つぐみへ・・・

    なんかアレだ、確かにテレビというメディアで社会的な問題提起をするのは、ある意味ではいいことかも知れませんけども。それにしたって、幼児誘拐だのストーカーだのと、やたら何でもカンでも重苦しいテーマでもって視聴者の耳目を引こうとするのはどうかなぁ、と。
    特にこのクール、『リミット』といいこの『つぐみへ・・・』といい、いきなりいとけない子供が殺されてしまうという初手からの後味の悪さが、次回以降の視聴意欲を極端に減退させる要因となっております。

    鶴田真由のあの気取った口元に、どうしても苦手意識を覚えてしまうワタシなんですが。それにしても、やっぱり巧いことは巧いよなぁ芝居。特に、このテのシリアスには絶妙の間と根の暗さをお持ちですから、ひどく不自然な台詞回しのこの脚本においても、とっても自然な演技っぷりで場を支えておられます。お見事。えぇ、これほどの演技力があれば、顔がデカイ(何と、仲村トオルと同じくらいデカイ!)などという、普通なら女優としては致命的とも言える資質は、ほんの瑣末事ですわよね。おほほほほ。

    しかしこの脚本にはマイるよなぁ。今更真剣に、「仕事とアタシとどっちが大事なのよ」なんて台詞書くかよ・・・普通の神経してたら、恥ずかしくて筆が止まるだろうになぁ。真顔でこのセリフを言わされた鶴田真由嬢には、思わず同情の念を禁じ得ませんでしたわ。

    仲村トオル、また眉間に皺の役ですか。最初しばらくは家族団欒甘々の幸せシーンが続くだけに、後半の苦しみが倍、更に倍。あぁ、先週放送された映画『あぶない刑事』の町田透チャンが懐かしい・・・。
    本来このヒトは、見た目ソコソコだけどちょっと軽くトボけてる辺りの位置付けが絶妙(ふざけ過ぎると、今度は『毎度おジャマしまぁす』の二の舞になるんだけどもな)。それこそ、真裏で放映中の『20歳の結婚』のどこかに放り込むと、これが意外にすんなりハマるタイプだと思うんですが。どうも、事務所の意向なのか何なのか、元々の持ち味である勘違い系の軽妙さが全く発揮されないまま、ずるずると妙な方向にキャリアが伸びているような感が。何せアレですね、『眠れる森』『氷の世界』の2連チャンがマズかった・・・。合間に入った『週末婚』では、時折お茶目なマヌケっぷりを見せてくれていたんですが、結局『氷の世界』で揺り戻しかかっちゃったしなァ。
    次回はぜひ、昔懐かし石田純一@『長男の嫁』(関東地方では現在パート2が再放送中)系統のホームドラマをやって頂きたく、切にお願い申し上げる次第でございます。
    それにしても、鶴玉湯(<つるたまゆで変換するとなぜかこうなる)鶴田真由をヨメにしておきながら、会社の部下である高木りな相手に鼻の下伸ばすなんて、いいご身分だなぁこのご亭主。

    金子賢、とてもアブナい役を、とってもあざとい演出に助けられて好演中。予告編では自分が殺した少女の死体を必死の形相で探し回って、挙句には、
    「ほら、あそこ」
    なんていかにも親切ごかしにへろっと言ってのける狂気ぶり。しかし、更にコワいのは、金子賢の母親役・大谷直子でしょうな。髪もざっくりと切って、怪しげな息子溺愛母を演じておられます。
    「マサキちゃんッ!」
    と呼ぶその声だけで、いかに彼女が息子を愛する余り自分を見失っているかが判ってしまうと言うこの素晴らしい演技力。そう考えるとこのドラマ、芝居的には割と隙のないメンツを揃えているんですねぇ。

    で、隙は無いなりにちょっとハテナ?な方々。
    山崎努さん最近安売りしてないか?ビールのCMは結果的に評判が良かったからまぁともかく措くとしても、こんな場所でこんな役を演じていていいのか?『世紀末の詩』で居直っちゃったのか・・・?
    渡辺いっけいさん、何かのコネで致し方なく引きずり出されたのか?単なる地元の交番の警官役(しかも感じ悪い)ってのは、本人的・事務所的にOKなのか?っていうか、大河ドラマってそんなにもお金にならないのか?
    さとう珠緒、そういう在り方はそれでいいのか?正しいと周囲がちゃんと認めてくれてるのか?自分で不安にならないのか?

