いいひと。

    やっぱり見てしまいました、電気紙芝居(笑)。
    だって、朝日新聞には一面広告出てるし、日経新聞のラテ欄にも写真入りで紹介されてるし、朝からくさなぎくん出ずっぱりだし、とどめに中居くんが『笑っていいとも』で宣伝してたし。
    ・・・ねぇフジテレビさん、つよぽんが主役ってそんなに不安?『GIFT』に比べて、えらく宣伝に力入ってるやないの。キムラなら何も言わなくても見てくれるけどさ、ってか。
    でも、にしたには演出に結構文句あり(おおっ!“フジテレビの伝説”星護にタテつこうというのかにしたに!大胆にも程が有るぞ!)。なんだよあの仰々しい音楽とカメラワークは。
    くさなぎくんは、『まだ恋は始まらない』『おいしい関係』で実証されている通り、淡々とした台詞回しの中にふかーい味わいを見せるタイプなんだから。「ここぞ!」という名セリフを、いつもの調子で浮き上がらせること無く語ってこそ、“くさなぎつよしの『いいひと。』”なのではないかと思うんですがねぇ。あれじゃ、本当に電気紙芝居だぞ。見てて恥ずかしくなっちゃう場面が多々あったもんな。ああいうのを“ファンタジー”というコトバで誤魔化しちゃいかん。8時枠ならともかく、裏に『火サス』が控える時間帯なんだから。
    むしろ、全体的にもっと地見目の作りの方が良かったような気がする。企画書を探してバーの前で語り合う財前直見(「デキる女」路線復帰おめでとう!やっぱりガラッパチ系より似合ってるわ)とつよぽんのシーンなんて、決して悪くなかった。余計なケレンは、却ってうっとおしいだけだった様な気がする。
    でも、何のかんの言って結構見ちゃいそうだなぁこれ。『総理と呼ばないで』の流れだし、『ジャングルTV』にもそろそろ飽きてきたし、伊東四郎と八名信夫出てるし。もうちょっとだけオトナを意識した演出してくれれば、もっとスッキリ「見るよー」と言えるんですけどね。

    あと・・・やっぱり出てきましたねリーダー。さすが“日本一のSMAPファン”。それにしても、ド茶髪の会社員とはねぇ(笑)。
トップに戻る→


GIFT

    フジテレビの編成、何を考えてるんだ。
    キズが浅いうちに、早急に『いいひと。』と時間取り替えなさいって。こっちこそ10時枠のドラマじゃないのさ。
    大体、他はまあ何とかギリギリ我慢するにしても、倍賞美津子姐御だけは絶対に9時代の顔じゃないでしょうが。本当の所を言えば、室井滋と小林聡美の組み合わせだって相当ツライってのに。
    そういやちょっと前ある雑誌に、このキャスティングについて書いてあったなぁ。山口智子だのダウンタウンの浜田だの宮沢りえだのの、いわゆる“集客力のある”共演者を徹底的に外すことによって、『キムタク』の真価を量る、みたいなこと。
    ・・・ううむ、室井・倍賞・小林・忌野キヨシロー(超!超!カッコイー!キュート!)・今井雅之・梶原善・・・“集客力”はともかく、“爆発力”はスゲーと思うんだが。

    その、アクの強いメンバーの中で、木村拓哉けっこう健闘してるように見えましたな。まだかなり押しが弱い気もするが、少なくとも浮いてないだけ大したモンだと言えましょう。
    ストーリーの方は、なかなか悪くない感じ。ただ、元々小説寄りのにしたには、この手の謎モノに遭遇すると自分のペースで先に進みたくなってしまう(にしたには、自分でいうのもナンだけど、読むのがかなり早い)。一週間待たされる連ドラのリズムがにしたにに合うかどうかは不安材料。こういうのってむしろ、再放送で見るとハマっちゃったりするんだよね(毎日やるから)。
    問題は、演出と音楽。
    こういうストーリーに遭遇すると、常に出てくるんだよ松田優作の幽霊が。
    木村拓哉は木村拓哉だっつーの。いくら『SMAP×SMAP』の“探偵物語”が良く出来てるからって、そこに松田優作を見ようとするのは止めなさいってば。時々キムラがすごーくオヤジくさくなるのは、演出が悪い。若いんだから!抑えなくっていいの!もっと24歳の木村拓哉で勝負しろって。
    それと、音楽。はっきり言って、ダサイっす。
    前段とちょっと矛盾するかも知れないけど、こういうのはやっぱ大野雄二でしょ?
    どうして中途半端なところでゴマかそうとするかな?もっとこう、流れるだけで“うっ”となる様な渋くてヤッホーな音楽使えって。いっそスタンダードメドレーでも良かったかも知れんぞぉ。画竜点睛を欠く、っちゅーのにちと近い感有りだな。このドラマ、音楽がイケてたらかなり凄いことになってたかも知れないのに。
    「どーせアタシが見なくったって、みーんな見るんでしょ」とやさぐれていたにしたにですが、これは見ます。多分最後まで見るでしょう。少なくとも、『ロンバケ』よりはずっと好き。でも、ちょっとマニア入ってるにしたにがこういう事言うと、ポピュラリティの低さが災いするのか、世間的にはあんまり人気出なかったりしちゃうんだよなー。ごめんねキムタク(笑)。
トップに戻る→


