GTO

    ああ良かった。
    松島菜々子。
    『こんな恋のはなし』『スウィートー・シーズン』と、このまま“女性の支持を得られないタイプの美人女優”道まっしぐらかと思っていたんですが。
    ようやく、合コンの相手をトイレで女友達と辛らつにこき下ろすキャラが回ってきましたな。
    “いつでもやめてやる、なOL教師”っていうのは、前クール『先生知らないの?』の石田ゆり子サンと完全にかぶってますが、本人のキャラが全然違うので(石田=TBS、松島=フジってのが、ものすごーく端的に事態を顕わしているような(笑)。洗練度の違いと言ったら、TBSにもゆり子ファンにも殴られるんでしょうけど)問題無し。
    元々、地の顔が何とも不機嫌そうに見えるこの方ですから、いっつもムッツリ不貞腐れている女性と言うのは正にハマり役でしょう。下手に可愛らしいオンナノコを演じるより、よっぽどニンに合ってます。

    ハマり役と言えば、真性アホの反町隆史には、断然こういう役どころの方がお似合い。
    生徒のパンツ見ようと思わず階段下でしゃがみ込むセンセイなんて、抜群の軽妙さじゃないですか。少なくとも、“観賞用”としてスカしているのより、ずっとイケてると思いますわ。
    大体、『ビーチボーイズ』でのアホぶりは、どう考えても“計算マコちゃん”並みの計算ずく。
    「ああ、このヒトってギャグもイケるんだわ♪親しみやすぅい♪一緒にいたら楽しそう♪」
    という辺りを狙った、いわば“戦略アホ”。
    ところが、今回彼が演じる鬼塚のアホっぷりと来たら・・・高校生はカツ上げするわ、就職決まったからって『金八先生』のビデオ全巻借りてくるわ、暴走族時代の舎弟集めて自分の教え子取り囲むは、挙句の果てに童貞と来たもんだ。
    「アタマ悪いけど勢いで生きてます!」
    という漫画的なキャラクター(原作、マンガなんですけど)が、本人の生き様とオーヴァーラップして大変に爽快。
    真性アホを演じきるのって難しいからね。必ず何処かに臭い計算が入って、どうもアホになりきれずに自爆するパターンが多い(昔、『毎度お騒がせしまぁす』か何かで、仲村トオルが大自爆しましたなぁ)。下手に作らず、ホンモノをそのまま持ってきちゃった方が効果的ってことか(笑)。

    顔から行ってもストレートに繋がるとおり、反町隆史の元ネタ(ネタちゃうがな(笑)はあくまで岩城滉一。不良性の中に潜む軽妙さとコメディセンスが持ち味なんですから。ゼヒこの調子で、下手にシリアスにせずに爆裂しまくって頂きたいものですわ。
    あ、もしかしてあのお歌もギャグの一環とか・・・?

    先生モノには欠かせない、元夢の遊眠社の女優陣。TBS学園物と言えば山下容莉絵ですが、今回のこちらのドラマには,円城寺あやさんが出馬なさっておられます。メガネのフレームとブラウスの柄は要チェックね(笑)。
    そして、『聖者の行進』で衝撃的なデビューを果たしたコバヤシくんが、リーゼントの脳天気体育教師で出演中。まぁ♪滑舌いいんじゃないの、意外にも。

    その他のキャスティングもなかなか豪華で。
    若い系では、『GIFT』初回でいきなり木村拓哉のクチビルを奪った希良梨や、アク抜きした伊良部にしか見えない池内博之などが。
    一方の年長組は、この枠には絶対欠かせない近藤芳正サン、何故かTBSから移籍してこられたナイスバディな“リーママ”白川由美サン(しかし何処に行ってもキャラ変わらんな)、最近ダウンタウンとの絡みしか思い浮かばない中尾彬(役名が“内山田ひろし”。クールファイブかって)等。
    いかにも「このドラマはドタバタと進みますよ!」と宣言しているかのような人選が、首尾一貫してて好感度高し。
    にしたに的には意外に健闘するかも知れん、このドラマ。カカカ。

    それにしてもフジの編成は相変わらずだなぁ。
    この火曜日に関しては、時間枠が完全に逆だろうが(『GTO』が9時から、『神様、もう少しだけ』が10時からの方が、収まりが良かった気がするぞ)。判ってないな、もう。イライラ。

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世界で一番パパが好き!