    いやしかし、なぁ・・・。
    お子さんをお持ちの方には絶対にお薦めしないドラマです。こんなもん観たら、ワタシなら子供学校に通わせるのも怖くなりますわ。今後、鶴田真由・仲村トオル夫婦の崩壊と再生を描くということになるんでしょうが、なんか辛くて・・・。脱落。
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合言葉は勇気

    で、『正義は勝つ』って例のドラマだよねぇ、あの織田裕二の。

    三谷幸喜は嘘をつかない。
    その証拠に、
    「ちょっと忙しい事もあって、好きな様に書けなかった」
    と仰っておられた『竜馬におまかせ!』は途中で大破綻、
    「今回はテンポがすごくゆっくりで、もしかしたら今のドラマ界の中ではちょっと面白くないかも」
    と仰っておられた『今夜、宇宙の片隅で』は確かに視聴率的にも苦戦。
    この三谷幸喜が、
    「今回は、んもう絶対面白いです、ハイ」
    と、例の挙動不審な落ちつかなさできっぱり断言してるんですから、こりゃもう面白くない訳が無いと思うんです。ハイ。

    三谷幸喜(と、お局大石静)の凄いトコロは、ほんのいくつかのセリフだけで、ちゃんと全てのキャラクターをはっきり書き分けるという部分。だから、1時間にセリフが3つしかない役でも、きちんと“どんなヒトか”が判るという算段で。大体、これだけ豪華かつ濃いキャスティングを揃えておきながら、全体をひとつのアンサンブルに纏めることが出来ちゃうというのが不思議ですわ。まぁ、三谷氏の場合、『総理と呼ばないで』の時に、あの篠井英介サンを見事にモノガタリに取り込んで見せたという実績があるんですけどね。うはは。
    ま、そういった訳で、1時間をダイジェストしようと思うと、ほとんど全てを端折るかほとんど全てを列挙するかのどちらかしか無い、というコトになるんですなぁ。舞台のクセがあるんでしょうか、余計なセリフや余計なシーンがほとんど無い。これで12回繋げようってんですから、並みの脚本家なら
    「最初にこんなに張り切ると、4〜5回で失速するぞー」
    というコトになるんですが。ま、三谷幸喜ですし。しかも、本人が、
    「打倒大河ドラマです。自信あります」
    と仰ってるんですから。えぇ。
    ・・・いやぁ、こう思うと、やっぱりブランドネームって強いよねぇ。

    確かにね、三谷サンってのは、1〜2時間という枠の中で話を転がすことに関しては、絶対的に天才だと思うんですよ。『王様のレストラン』、スリー・アミーゴスでブレイクするまえの小野武彦さんが、別れた妻に「オーナーに出世した」と見栄を張ってしまったがために起こるドタバタ劇の1幕は、90年代至高の60分であった・・・と今だに考えるワタクシ。ですよってに、あまりにも長丁場になってしまうと、どうしても途中でツラくなってしまうんですが。まぁ、12時間ドラマだと思って、見る方も頑張ってみていきましょうかねぇ。
    1話目は、とりあえず状況説明ということもあり、更にあんまりコナれていない演出及び音楽も災いして、
    「うっひゃー!面白い!」
    という訳には行きませんでした(いや、そこそこ面白いけど爆発力は無い、という感じではあったんですけどねぇ・・・)。しかし、予告編を見る限りでは、2回目からじわーっと盛り上がりそうな予感もひしひしと。ようやく主演の役所広司サンがフル稼働することでもありますし、やっぱり長期的視野に立って見続けて行かないと損するドラマかも。