ミセス・シンデレラ 他

    参ったなぁ。
    先週から始まっていたのにもかかわらず、レビューする気にもなれなかった『新幹線恋物語』(よくもまあ臆面も無く付けるよなこんなタイトル。同工異曲のシナリオを、『ホテル』『デパート恋物語』と次々書き続ける脚本家の技術には感服するが)、いかにも“テレビ朝日”な『最高の食卓』(レストランシーンで、食器が全部ジノリだったのには驚いた。ワンセットちょーだーい!)、そして、表裏・ドン臭い女対決の『友達の恋人』『ミセス・シンデレラ』。
    あああああっ、木曜日は不作だぁぁっ!
    特に9時からは、どっちを向いても主役が妙に地味ィな顔してるんだよね。『友達の恋人』の桜井幸子、いいかげんにしなさいそのしかめっ面。べちゃべちゃした喋り方とあいまって、とってもイライラするわ。瀬戸朝香も、せっかく前作でゴージャス族ハマリ系の新境地を見つけたのに(タイトルが思い出せない!主題歌のイントロはこんなにはっきりと頭の中を流れているのに(笑))、どうしてすぐ戻っちゃうかなぁ毎度お馴染み方面へ。みょーにヤラしい加勢大周が拾い物といやぁ言えないことも無いが、全面的にパッとしないドラマですな。
    『ミセス・シンデレラ』の薬師丸さんも地味ー。なんか、鼻の穴が目立っちゃってへんー。あれってさぁ、変に江波杏子なんぞのうっくつが無いシチュエーションの方がリアルで楽しいんじゃないか?中途半端に優しいダンナ様と、特別うっとおしくない義母。不満なんて言ったらバチがあたりそうな平穏な日常の中に、突然訪れた“空とぶ絨毯に乗った王子様”。ううむ、こっちの方がより後半戦の苦悩とドロドロが映えると思うんだが・・・。
    だってさー、あんな意地悪な姑としょーもないダンナ(しかも浮気しそうだ)に囲まれてたら、ワタシなら絶対走る!走っても何の悔いも言訳も無い!でしょ?この状況だと、「ああ、みずほ(薬師丸)が夢を見たいと思っても仕方ないよなー」と同情されるだけだもん。ヒロインの不幸が、典型的昼メロと全く同じパターンだから、新味が無いのだよ。
    こっちの拾い物と言えば、やっぱり高田真由子の堂に入った小姑っぷりでしょうか。彼女の声が聞こえてくると思わず『料理の鉄人』のチャンネルを替えてしまうにしたにとしては、「このイヂメ方は本性に違いないっ!」と叫んでしまいましたぜ。

    ああ、本当に参ったなぁ。
    今日本当に瞠目したのは、『最高の食卓』で店長(渡辺いっけい)と八百屋のおばちゃん(わし尾真智子)がからんだ一瞬だけ。この組み合わせは、舞台を見ているみたいで(実際野田秀樹の舞台で共演してますな)ちょっと良かったけど、他はもう・・・。
    来週からは、『どっちの料理ショー』と『ダウンタウンDX』を見ます。しくしくしく。
トップに戻る→


