はどうかねぇ」とシビアな真季、どちらのアドバイスも判るだけに悩む籐子だったが、意を決して貫井と木村が立ち上げた新事務所へと向かうのだった。
    ところが、
    「女の名前なんかいちいち覚えてられるか」
    と、仕事の事以外はさっぱりダメ男クンの貫井は、
    「オレが欲しかったのは庶務課の“本宮籐子”ではなく秘書課の“宮元曜子”だ!」
    と逆切れする有様。さすがに憤然とした籐子は、居座りを宣言する。
    自信満々で独立した超有名広告クリエイター貫井だったが、頼りにしていたクライアントにことごとく逃げられて早速自暴自棄に。イライラダメ男クンの貫井や事務所の先行きに不安を感じた籐子は、営業部の吉武(西村雅彦)の斡旋で職場復帰を図るが、貫井企画の苦戦が吉武の差し金であることを知ってしまう。思わず貫井企画に足を向けてしまった籐子は、
    「もうオシマイだ」
    とヤケクソになっている貫井に、
    「まだ何も始まってないじゃないですか!」
    とタンカを切って・・・。

    これ、独立や転職を考えている(もしくは既に経験した)人にとっては噴飯物だろうなぁ(笑)。うっかりすると、ヒール格の西村雅彦に感情移入しちゃう人も少なく無さそう。
    転職退職が異様に簡単過ぎるのも気になるし(書類結構大変だよね、特に退職って)、ちょっとクライアントに逃げられたからって簡単に「もうオシマイだ・・・」とこぼす貫井(堤)にも萎えるものを感じる脚本でございます。突然主人公の女性がブチ切れたように正論をまくし立てる、という流れも非常に安易ですし、この先この零細企業である貫井企画がサクセス攫んじゃったりしようモンならもうヘナヘナと脱力間違いなし、といった感じ。
    それでも、「来週もちょっと見てみようかな」と思うのは、たとえば籐子が人生にヘコんじゃった理由とか、真季と籐子の掛け合いのリアル感とか、籐子がコートをとっかえひっかえせずに常に同じモノばっかり着てるとか、そういうディテールにそれなりの厚みがあったりするからでして。『人にやさしく』を始めとする週前半のドラマ群ではどうなることかと思いましたが、昨日の『ロングラブレター』につづき、なんとか「ドラマらしいドラマ」が出てきたぞ、という感じですわね。

    キャスティングの組み合わせは、どうも“どこかで見たぞ”感が強いかな。
    堤真一・矢田亜希子・西村雅彦といえばもちろん『やまとなでしこ』。『やまなで』では思いっきり馴れ合っていた堤・西村ですが、今回はヘヴィに対立する役どころ。流石に芸達者なお二人だけあって、『やまとなでしこ』のイメージを見事に払拭して全然違うキャラクターを作っております。それにしても堤真一顔デカいですなー。張りのある声で「イケ好かないダメ男」をちゃーんと演じてますけど、『やまなで』と違って小柄な深津絵里が相手なせいか、どうも顔のデカさが気になって気になって。
    矢田亜希子、ここんとこ微妙に売れっ子の大連投中ですが。前クール『恋を何年』の“感じの悪い若い愛人”と違って、お掃除大好き真正お嬢様の可愛い妹分を十全なキュートさで成形しておりますな。今後、堤真一に惹かれて行くらしいんですが・・・これ、まんま『やまなで』っすよね。いいのかなぁ、ちょっとお手盛り過ぎるような。
    しかしホントに歯が白いなぁ坂口憲二!にっこり笑うと浅黒い顔から覗く真っ白な歯が目立つ目立つ。織田の後任として歯磨き粉のCMにいかがでしょうか、LIONさん(当番組のスポンサー)。
    最初出て来た時にはそのあまりのド下手さに眩暈がするような2世タレントだった坂口クンですが、ガタイが良くて顔もそこそこで調子のいい若くて明るいオトコノコ、という役はそれなりに嵌まっておりました。ラブストーリーにしてはメインキャストの平均年齢が高めなだけに、彼とヤタアキの若さ明るさが期待されるところですが、初回を見る限りでは、坂口に関してはなかなか巧く機能しそうで楽しみです。
    さぁ、ブレイクするのか猫背椿。劇団大人計画の看板女優さんですが、今回ちょっと目を引くオイシイポジションでございますな。籐子の親友役ということで今後相談役として活躍しそうな位置なので、期待度は高めです。これまでも『ロケットボーイ』(同じ大人計画の宮藤官九郎脚本)などでちらちら露出はあったんですが、正直これはちょっと得な役!ぜひ視聴者にバッチリ印象付けて、今後のステップにして頂きたいものでございます。しかし、このクール大人計画やたらテレビを向いてるなー。