    不満があるとすれば、これはもう演出。演出・・・別にここまでしなくても結構なんですけどなぁ。いや、『バス・ストップ』みたいにCGのバラやハートが飛び交っている訳では無いんですが。それにしても、ちょっとばかり大仰な演出と音楽が、却って脚本をジャマしている感じ。特に音楽は・・・ちょっとなぁ。折角脚本が緻密に緻密に来てるんだから、画はシンプルにシンプルに・・・という感じにして欲しかった・・・。

    キャスティングに関しては手短に。
    普段の三谷脚本ならば間違い無く西村サンが演じる役を、今回はちょいとヒネって金田明夫サンがやっておられます。これまたちょいと軽妙な小悪党がよくお似合いで、
    「お、こういうテもありか!」
    と何となく嬉しくなってしまう好演ぶり。
    他にも、三谷作品おなじみの京香サン(村1番の美人、という雰囲気が非常にお似合いで。もっといえば、古臭いサマードレスの似合いっぷりは当代一でしょう、ハイ)、梶原サン(珍しくワイルドな役)と、この辺安心感のある組み合わせですな。
    「オラヨぅ」
    の『北の国から』を逆手に取った格好での田中邦衛さんは過労でやたらと倒れ、密かに三谷幸喜お気に入りの池田成志サン(『古畑』で2回も殺されたのは彼だけ)もちらっと出てきて、村のマドンナ京香さんを八王子にお誘い(この“八王子”ってのがいいよなぁ)。
    麿赤兒さん、相変わらず堂々の貫禄で血の気の多いじいさんを演じておられます。そりゃ、いかにも焼き討ちしそうなご面相だわなぁ・・・。
    そして、三谷脚本には珍しく、今回は「どこからどうみても悪役!」というのが2名ほど御出演。國村準サン演じる産廃処理会社『フナムシ開発』社長と、津川雅彦演じる顧問弁護士。っていうか津川サン、某所でボヤいておられましたが、大河ってそんなにコストパフォーマンス悪いの?
    「大河に起用されちゃうと、時間とお金が出て行くばっかりで・・・言って見れば、ステイタスを買うようなモノ」
    と仰っておられたそうですが、『サラ金2』に続いての連投でございます。いやぁ、ホントに悪そうな顔だなァ。
    慎吾ちゃん(相変わらず公式HPでも顔出しはNG)。本主演役所が全くといっていいほど出てこなかった今回、ほぼ主役格。そして、ナレーションも担当するいわばストーリーテラー。・・・似合うなァ、田園風景が。アイドルなのに(笑)。いかにもイマドキの、“モラトリアム以前の問題なんだけど、なんか就職しちゃって”青年を、例の如く丁寧に演じております。

    これに加えて、次回からは役所サイドの面白いキャラクターも出てくるらしく、期待はたかまるところ。普通は初回でどーっと顔見世しちゃうんで、こういうのもまた面白いかな?なんて。
    そして更なるお楽しみは、毎週のスペシャルゲスト。今週は・・・。
    舞台終わったばっかりだから顔がシャープだ、唐沢(笑)。1時期(特に、ハイチュウのCM録画した頃)はただのデブだったけど。うはは。しかし確かに豪華なスペシャルゲストだなぁ。オチが判ってても笑える。

    しかし・・・さすがにプルトップはもうどこ探しても無いやろ(笑)。
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Summer Snow

    全くなぁ。ジャ○ーズとヒロスエ、各々の事務所の狙いがスケスケで、それだけでもうかなりお腹いっぱいなドラマですわ。同じパターンでは、昨年一部のマニアに圧倒的な支持を受けた『To Heart』(マニアは縮めて『東鳩』と呼称するらしい)があるんですが。今こうやって観てみると、東鳩がいかにマシだったか・・・ああ。

    ヒロスエ。昨今の悪イメージを“心臓病”といういたいけな役どころでなんとか目眩まししようという意図がありあり。そんなに簡単なコトで誤魔化せるんなら、あそこまで急激にイメージダウンしないって。いくら低いトーンと慎ましやかな佇まいで頑張っても、“所詮ヒロスエ”って感じがしちゃってちょっと醒めてしまうのが難。やっぱり女優さんって、私生活が透けてしまうとどうしても色々なことが限定されちゃうのが辛いわよねぇ。