いちばん大切なひと

    眠そうね香取くん(笑)。
    もう、それだけって感じ。
    こなれていない脚本と、いかにも“時間がありませんでした”っていう撮りっぷり。
    なまじありさ嬢と香取くんのセリフ扱いが上手いだけに、余計に「フツーこんな喋り方しねーよ」という脚本の細部のお粗末さが際立ってしまい、ちょっとヒサンな初回でありました。
    なんというか、語尾とか語彙が、あまりにも不注意に書かれている感じ。本当の口語と、“口語体”との間に微妙なズレがあるんですよ。「ちゃんと自分で口に乗せてから紙に書いてる?」って聞きたくなるようなもどかしさ。役者さんお気の毒。
    ただ、この状態でフジ系だともうシッチャカメッチャカの半バラエティみたいになってしまう所を、何とかそれなりのドラマに仕立て上げていたのは流石TBS。今週来週あたりは、香取くんの物理的不在(どうでもいいけど『香港大夜総会』はちょっと見たいぞ。カトリ6割女装!半分以上あのバケモン状態でスクリーンに登場するってか)につき苦しい展開を余儀なくされるでしょうが、何となく余貴美子(“美和”の、精神を病んでる母親)が気になるので見てしまいそう。
    でも、この手のドラマに必要不可欠な“デジャ・ヴュ的青春の切なさ”をうまく演出できるかどうかは心もとなし。なにせ、脚本がなぁ・・・。余りにズレまくってるので悲しくなる。いくら一時期流行ったからといって、「セックスはしたの?」と観月ありさに言わせるのは止めなさい。これじゃまるでアホだっての。いわねーよ今時だれもそんな事。他にもっとソフトな言い方あるんだし(ちなみに、まだ「えっち」の方がポピュラーだと思う、最近は)。
    香取/観月を「平成の百恵・友和」にしたいって話だけど、本気でそれ考えてるんだったらもう少し注意深くドラマ作りをしようね。誰が責任者なんだかは知らないけど。まずスケジュール考えろって。冒頭に戻るけど、香取くん死ぬほど眠そうだったぞ。あの状態で良くセリフ覚えたねー。もう、おばちゃん誉めてあげる(笑)。


FIVE

    面白いぞこれ(爆笑)。
    思った通りの紙芝居的作り。
    はっきり言ってこの枠って、こっちも最初からこういうのを期待(覚悟?)して観てるんだから。変にガンバって視聴者を裏切っちゃいけません。いやー、さすが分かってらっしゃる日テレちゃん。
    なにしろ、展開の早さが飽きさせない!
    設定がむちゃくちゃで、ツッコミ放題!
    悪役が皆揃ってデフォルメ顔!(特に石井苗子と『帝都の加藤』!いいぞ!)・・・いやほんと、嫌味で言ってる訳じゃないんですよ。この時間、土曜日で夕ごはんなんかダラダラ食べてるか食べ終わった辺りの、気合の抜けきった頃合いじゃないですか。こーんな時に人生やら愛やら何やらを真剣に提示されちゃっても困るわけ。『FIVE』みたいな荒唐無稽なのをテレテレ見て、珍妙な所をすかさずツッコんで、というのが、正しい週末のテレビライフ(何じゃそりゃ(笑))だと思うんですけどにしたには。
    この枠はもともとそういう作りには定評があって、にしたにも『悪女』(石田ひかり主演。鶴田真由が、頭カラッポな“顔だけオンナ”として大好演デビューした作品)・『お茶の間』(渡辺真理奈主演。こっちは豊川悦次が出てましたな)辺りからずーっとファンなんです。『金田一』からハマった人達とはキャリアが違うのよ、とか言って(笑)。
    学校の事務局にレーザー光線かよー、とか、普通パスワードって画面にゃ表示されないぜー、とか、篠原いつIDゲットしたんだよー、とか、この就職難の折々紗理奈どーやって採用されたんだー、とか、そういうぶっ飛びな設定もまたいとおかし。演技派ともさかと本物紗理奈のヤンキー対決は見ごたえ充分ですし、とってもチープなアジトのセットも大笑い。CM入りの前に、一瞬画面をモノクロにする処理は、美少女(良く見ると案外レベル高い)を揃えた主演陣を良く引き立ててGOODです。
    見るな、これは。多分毎週。初回、“いいトコで切る”という連ドラの王道を踏襲してくれたことも評価して、最低でも3回は見ます。『週末の楽しみ!』と言いきってしまうには忸怩たるものがありますが、取りあえず今クールの新ドラマの中では、ベスト3に入りますね(笑)。


総理と呼ばないで

    3月のある日、番組宣伝のポスターを見た瞬間、にしたにが思ったこと。
    「この役は、鈴木は鈴木でも保奈美ではなく京香が演るべきだ」。
    大当たりでした。自分の慧眼が怖い。
    三谷さんって当て書きするヒトだと思ってたんだけどな。あるいは、もともと京香サンがキャスティングされていたのに、その下の枠の『一本木礼子』に取られたとか。
    鈴木保奈美って、コメディセンス無いんだよ。かつての、『君が、嘘を、ついた』『白鳥麗子でございます!』(本家は鈴木保奈美なのよー。覚えてる人いるー?)辺りまでは結構イケてた筈なんだが、その後あまりにも“まっとう”になってしまって・・・。
    別に、コメディ出来る方がエライって訳じゃないけど、どうも保奈美だと苦しいんだなぁ。どうしても、「面白くする」ということに対して真面目に取り組んでます、って感じがしちゃう。笑わせよう、という意識が全面に出ているせいで、“本人一生懸命なのにどーもオカシイ”っていうトボけた可愛らしさが出てこないのよ。こういうのって、鈴木京香は大の得意だもんな。オペラ歌手目の前にしてウルウルするとこなんて、まるっきり京香のガラ。惜しい。
    その分、佐藤藍子が意外と頑張っているようでこれは良し。このヒトのコメディセンスは、大切に育ててあげて欲しいものです。鶴田真由(すげー豪華な女優陣だよね、これ)も、とぼけっぷりに味わいのある女優さんなので(デビュー作の『悪女』は最高!でした)、今後に期待ってとこでしょうか。
    ビジュアル的に地味目(もちろん、マサカズ様は除く)な俳優陣ですが、田山涼成さん西村雅彦さんと濃ゆーい芸達者がコッテコテに脇を固めまくってるので、そっちの展開も楽しみ。
    筒井道隆のイジり方に関しては実績のある三谷氏ですが(「やるっきゃない」には、あざといと思いつつやっぱり笑ってしまった)、「赤い洗面器」の行方はやっぱり筒井が握ってるんでしょうか。