    ワタシ的な今後の展望。とりあえず、小さな齟齬は気にならない程度に「ドラマっぽい」から次も見ます。なにせ深津っちゃん可愛いし。
    ヤタアキ演じる春菜が何故籐子(深津)と同居しているかというと、春菜は籐子の元彼の妹という設定なんですな。で、箱入りお嬢様の春菜が一人暮らしを親に反対されたときに、
    「それならワタシと一緒に住もうよ」
    と籐子が声をかけた、という話らしいんですが。今後、この春菜兄(籐子元彼)が最終回近くに登場する可能性はなかなかに高そう。その辺も気になるので、とりあえず気が向く限りはチェックを入れようかなぁ、と(はっ、まさかまた東幹久が出てきたりして・・・!)。

    あー、しかしあの髪型可愛いなー深津っちゃん。今年はダイエットしてあの髪型を目指そう。うし。
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木更津キャッツアイ

    あんまりあんまり面白すぎて、
    どう誉めたらいいのかわかんないから
    滅多斬りはパスッ!


トリック 2

    このドラマ、見る人はド嵌まり、見ない人は全く興味なし・・・の典型的パターン。
    長々と書いても仕方が無いので手短に(<手を抜いている訳ではありません。本当に、「見たいヤツだけが見るドラマ」なのです。ですったら。いやもう本当に。えぇ)。

    とりあえず、こういうのがお好きな向きには「待ってました!」の再登場ですな。仲間由紀恵がどんなに違ったキャラクターで登場しようとも、見かける度に常に
    「あ、ヤマダ」
    と呟いてしまう我が家の場合は、正に「待ってました」という感じなのですが。しかし、パート2モノの宿命として、脚本や演出に
    「どこまで説明すればいいのか」
    という迷いが出てしまっており、正直初回のテンションは若干低め。最初のシーズンを見ている人にとっては、キャラクター(それも、ここまで各キャラが立っているブツの場合は殊に)をいちいち1から説明されてしまうのは単なる無駄。しかし、やっぱり折角パート2を作るんだったら新規顧客も開拓したい訳で・・・で、このドラマ自慢のキャラ達が、初回に限っては妙にぎこちない動向を見せていた様に思われます。矢部(生瀬勝久)なんかたったの数シーンだし。ズレてこその矢部なのにズレてないし。そんなの矢部じゃないしー(泣)。

    『金田一少年の事件簿』『ケイゾク』等で名を売った堤幸彦監督が、ことに楽しく好き勝手をやって狙い通りにマニアの支持を受けた1作目。DVDの売り上げが(いまだに)群を抜いて高いらしく、平均視聴率が一桁だったにもかかわらず「待望の!」という修飾語を冠してのセカンドシーズンと相成った訳でございます。
    1作目は、いわゆる“超常現象”を通じて、ヒトのココロのドロドロした部分をポップに描いて見せた処が異様な人気を呼んだんですが。うーんと、2作目の1話は、小ネタに走り過ぎて「ディープな人心模様」という軸が見えてこなかったような。ただ、小ネタ好きにはんもう堪らないネタが満載で、とりあえず『なんどめだ、ナウシカ』にノックアウトされた向きも多いのではないかと。ドラマの中で12時の鐘がなる瞬間と、リアルタイムでの放送時間とを合わせて来る小さな遊びも、いかにも“ツツミ”カラーで楽しいばかり。また、「お好きな向きにはタマラナイ」世界観には芸能人のファンも多いようで、ゲストもそれなりに豪華でございます。『ケイゾク』コンビもさることながら、いきなり渡辺いっけいが頓狂な役で出てきた時には、夫婦で小躍りしちゃいましたわ。

    もの凄く視聴者を選ぶドラマなので、最初から見る気のない方にお奨めする訳には行かないとは思いますが。とりあえず、劇場系の役者が多数出演する(しかもクドくて濃くてオモロい役所で)事が予測されるため、その辺が気になっている方々は要チェックかも。初回でも、いきなり犬山犬子嬢がご出演(そして惨殺)されてましたし。前シリーズでも、橋本さとしちゃんだの篠井サンだのと、なにやらわらわら出てましたしねぇ。
    鬼束ちひろの唄う主題歌に毒気が無くなっちゃったのがどうも気になりますが、上田次郎日本科学技術大学教授(阿部寛)と超人気貧乏マジシャン山田奈緒子(仲間由紀恵)のコンビネーションだけでもドンブリ3杯はイケる感じではございます。回が進めばまたディープでダークでちょっぴりブラックな世界観が戻ってくると信じて、とりあえず星4つ。『アリーmyラブ』もお気に入りのワタシとしては、金曜日はちょっと多忙気味ですわ(でも、本音を言えば4thのアリーはあんまり面白くないんだよなー)。