    堂本剛のオヤヂキャラ、ユースケ・サンタマリア並みのいっぱいいっぱい。本人は、
    「ボク自身オヤヂですから」
    と自信満々だったそうですが、ヘタにふざけている時よりも、シリアスなシーンの方がいい感じなのは何故でしょう。今回、障害をもつ弟相手に、どうつよ演じる篠田夏生クンが夕陽の沈む海岸をバックにお説教するシーンがあったんですが。びしっと格好良くキメた後で、
    「いやぁ、ちょっとキメ過ぎちゃった?いや、ほら、あの夕陽がオレを呼んでたのよ」
    と照れる訳ですわ。この“照れ”が何ともサムいんだなぁ・・・。他にも、やたらと大向こうの受けを狙って無駄なオーバーアクションでオヤヂギャグをトバす姿が、ひたすら痛々しくて・・・。いいのよつよちゃん、格好良くキメたところで綺麗に〆ても。むしろ、かっちり型に嵌めて決めてくれた方が、観てるこっちは安心するわ・・・。

    不良少年今井翼、地もあるんでしょうがなかなかの好演。学校サボってフラフラしている、近所の高校生役ですが。あら、パチンコお上手なのねー・・・。
    どうつよの妹・池脇ちーちゃんと、意外なオトナのお付き合いをしているという役どころ(ちーちゃんは今後、妊娠してしまうらしい)。それにしても、鼻歌でやたらとKinki Kidsの『Flower』を唄うのは、いくら何でもいかがなもんかと。他にも、着飾った弟を見たどうつよが、
    「滝沢くんみたいだよー」
    と言ってみたりと、内輪受けが頻出するあまりに、安っぽい雰囲気が思いっきり漂ってしまっております。コメディじゃないんだから止めた方がいいのに、そういう小ネタは。

    で、池脇千鶴演じるどうつよの妹・知佳ですが。
    うーん、このコAB型か何かなの?家族を前にした良妻賢母型のいいコちゃんムードと、家族の留守に彼氏を部屋に連れこんで(しかも、彼氏の方は腰が引けているのに無理矢理に)キスを迫る、ちょっと魔性入った表情との間に、何のブリッジも無い・・・。1つの人格としてしっかり繋がっていない感じがあって、どうにも居心地が悪いです。人格乖離気味。これだったら、
    「アニキ達、今日は海なら夜まで帰らないんだろう」
    とか何とか言って今井翼の方から押すのを、優しさから押し止め切れずについ・・・という方がキャラとしてはきっちり筋が通ったと思うんですが。それと、なんかちーちゃん顔変わったねぇ。『美しい人』の頃と比べて、どすんと鼻が据わってしまった感じ。だ、大丈夫か・・・?

    聴力に障害を持つ、成績優秀な夏生の弟純に、小栗旬。ストレートな感想を言えば、このコ格好イイです(笑)。スタイルがもの凄くいいので、ちょっとお洒落するととっても素敵。
    聴力障害のせいでことばの発音にも少し問題があり、それらのせいでどうしても後ろ向きな生き方をしてしまう純・・・という難しい役どころを、誠実に熱演しております。これ、この次のドラマ出演を間違えなければ、一気にファン増えるぞー。注目株かも。

    渡辺由紀、ついにこんなトコまで落ちてしまったのね・・・98年頃は、期待の新人女優として日立のメインCMキャラクターにまで抜擢されてたのに。今回は、思いっきりお局の銀行員役。先輩として、“心臓に病気を持つ”ヒロスエ(笑)への配慮もへったくれも無く、チマチマとしたイジメにまい進してくれます。
    そして、そのお局に対抗しつつ、勝手に同僚の名前使ってメールナンパに精出す美紗役に、国中涼子。お、ダブル涼子じゃん(<こういうのをオヤヂツッコミと言う)。いくらネットストーカーが怖いからって、身近な実在人物の名前簡単に借りるかなぁ・・・それも、断りも無く。ちゃんとDOCOMOのポケボー使ってたのはツボでしたが。