    ま、全面的に3回目くらいまで様子を見ないと・・・って感じでしょうかね。最初からガンガンに飛ばしてる、とは言い切れませんけど、爆発力に乏しいのはウェルメイドの宿命。様子見る価値はありそうですな。


ふぞろいの林檎たち

    始めに言っておくが、ワタシはサザンオールスターズが大好きである。
    好きと言うよりむしろ、信者と言った方が正確かも知れない。CDは勿論全て持っているし、WEBのSASサイトも週に一回は訪れている。当然、『エリー』が掛かると、何も無くとも条件反射で涙腺がゆるむ。この状態で“涙のスマップ”に出りゃあ、優勝間違いなしってなもんである。
    ・・・そんなワタシに「“エリー”うるせぇよ」と思わせた山田太一の罪は重いっ!重いぞっ!
    とにかく、掛け過ぎ。BGMとBGMの合間に台詞が入る感じで、どうもドラマの筋に集中できない。それも、「流しゃいい」っつー心算なのか、画面との整合性がイマイチなんだこれが。あの使い方はむしろ、サザンに対してものすごーく失礼であるぞよ。ファンは怒っているのだ。
    そんな訳で、実はかなり早い段階ですっかり見る気を失っていたんだけど、歯を食いしばって見ているうちにちょっと発見。
    OLD林檎たちって、みんなオシバイ下手糞なのねー(笑)。
    新林檎の二人が変に上手いから、すごく目立つんだよこれが。
    どう考えても長瀬智也の方が“アバヨ”柳沢慎吾より自然な台詞回しだし、手塚理美の顔見てても何を考えているのか分からないけど、中谷美紀はちゃんと表情で「口に出せない想い」を表してる(うー、私本当は中谷美紀キライなんだけどなー。こないだからやたらと彼女を誉めてる気がする)。中井貴一は何だかミョーにぎこちないし、石原真理絵は・・・(絶句)。
    ちょっとー、おじさん達頑張ってよねー。「若けりゃいいってもんじゃない」なんて言っといて、実力でねじ伏せられてグゥの音も出ない、とかって事になったら余りにも情けなくってよ。


ふたり

    何はともあれ奥菜恵。
    世のkinki−kidsファンに、「オキナなら仕方が無い」と言わしめた(『若葉の頃』で、両堂本から愛される役を演じたのだな)おじょーちゃんである。
    最初の泣きっぷりからもう入る入る、若さゆえの不安定さなど毛ほども感じさせぬ堂々の演技。
    “出来のいいカンペキな姉”一色紗英の方が、よっぽど心配である。“リリカル”と“どん臭い”の意味をさえすり換えてしまうような、実に見事なオシバイ。これだけリッパになったんだから、もう水着写真集はやめなさいね、オキナ。

    さて、この枠は“お父さん”のキャスティングに味があることで有名ですが、今回はもう、飛び道具と申し上げてよいでしょう(笑)。よりによって。一色紗英と奥菜恵の父親が。いやぁ、良く考えたもんだ局側も。まーさか蟹江敬三たぁな(笑)。
    母親役の田中好子も、『イグアナの娘』の川島なお美路線をばっちり踏襲したコワスゴぶり。いつ切れる?どう(オキナを)いじめる?と、興味は尽きない所です。所詮原作無視の月8(業界用語で『ゲッパチ』という・・・らしい)ですから、ストーリーの方は転がるように進んでいくんでしょうが、テレビ映りの異常に悪い小嶺麗奈(本物はドえらい美少女らしい)がどこまでブレイクするか・河村隆一幻想はどこまで崩壊するのか、等々、それなりの見所は有りそうです。ま、ゲッパチウォッチャーは頑張って下さい。
    ワタシ?
    私はこーいうのは一回で充分でゴザイマス。堪能しました、ハイ。