    戦前(笑)は、「またさんまが似たようなキャラで・・・」と余り評判の良くなかったこのドラマ。残念ですが、「いつものさんまドラマ」とは、全く様子が違います。

    まず、お得意の恋愛ドタバタ喜劇で無い分、かなりテンポが悪い。
    “父親”というシバリがあるせいか、さんまにいつもの“口先三寸恋の綱渡りオトコ”風軽やかさが無い。
    無責任な根無し草っぽい部分が、役者さんまの一番の魅力なんですが。今回は、妻の不貞を自分の胸一つにじっとしまいこんで生きる男という・・・ちょっと違うなぁ・・・。
    今のところ、“笑いの中に涙あり”って言うより、“苦汁の中にギャグもほんのり”というカンジでしょうか。設定が設定だけにマシンガントークも不発で、ちょっと寂しいかな、という感は否めません。ええ、さんまチャンがシリアスな表情ばかりしている図ってのは、なかなかに精彩足りなく見えるものです。

    おまけに。
    さんま本人のキャラクター以上にワキが濃すぎて、まぁもうおっとろしい程さんまの影が薄い(笑)。生瀬勝久にも濱田マリにも負けなかったさんまですが、さすがに戸田恵子・白井晃に加えて西田尚美ではイカンともし難しってところでしょうか。

    戸田恵子さん、今回は髪の毛内巻きです。ハンドマイク握って仕切り倒しもしておりません(笑)。どっちかというと、『総理と呼ばないで』の時に近いかな。
    白井晃さんは、これまであまりテレビではお目にかかれなかったタイプのキャラクターで勝負。“鼻持ちならない”という部分は従前と同様ですが、今回は「口ほどには能力が無い」(笑)。器用さ全開で、相変わらずテレビ画面から浮き上がりまくってます。

    それにしても西田尚美!西田尚美!ああ、西田尚美をテレビで堪能できるのって、何時ぶりだったっけ?どうしてそんなにアホでカワイイんや西田尚美!「いっつもショック受けてるみたいな」バカ全開の表情が、恐ろしくキュート!
    広末涼子に向かって、
    「(さんまの)妻じゃありません。内縁の妻でもありません。恋人でもありません。ならどーしてアタシはここに居るんでしょう?」
    と言った時のあの八の字眉毛!
    断言しよう。西田尚美のためだけにでも、このドラマを12回見続ける価値はある!

    広末涼子って、確か四国の方の出身だよね?イントネーションは関西圏だよね?
    と、思わず再確認したくなるような見事な関西弁。
    大体、『ビーチボーイズ』の時にも、たった1人で“演技”をしていた娘ですからね。今回も、安定した演技を見せてくれております。彼女を評するに、“美人”とか“正統派アイドル”とかいう形容は絶対に認めない((笑)。『銀河の約束』のポスターはヒドいぞ。よく事務所が許したな、と思うくらい強烈な“魚眼”顔)が、“女優”という肩書きに関しては何の異論も無い。

    展開はちっとも面白そうじゃありませんが。
    『王様のレストラン』以来フジテレビがこだわっている“シチュエーションコメディ枠”、今回も楽しい配役を得てそこそこのレベルには行きそうです。西田尚美ぃー!(しつこいってば)

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お熱いのがお好き?

    まぁ間違い無く、このクール一番濃ゆいレギュラーを揃えた番組ですな。何せ、主役の二人が『ラ王』に『てるてる坊主』(笑)。
    ただ、残念な事にこの二人、“コメディ経験値”が不足気味。テンション高く叫び散らしてはいるものの、どうしても軽妙さに欠ける。

    特に椎名桔平ね。素の顔がのっぺり族陰気科笑顔似合わない目ですから、怒り狂ってるシーンがあまり洒落になってない。『スウィート・シーズン』で、とよた真帆相手に苦虫噛み潰してたのと、全然変わんないんだもん。
    椎名桔平という役者さんが、なかなかにハングリーな下積み時代を経験しているせいでしょうか。この年代の人気俳優サンにしては珍しく、どっしり腰の据わった感のある方なのは確かなんですけどねぇ・・・。コメディには・・・ちと根性据わり過ぎかも・・・。