    『若葉のころ』『青の時代』に次ぐ、青春イロモノ色彩ドラマシリーズ第3弾。『夏の雪』ということで、雪色の白がテーマな訳ですね。にしては、初手から結構ドロドロしそうな感じがありますが。ちーちゃんが妊娠するってのは既にテレビ雑誌でも書いてある既定路線ですし、来週からはヒロスエに想いを寄せるクールなお坊ちゃま役で中村俊介クンもご登場で恋模様が複雑になる筈ですし。更に言えば、多分国中涼子の美紗チャンも、モノ珍しさとヒロスエ演じるユキへの対抗意識から、思いっきり夏生に手ェ出すでしょうしね(<断定していいのか?)。
    それにしても、小松江里子って、どうしてこう“愛”“友情”“青春”をベタベタに薄っぺらく書くのが大得意なんでしょうか・・・とほほ。ヒロスエ最後に死んだりするんじゃないだろうなぁ、おい。そればっかりは頼むからカンベンしてくれ・・・。

    もう1つ気になるのが、爽やかなエンドタイトル部分。
    確かに綺麗に撮れてはいるんですが、心臓病の筈の広末涼子が元気一杯に砂浜を駆けずり回るんですわ。ストーリーとの整合性を考えると、何だかズレが気持ち悪いです。たとえば、このエンドタイトルが、彼女演じるユキが夢想する姿であるとか、あるいはユキが治るもしくは最後のイノチの輝きを見せる・・・ということを思わせる画面であるならば、ある程度その事を画面上で見せて欲しいという感じはしますね。ドラマ本編の中では、表情も暗めで囁く様に喋ってるのに、突然エンドタイトルでわーわー言いながら遊んでるってのは・・・ちょっと整合性に欠ける。ヒロスエのプロモビデオじゃないんだからさぁ・・・。
    篠田知佳のキャラクターもそうですが、どうもツメが甘いというかスカスカというかペラペラな感じが・・・ま、どうつよ・ヒロスエファンはじっくりお楽しみください、というドラマでしょうかね。事務所の意向も大きく影響してるみたいだし。思いっきり踊らされるのは癪なので、ワシは脱落。ハイ。
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フレンズ

    少なくとも本日スタートのドラマに関しては、裏番組との対抗という感じではないでしょうね。どれだけの家庭が、テレビをゲームに占拠されていることか。
    確かに最近のご家庭は、ゲーム用と番組用の2台のテレビを持っているケースも多いでしょうが。しかし、旧PSとPS2の2台のゲーム機があるお宅も多い訳で・・・先週の『ペルソナ2 罰』・本日の『ファイナル・ファンタジー9』と、有名RPGリリースラッシュの今日この頃。8月に出る『ドラクエ7』に間に合わせるためには、せっせとクリアしなきゃいけませんしねぇ。テレビドラマなんて見てるヒマは無いってか。

    ダウンタウン浜田が、珍しくその饒舌を封印して臨むオトナの男女の友情物語。対するは、周囲の迷惑考えないけなげぶりっ子を演じさせたら日本一の和久井映見嬢。
    いやぁ和久井さん、久々の登場ではありますが、相変わらず自分勝手な不機嫌オンナを演らせたらホントにピカ一ですな。更に、三十路を迎え、
    「年代的な閉塞感と日常に対するそこはかとない不満」
    というファクターが加わるに至って、“不機嫌オンナ”としてはもう無敵の状態。同じ世代の女優さんの中でも、特別に“不満げ”ですわよね。

    迎え撃つ浜ちゃんですが、今回は一匹狼(!)の寡黙な(!!)男。売れっ子ダウンタウンとしては、台詞が少なくて済むというのはとても大きなメリットなんでしょうなぁ。
    しかし、あまりにも語る場が少ないもんだから、どうもこうも判断しようが無くて。ただ、竹内結子チャン演じる美雪を見つめる、その苦しげで切なげな表情は、さすがに伊達に何本もドラマやってまへんで、といった感じでしょうか。

    そして、エレカシ宮本ー!
    うわー!
    挙動不審ー!
    「(部屋の合)鍵返したけどー、念のためもう一本作っといたんだ」
    鍵返したことにならんやんけー!
    出てくるだけでとてもヘン、という、虚実あいまった存在感がなんとも。しかも、BOOM宮沢(『二千年の恋』)同様、中途半端に巧い(笑)。滑舌が心もとないのは仕方ないにしても、意外に器用に“頼りないシナリオライター(の卵)”を演じております。やっぱりどうしても髪の毛が気になるんでしょうか、手が頭の方についつい伸びてしまうのはご愛嬌ってヤツですかね。
    想像して心配していたよりよっぽどマシな芝居だったんで、ちょっと驚きつつ一安心って感じでしょうか。いや、芝居巧者の中に混じってこのレベルってことは、実は結構評価されていいってコトなのかも知れないなぁ。

    いいなぁ!竹内結子チャン!事故のせいで世を拗ねてしまい、浜田にたかる20歳の女の子。芝居は確かだし顔は可愛いし、なによりどことなく漂う愛嬌がいいムード。いくら厭な感じのオンナノコを演じていても、この愛嬌のお陰で、洒落にならない妙なリアル臭さが感じられないのよね。和久井映見の“不機嫌さ”には、この洒落にならない匂いがフンプンとしてるからなぁ。
    元々、田中美里あたりに比べるとNHK色の少ないルックスでもあるし、ここで健闘すれば今後民放ドラマでも活躍の場が広がるでしょう。期待大。

    走るTOKIO山口。しかし似合うなァガテン系職業が。モノ担いで走り回ってコンビニおにぎり頬張るのがこんなにピタッと嵌まるなんて・・・。
    連投記録更新中の内藤サン。やっぱり浜田と同じフレームに入ると、どうしても“芸能人格付けチェック”を思い出してしまいます。前のクールでは、比較的珍しい役どころを熱演しておられて評価も高かったんですが、なーんか「また戻ってきちゃったなァ」という感じが。勝手知ったる・・・というキャラクターのせいか、余裕が“流し運転”みたいに見える部分もあって、ちょっと辛いですわ。
    大杉漣サン、もしかしてキャッチフレーズは「目指せ追い越せ内藤剛志」・・・?この方も密かに連投が続いてますよねぇ。しかし、この年齢でパパラッチ続けて実際現場に乗り込む人って、一体どれくらい居るのかしら。

    まぁ、確かにあるだろうなぁこういうコト。
    「うっかりフライデー写真に映りこんだせいで、不倫がバレた・ズル休みがバレた」
    ・・・実際自分の身に降りかかったら、と思うと、シャレになりませんな。
    浜田演じるパパラッチが撮った写真のせいで、人生の歯車が動き出してしまう和久井映見。友達甲斐の無い親友(鈴木砂羽)と頼り甲斐の無い彼氏(宮本浩次)以外に相談するヒトも無く、課長(温水“ゴッキー”洋一)に厭味言われた挙句に宇都宮支店への転勤を薦められ、ヤケになって出版社に乗り込み浜田を殴り飛ばす・・・というのが、初回のおおまかなストーリー。和久井映見の勤務するデパートが今話題のそごうって辺り、かなり洒落になってませんが。

    それにしても、独身30女性を描くとどうしてやたらこうなっちゃいがちなのかなぁ。OL進化論の『35歳で独身で』のおねーさま方は、みんな色々踏ん張りながらもそこそこタノシそうに見えるんですけども。
    ただアレだ、配役の安定感とストーリーののんびりぶりが心地よいといえば心地よく、とりあえず誰も死ななそうなところも好感度高し。アンサンブルとしても、手垢付き放題の和久井映見内藤剛志にエレカシ宮本や竹内結子を組み合わせる辺りが、なかなかに老獪と言えば老獪かも知れません。
    これ、好きなヒトは結構好きなドラマだろうなぁ。いかにも、昔のTBS金曜ドラマって感じの落ち着きぶりだし。何がいいって訳でもないけど、逆に何が悪いって訳でもない展開。ですんで、毎週楽しみに観る・・・って程の題材では無いにせよ、ふっとチャンネルを合わせて流しておくにはかなりいいドラマかも。とにかくアレだ、アザトくないトコがヨシ!うん。