    尚悪いコトに、この陰気顔クンの絡む相手が、皆コメディの手練ればかり。
    笑顔が可笑しいホンジャマカの恵、目つきが可笑しい細川俊之、口調が可笑しい藤村俊二、眉毛が可笑しい三宅裕司に居るだけで可笑しい生瀬勝久・・・。
    生瀬と恵は、椎名桔平の弟役(いや・・・最初、「生瀬サンと椎名桔平なら、生瀬サンが兄だろう」と思ったんですけど・・・)なだけに、絡みが非常に多いんですな。これが・・・“コメディ経験値”の差が如実に出てしまい、見ている方が苦しくなる程でして。

    今日(7/8)の放送から拾うならば。
    細川俊之演じる父親の再婚について、生瀬・椎名の二人が夜の公園で語り合うシーン。いいオトナが滑り台から滑り降りつつ、まったりと会話を交わすんですが。
    ただ画面左上から右下に落っこって来るだけで、もう妙に可笑しい生瀬サンに比べて、椎名サンはどうしても“面白くしよう”と構えて滑り降りているのが判っちゃうんですよ。折り曲げた膝に、力入り過ぎ。
    また一方、結婚詐欺に遭ったばかりの恵が、その顛末を兄である椎名桔平に語るシーン。
    女結婚詐欺師のセリフが『あなた』の歌詞と全く一緒だった事に気付いた兄が、
    「ほら、一緒だろう?」
    とばかりに歌い狂うんですが。
    ちと寒いんですよ、椎名さんの切れっぷりが。一方の恵は手馴れたモノで、カメラとの距離もしっかり計算に入れつつ、顔の筋肉を絶妙に制御しているんですけどね。

    ううむ・・・『ラ王』の裸も、一瞬芸故の面白さだったか・・・。

    ヒロイン田中美里嬢も苦戦中。とはいえ、つい先日までドン臭いドラマやってましたから、多少は気楽そうな風情が伺えますけど。そりゃ、モニター見てウルウル、制服着てうろうろ、挙句の果てにミッチー王子サマに口説き倒される役よりは、大分に楽しいでしょうが。
    でも、何せ相手が、あの濱田マリっすから。顔面のインパクトといい、独特の声のインパクトといい、NHK出身のお嬢サンじゃぁ絶対敵わないキャラやもん、濱田マリ。
    コアなファンが多そうな彼女ですから、3ヶ月の連ドラ出演は大変な朗報でございましょうな。おめでとう、マリマニアの諸君。

    しかし、三宅裕司が椎名桔平の叔父役ってのも凄いが、その恋人にさとう珠緒ってのも凄いなァ・・・このクール、前回に比べると、どうも色物スレスレのキャスティングが多いような気がするんですが・・・気のせい?

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ハッピーマニア

    すいません、なるべく努力はしたんですが。
    どうしても感性に合わず、トータルで27分くらい視聴して諦めました。
    何が合わないって、稲森いずみのあの尋常じゃない細さが(笑)。
    『ボーイハント』の主演二人も確かに細いけど、部分的にはとってもゴツかったりするし・・・少なくとも、もう少し人間的なスタイルだわな。
    ばっつんばっつんのお目目と、誇張じゃなくマッチ棒のようなスタイルは、まぁ原作マンガそのままと言えばそのままですが・・・人体デッサンに相当デフォルメかかってるあのマンガとそっくりっていうのは、生物として何かイケナイような気がする(笑)。

    前クール、『ドンウォーリー!』で彗星のように現れた中村俊介クンが、初回の本日、とってもだらしないオトコ役でゲスト出演。うちのかーちゃんは、いまだに彼と安藤政信クンの区別が付きません(笑)。
    この調子で、毎回ぴちぴちの若手俳優を出してくるんでしょうか。それなら我慢して観てもいいけど(笑)、レギュラー若手俳優が諸星に金子賢クンじゃ・・・なんか、深夜に研ナオコ辺りが司会してるトーク番組観てるみたいでなぁ。

    も一つ許しがたいのが、エンディングロールのオソロシイまでのダサさ。サザンの新曲に合わせて、稲森いずみがクネクネしてるだけという・・・一応途中に、
    「アナタを美しく撮るものです」
    のポスター(藤原紀香出演のデジカメCM)みたいなスカしたショットや、
    「本日のダイジェスト」
    みたいなカットが入るんですけど、その挿入の仕方もダサダサ。
    いちいち丁寧なロールを作ってるヒマが無かったのか?12回の間に、何とか修正して頂きたいものです。あれは、ドラマの方向性と全くそぐわない失敗部分だと思うぞ。