    小ネタ。
    それにしても、また抱き合わせか!ヨシモトよ!
    主題歌、ダウンタウンのコバンザメことfayray。全くなぁ・・・いい加減にせぇよ。


トリック

    事前では、仲間由紀恵がダサダサの役を演じるって事だったんですが。
    むしろ阿部寛の方が大変なことになっております。えぇもうそりゃ大変です。
    一時期草刈正雄が自分のあまりの整いすぎたルックスに激しいコンプレックスを抱くあまり、とても汚らしい無精ひげを生やして自分を汚く見せようとしていたんですけども。今回の阿部チャンのヨゴレっぷりもこれまたヒドい。意味無くデカいし。

    そして、生瀬勝久さんもエラいことになってます。前髪、前髪。『ワークパラダイス』の中の何かのキャラクターみたい・・・結局お笑い要員かい。『QUIZ』のちょっと格好いい刑事役から一転、訳の判らない権力志向の刑事を関西弁丸出しでエゲつ無く演じておりますが。どう考えても、『QUIZ』でのイメージを根底から覆してメチャメチャにしたいという欲求の現れにしか見えないし。そんなにモテるのが厭か、生瀬勝久(笑)。

    で、肝心の仲間由紀恵は、「ダサダサ」というより単なる「ナチュラル系」。貧乏奇術師の役なのになんだか妙に可愛いお洋服ばかり着てるなぁ・・・ということにばかり意識が行ってしまって、今一歩演技を評価するところまで目が届かず。
    ま、彼女の場合これまでのキャリアがキャリアなだけに、何だか立ってるだけでホラーっぽい・・・というのが、このドラマにおいてはかなり大きなポイントになっているような感はありますな。可も無く不可も無く。

    話題の堤幸彦監督作品ですが、『ケイゾク』『IWGP』ほどとんでもない映像表現があるわけではありません。画面ゆがまないし、空赤くならないし(笑)。むしろ、そういった意味ではかなり抑え目と言っていいかも知れませんな。しかし、相変わらず“空間の余白”と“時間の緊密”を実に巧みに使った演出。短いカットの積み重ねと、画面端の方で思いっきり見切れている人物の映し方が、非常に効果的に作用しております。むしろ、ヘタにCGやキツい照明を使わないこういう演出のほうが、堤監督の本質的な資質が如実に出るんじゃないでしょうかねぇ。

    ワンエピソードを2〜3回に分けて描くのは、堤監督の出世作『金田一少年の事件簿』以来お得意の手法。その分ペース配分も絶妙で、
    「これなら1時間ですっきり切ってくれよ!」
    とは露とも感じさせない手腕はお見事の一語につきます。あぁ、これ、気になって来週も観ちゃうんだろうなァ。目一杯思う壺。
    ただ、この手法には手法なりの限界がありまして。
    まず、エピソード毎の初回を見逃すと、途中からストーリーに入りにくくなること。そして、エピソードの中間回には、やたらと長い“前回までのダイジェスト”が入ってしまう事。もちろん、堤監督の“前回説明”の巧さは言うまでもありませんが、それでもやっぱり、前回分を観ている人にはうっとおしいし、観ていない人にはどうしたって中途半端な感じが残るわけで。この辺何とかクリアできれば、かなり面白い上に数字も結構見込めるんじゃないかと思うんですけどね。

    今回は、新興宗教“母之泉”の教祖・グレートマザーのいんちきを暴くべく、仲間由紀恵演じる奈緒子と阿部ちゃん演じる上田とがこの教団の本拠地に乗り込む・・・というストーリー。1時間たっぷり使って、奈緒子と上田のなれそめと教団のアヤシさをしっかり描写、謎解きは次週に続く・・・という、ある意味あざとい展開。
    しかし、フシギなことに、1時間で話が進まない割には、全体的なテンポはむしろ今クール随一かと。堤監督お得意の短いカット割と、大筋としては簡単ながら合間合間に挟むギミックの多さで、意外な程に長さを感じさせません。
    それと、ファーストトリックゲストの菅井きん(グレートマザー役)が凄かったなぁ。あの年齢で宙吊りにされたりしながらの大熱演でしたが、素晴らしい存在感と演技力!『仕事人』の姑・おせんさんのイメージが全く浮かんで来ない見事な演技に、やっぱりベテランの力っていいなぁ・・・とうっとりしてしまいました。

    とりあえず“母之泉”菅井きんの末路が気になるし、奈緒子の父親で有名な奇術師だった剛三(岡田ファンファン真澄!キャスティング絶妙)の死に関する、いわば全11回の縦糸となるべきストーリーの方も気になりますので、当分見続けると思います。時間的にも結構ゆっくり見る事が出来るし、そこそこ面白いし。
    エンターテインメントとしては合格。

    小ネタ。
    うわー!また大島蓉子だよー!仲間由紀恵の下宿先の大屋さん役!このヒトどれだけ出まくれば気が済むんだー!このクールも、数える気が起こらない程あちこちに顔を出しておられますが。うーん、連続出演記録は内藤剛志サンが着々と更新しておられますが、大島サンの場合は
    「目指せ!同一クール最多掛け持ちレギュラー記録」
    か・・・?


二十歳の結婚

    気付いたら、『二十歳の結婚』2週目に入っちゃいました!うわー・・・。
    という訳で、簡単に。
    実は、密かにショックなんですわ。えぇ、若い男の子の見分けがつかないんです・・・これじゃ、
    「“モー娘。”っつったって、誰が誰だか判らねぇよ」
    といっているオヤヂと同じではありませんか。ううう・・・V6までは何とか区別つくのに・・・。

    ストーリーは、TBSお得意のホームドラマ(基本的には『寺内貫太郎』系を目指しているらしい)にちょっと恋模様を絡めて・・・という感じなのでしょうが、如何せんキャスティングがソレらしくないので、完全に破綻しております。

    優香。
    損したねぇ、今回も。
    決して芝居の出来ないコじゃ無いのに、ただ青筋立てて呶鳴っているだけの役どころ。かなり気の毒です。それも、主にダラシナイ父親に向かって怒り狂うというシチュエーションが多いので、余計に可愛げが無く映ってしまうのが最大の難点かと。何度も言う様ですが、このコは叩けばいくらでも芝居の出来る素質を持っているコです。顔はさほど可愛くない(特に、米倉涼子と並ぶとやっぱり歴然の差がある)けれど、今から鍛えれば絶対にモノになる筈なので、ホリプロもこんなコトでムダ遣いしちゃいけません。大体、いきなり主演させるってのが無茶だよなぁ。

    米倉涼子、『天気予報の恋人』を経て大分マシになった模様ですが、まだ挙動がモデル。
    安西ひろこ、誰だこれをドラマに引っ張り出したのは。見ようによっては何故か浜崎あゆみに似ているってとこくらいがポイントか。
    中尾彬、存在感が重過ぎて“気弱で小心・放浪癖ありの一家の長”という軽妙さが全く出ず。明かなミスキャスト。『お熱いのがお好き?!』の細川氏の軽さが懐かしい。
    宮崎美子、ぽてぽてし過ぎ。何かの気ぐるみみたい。親友役が増田恵子(ピンクレディのケイちゃん)ってのも何だかヘンにリアルで気寂しい。
    押尾学:松尾雄一:鮫島巧、どれがどれだかさっぱり判らん。せめて同じチャパツは止めるべきだったと思うのだが。誰か1人くらい緑にでもオレンジにでもしとかんかい。

    結局、ホームドラマ的にも恋愛ドラマ的にもベタなトコロに着地するのがミエミエのドラマ。見所は、毎回巻き起こるさまざまな小さいトラブル・・・なんでしょうが、キャストのファンでもない限り、しっかり見るには辛い内容でしょう。裏が『どっちの料理ショー』だしなぁ。
    という訳で、ワタシ的には脱落決定。しつこいようだが優香勿体無い。