    ところで、渡辺由紀ちゃん何処に出てました?にしたにまたも見逃したか?
    このコ、樹木希林と一緒に『やさ〜いちゅうしんぐ〜ら、う!』と踊ってるあのコですわ。伊藤裕子無事メジャー・ブレイクの後、にしたにが推す一番手女優です。注目。

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ひとりぼっちの君に

    蟹江サン、毛乳頭を刺激したらそんな長髪になっちゃったの・・・?
    妙にお似合いなのが奇妙といえば奇妙なんですが。

    ハマちゃんも永作サンも純名サンも加賀“エラくなったのねェ”まりこサンも、一様にいつものキャラクター。安定感は高いんですが、何せ夏故か、他のドラマが一様に色モノすれすれのルール違反をぶっ放しているこのクールでは、ちょっとインパクト薄すぎ。
    唯一核弾頭となるべき子役の濱田岳クンですが、変に芝居が巧すぎてこちらもインパクト不足。

    ううん・・・ストーリーの辛気臭さもあって、あまり夏に見たいドラマじゃないなぁ。すまん。評以前の問題かも。

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今夜、宇宙の片隅で

    演出の河野圭太氏曰く。
    「劇中の“小菅”の扱いを見ていると、三谷さんは西村さんがキライなんじゃないかと(笑)」

    一方、『オトナの男』で西村雅彦をモテ男クンにキャスティングした大石静によれば。
    「西村さんって、意外にモテるタイプなんですよね。母性本能くすぐるのが巧いっていうか・・・今回は、彼の本性を出してもらおうと思って」(『オトナの男』開始時のコメントより)

    そしてなおかつ、三谷幸喜が告白するに。
    「“小菅”って、実は私自身なんですよ。映画好きで、いっつも間が悪くって女性にウケないという悲しい男」

    以上を総合するとですね。
    もしかして西村雅彦って、本当はどっちかって言うと“樋口”(石橋貴明)に近いんじゃないか、と思ったりする訳ですわ(笑)。いつも美味しいところを西村雅彦に持って行かれている三谷幸喜が、ドラマを使って復讐してるんちゃう?なーんてね。

    では、もうちょっと三谷幸喜サンの言葉を引いてみましょうか。
    「展開のめちゃめちゃ遅い、最も人気の出ないラブストーリーを作ろうと思って」
    相当尾を引いてるみたいですね、『竜馬におまかせ!』『総理と呼ばないで』の連敗が。他の所でも、
    「でも大体僕、成功したのって『古畑』と『王様のレストラン』だけなんですよ。買い被られても・・・」
    等と弱気な事を言っておられたみたいですが。

    “展開が遅い”のと、“テンポが悪い”のとは全く違いますぜ。

    展開が遅いのは事実です。
    同じ1時間半の放送時間で、『神さま、もう少しだけ』は3ヶ月以上の時間が経過(まぁこれは、『3ヶ月後・・・』という禁じ手コミですけど)。27%近くを叩き出した『GTO』も、およそ4日分の時間経過がありました。
    それに比べて、こっちは一晩だけ。“一日”ですらない、たったの“一晩”。
    あらすじを書いてしまうと、
    “男が好きな女性の窮地を救うが、その女性は男の友人に運命を感じてしまう”
    と、それだけ。
    主要登場人物もたったの3人。
    舞台に至っては、殆どNYのアパートの二部屋から動かず。

    それなのに、どうして見入っちゃうんだろう?

    落ちついたテンポの会話、NYという舞台では妙に鮮やかに浮き上がる“クエッ!クエッ!クエッ!チョコボぉぉぉルぅ”の箱(昔とんねるずがCMしてたもんね)、一つの電球がいくつもの小さなエピソードを生んでゆく自然な繋がり。
    例えば、貴明と飯島直子が同じ映画俳優を見かけていることとか、飯島直子のネコがやたらと貴明になつく情景とか、西村雅彦の見事な青タンとか(そういえば、彼のオデコ今回もネタにされてましたね。やっぱり三谷幸喜、復讐しているに違いない)、そういう小さいシーンが、何一つ無駄になってない。余所見してても大筋だけ掴み取れればそこそこ楽しめる“展開の早い”ドラマと違って、どのシーンもどこかに繋がる分だけ、画面に集中してないと勿体無い気分にさせられる。

    木曜日の夜10時から見るには、最高のドラマかも知れない。
    これで、CMさえ間に挟まらなければもっとのめり込めるのに(笑)。

    タカさんが直前枠の『みなさんのおかげでした』で言っていたように、正に“オトナの鑑賞に耐え得るドラマ”。
    今回は、人数が整理されてる分だけ、途中でドタバタになってしまって飽きたりする事も無さそう(『総理』の時みたいにはなるまい、ってコトね(爆))。かの遅筆帝王(もしかして井上ひさしを継ぐ・・・?とまで言われているらしい(笑))三谷幸喜が、もう最終回まで書き上げているらしいし。
    それに、初回を見る限りでは、久しぶりに三谷幸喜が好き放題やっているような印象があって、なんとなく安心ですわ。
    良質な上に、前述したように“ひとつひとつのシーンを見逃せない”という構成故、視聴者がみなビデオに撮って週末深夜の楽しみにしてしまうんじゃないかと・・・ま、それだけが心配っちゃ心配ですな。少なくとも、アタシはそのようにして見ようと思ってますが(おいおい)。
    “このクール一押し!”程の強烈なインパクトは無いけれど、多分最後までじっくり見るであろうドラマですな。

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ハルモニア

    で、どうやったら手に入るんでしょう篠田節子の『ハルモニア』。
    今のハヤカワSF文庫邦訳ラインナップの惨状を知る者としては、「篠田節子って、もしかして世界に通用しちゃうんでは・・・?」と思っちゃうような筆力の持ち主なんですもん。
    テレビ化うんぬんより、とにかく原作が読みたいよほ・・・しくしく。

    さ、気を取りなおしてドラマ本編。
    ううむ・・・初回、裏が『北の国から』で、しかも野球が25分遅れ・・・!30分じゃなくって、25分!・・・この微妙な5分が、ネェ・・・。考えろよ!日テレも。いつもなら、“ロッカーなんたら”いうジャイアンツの提灯番組入れるやんか!
    初回やぞ初回!もう少し気を使って、きっちり30分遅れにしたりや!

    日テレ土曜9時と言えば、テレ朝月曜8時と張る“ヤングドラマ枠”(アイドル主演、他の部分にあんましお金をかけないドル箱枠)な訳です。どれだけお金をかけないかと言えば、構想充分の『未満都市』におけるセットのあまりのショボさ(ホントに構想は良かったのに・・・(涙)机上の展開だけは気宇壮大だったのに・・・(号泣))でもお分かり頂けるかと。
    しかし今回、枠にしてはちょっとだけランク上の中谷美紀さんをお迎えして、ひとつオトナの階段を昇った感有り、土9。初回を見る限りでは、雰囲気ぶちこわしの寒いセットは姿を見せず、基本的にかなりしっかりした作りとお見受けしました。
    何せ、カラむオトナ陣が、伊武雅刀に手塚理美に、深水三章!深水三章!これはなかなかいい線を行ってますな!ココのところ、基本的には小劇団系の役者さんの濃ゆい味わいが席巻している風の有るドラマ界ですが、深水サンをここでこの枠に引っ張り出すのはポイント高し!

    光一くんのチェロが、音大生のくせにどヘタクソなのが妙に好感度大(笑)。少なくとも、『ロンバケ』よかちったぁリアルかも。それにしても相変わらず美貌爆裂ですなぁ王子サマ。ドラマだと、きっちりオヒゲ剃って隠してくれてるから、尚嬉しい(笑)。王子サマ意外に髭濃いんですもの。
    で、この光一くんの弟役で出ているジャニーズジュニア、これがなかなかに演技派でなぁ。やっぱり、ポッと出のガキンチョとは少々基礎の鍛え方が違うみたい。驚いちゃったわオバチャン。さすがジャニーズ、目指せ男の宝塚歌劇団。
    中谷美紀に関して言えば。
    以前、『キシリシュ』というガムのCMで、この役に一脈通じる無表情な鉄仮面ぶりを見せてくれてまして。
    「是非近未来SFやって欲しい!体温の欠けた、非・人間的な役を演じて欲しい!」
    と切望していたんですが。
    今回、願いがかなって個人的には嬉しい限りです。無表情の中谷美紀はイケてるなぁ・・・ヘタにキチキチピリピリと喋ったりしない方が(『DAYS』)、雰囲気があって良いんじゃないかと。口を開くと“委員長”系になっちゃうからね、彼女。
    矢田亜希子(ヤタアキ)、ようやく“TBSの妹”から脱したはいいが、またもキャラが一緒。いっそ、ずーっとこのままこういう役専門で行くか?行けるとこまで。

    で、光一王子サマとヤタアキの音大の同級生で、やたら目がグリグリしてる女の子。
    例の、『鉄鉄ブンブン鉄分ブン、あーテツテツ』というオソロシイCM(何のCMかを確認するのすら忘れるインパクトだよな。ハウスの機能性食品のCMですが)で、西田ひかるのデカい顔の向こうでブンブン言ってたコです。注目・・・しなくてもいいかな?(←イヂワル)

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スウィート・デビル

    『THE・夜もヒッパレ!』繋がりで、てっきり日テレ土曜9時枠だと思ってました、このドラマ。で、『ハルモニア』が水曜10時あたりかと・・・。

    MAXのおじゃうさんたちは、基本的になかなか健闘していると思われます。特に、ミーナ(だんご。尚、今後カッコ内にて、『うたばん』石橋貴明命名の愛称を銘記致します。そっちの方が圧倒的に判りやすい(笑))。
    いつもフワフワとトボけたお嬢サンなのに、何だか根暗で神秘的な超能力少女役をそこそこ好演中。最も心配されていたリナ(チャチャイ・チオノイ・・・というキックボクサーがいるらしい)も、ちゃんと!ちゃーんと台詞を覚えていたみたいだし(笑)。
    レイナ(ゾフィー)もナナ(モップ。でも、髪型変わっちゃったからなァ)も、可も無く不可も無くと言う合格点演技ですわ。
    とにかく、このクール長谷川理恵が出ているおかげで、他の女優に対する風当たりがとても弱い(笑)。いわゆる防波堤というか防風林というか(爆)。MAXちゃんたちは、とりあえず台詞を台詞としてきちんとしゃべっているので、偏差計算で合格ですわ。

    この4人、素で出てくると、やっぱりちょっとルックスのレベルが高いんだなぁと。意外・・・なんて言ったら失礼ですが、みんな可愛いわ流石に。そのへんのコギャル系とは、根本的にレベルが違う。ごく普通の格好でウロウロしてると、とってもキュート。
    以前、大ブレイクする前に、『レディースマックス』とかいうヤンキー系プロモ映画を撮ったことが有る筈ですが。彼女達、今となってはヤンキーよりも女子大生の方がお似合い。売れたら逆に、顔つきにいい意味でのヨユウが出てきたような。

    それにしても、ストーリーが安い!安すぎ!
    何故民俗学研究室の学生が、カメラマン志望だったり保母志望だったりすんのか?サークル活動ならまだわかるけど、研究室に入り浸るってのは基本的にゼミ生じゃないんか?その学生達が、何故保母(しかも実習中)だったりするのだろう・・・?
    サイコやホラーや超常現象がいけないとは言わない。大体、それこそ日テレ土曜9時の『ハルモニア』だってSFなんだし。
    しかし、香気がゼロっていうのは情けない。とりあえずMAX出して、なんか超能力とか出して、友情とかちょっと恋愛とかあって、ドキドキハラハラで、あとは内藤剛志と田口浩正におまかせ・・・っていうのは、芸が無さ過ぎる。
    MAXの事務所も内藤剛志も、受けるな!こんな安い仕事!

    MAXを起用して女子大生でSF・・・っていう、発想そのものは悪くないと思う。何せ、同じ女子大生モノでは、観月・瀬戸の『ボーイハント』が“恋愛ネタ”を先に食っちまってる訳だし。
    ただ、舞台立てがあまりにも貧相。もう少しホントっぽい(流行ってるじゃん、南米神話系とか、第三世界系とか、そでなきゃバーチャルリアル系とか)舞台設定をしてあげていれば、彼女達の健闘もあいまって、そこそこイケたと思うんだが・・・。
    ダメだよ、殆ど無意味なミーナ(だんご)のソロダンスを見せてる(しかも、その舞台となるディスコのお立ち台がショボ過ぎ!)ようじゃ。
    結論。却下。製作側が悪い。

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